「名探偵コナン」の主人公・コナンのライバル的存在の1人である怪盗キッド。白いシルクハットにマント姿といった紳士風の姿で、怪盗ながらファンも多い。
「名探偵コナン」の映画シリーズでも、怪盗キッドを主軸とした作品がいくつかある。もしかすると、コナンファンの中には「怪盗キッドは名探偵コナンの登場人物の1人」と思っている人もいるのではないだろうか?
実は、怪盗キッドは「名探偵コナン」の作者である青山剛昌(あおやまごうしょう)氏の別作品の主人公だったのだ! 今回は、知っているようで知らない怪盗キッドにまつわる雑学を紹介しよう。
【サブカル雑学】怪盗キッドは、「名探偵コナン」の前に連載された漫画の主人公
【雑学解説】怪盗キッドはコナンよりもデビューが先だった!
怪盗キッドといえば、「名探偵コナン」にたびたび出てきて、主に鈴木財閥に挑戦状をたたきつけてコナンと対峙するキャラクターだ。
青山剛昌氏の作品で「名探偵コナン」しか知らない人にとっては、怪盗キッドは「名探偵コナン」の登場人物の1人に過ぎないだろう。私自身もそう思っていた。しかし、怪盗キッドは厳密には「名探偵コナン」にゲスト出演しているキャラクターである。
なぜかというと、本来怪盗キッドは「名探偵コナン」よりも前の1987年から連載されている「まじっく怪斗」の主人公なのだ(「名探偵コナン」は1994年から連載)。そのため、ゲストキャラクターとしての位置にいる。
「名探偵コナン」にゲスト出演したら、人気が爆発! ゲストだったキャラクターが、今では「名探偵コナン」のキャラの1人として親しまれるようになった。
ちなみに、「名探偵コナン」と「まじっく怪斗」は同じ世界観の話。そのため、コナンと怪盗キッドが対峙するのは、何ら不自然ではないといえるだろう。
「まじっく怪斗」は、不定期ながらも連載中。単行本は4巻まで出ているので、もしもまだ見たことのないコナンファンや怪盗キッドファンは、ぜひ読んでみよう!
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【追加雑学】怪盗キッドは「セーラームーン」のタキシード仮面のモデルになっていた
怪盗キッドつながりで、もう1つ意外なトリビアを紹介しよう。実は、怪盗キッドは「セーラームーン」のタキシード仮面のモデルになっていたのだ!
タキシード仮面といえば、「セーラームーン」にて戦うヒロイン・セーラームーンがピンチの時に駆け付けるヒーローである。黒いタキシード姿に、マントとシルクハット…怪盗キッドとは色が対照的だが似たような風貌だ。
青山剛昌氏のインタビューなどが掲載された書籍『青山剛昌 30周年本』にて、武内直子(「セーラームーン」の作者)に「タキシード仮面のモデルは怪盗キッド」と言われて嬉しかったと話が語られている。
「セーラームーン」は1992年から連載されていた作品なので、おそらく武内直子氏は「まじっく怪斗」を見て、そこからタキシード仮面のモデルにしたのだろう。
怪盗キッドは白い紳士的な姿で活躍し、タキシード仮面は黒い紳士的な姿で活躍する…。このトリビアを知っていると、なるほどたしかにモデルにしたんだなと思える。
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雑学まとめ
「名探偵コナン」しか青山作品を知らない人にとっては、衝撃的な雑学だ。まさか時折出てくる怪盗キッドが、コナンよりデビューが先だったとは…!
単なるゲストキャラクターが、今では主役であるコナンを抜く人気ぶりである。青山剛昌氏も、この展開は予想してなかっただろう。
ちなみに怪盗キッドは、「名探偵コナン」の2019年の映画「紺青の拳(こんじょうのフィスト)」に登場し、話題を呼んだ。この他にも、「世紀末の魔術師」や「天空の難破船」など、様々な映画に出ているので、良かったらチェックしてみよう!
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