2019年5月1日に皇太子徳仁親王が皇位を継承し、新天皇に即位され、新元号「令和」が幕を開けた。
おそらくこの何十年かのあいだで、日本人の意識が「天皇」や「元号」に一番集中していた瞬間といっても過言ではないだろう。
このような日本中の話題になっている雑学を知っておくことで、お茶の間の話題を広げることができるし、「そんなことまで知っているなんてすごいね!」と称賛されて、鼻高々になれるかもしれない。
ということで、今回は最も即位していた時間が短い王について、そして元号にまつわる雑学も紹介していこう!
【歴史雑学】最も即位していた時間が短い王は、たった20分間だけ即位していた
【雑学解説】王位が移ってからすぐに亡くなった!
なぜ、20分間だけなのか? である。
それは、王位が移ってからすぐに亡くなるという悲劇が起こったからだ。
1908年、ルイス・フィリペ氏が20歳の頃。当時のポルトガル王国の王だった父のカルロス1世と一緒に馬車に乗っていたときに、過激派の共和主義者により襲撃される。
父のカルロス1世は即死だったので、その際に、王位が息子であるルイス・フィリペ氏に移ったのだ。にも関わらず、彼自身も重症を負っていたので、20分後に亡くなってしまったのである。
これが、ギネスブックにも載っている「最も即位していた時間が短い王」のポルトガル王国のルイス・フィリペ国王である。
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【追加雑学①】最も即位していた時間が長い王は?
では、最も即位していた時間が長い王は誰なのか?
英国のエリザベス女王(90歳)を思い浮かべる人もいるかもしれない。たしかにイギリスの歴代君主としては最長記録を更新中で、1952年の即位からなんと65年もの月日が経っている。
だが、世界は広いもので、彼女をはるかに上回る在位期間の王が存在する。
それは、タンザニアのンゼガ地方の族長だったムソマ・カニヨ氏。その在位期間は、なんと1864年~1963年までの99年間である。8歳で王位についてから、107歳で亡くなるまで王座についていたのだ!
最新の医療技術がある現代とはいえ、エリザベス女王でもこの記録を塗り替えることは難しいことであろう。
【追加雑学②】元号は日本だけが伝承している文化
「令和」になった途端にお祭り騒ぎになり、少々浮かれ気味の日本なのだが、元号は日本だけが伝承している文化というのはご存知だろうか。
元々は、2000年以上も前に中国で使われ始めたもので、その国の平和を祈り縁起のよい名前をつけたり、王などが自分の力をアピールするために名前がつけられたりしていたそうだ。
それが、中国から東アジアを中心に広まり、日本にも伝わって、元号が使われるようになったのである。韓国や北朝鮮、ベトナムや台湾などで使われていた元号は、近代になり、徐々に西暦に変更されることとなる。
1945年にベトナムが元号を廃止したことにより、元号を使っているのは、世界で日本だけになったのだ。今や、元号は日本唯一のものになり、世界に誇るべき文化といってもよいであろう。
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雑学まとめ
最も即位していた時間が短い、ポルトガル王国のルイス・フィリペ国王についての雑学をご紹介した。即位してすぐに亡くなったので、気の毒には思うが、ある意味最短の在位期間であったために、ギネスに載るほど有名になったともいえる。
かわいそうで悲惨な歴史ほど、有名になるのが世の常だが、「令和」の時代は、戦争や災害のない明るい時代の象徴として有名になることを願いたいものである。