あなたは道案内をするときに「この道を北に行って…」など、方角を使うことはないだろうか? 実はあるところでは方角を教えずとも簡単に道案内をすることができる。
それが、兵庫県神戸市だ。神戸市民は、道案内をするときに方角を使わない。「方角を使わない道案内って、分かりにくくないの?」と思うかもしれないが、方角を使うよりも分かりやすい案内になっているのだ。
さて、神戸市民はどのように方角を表すのだろうか? 今回はこの雑学について取り上げていくぞ!
【生活雑学】神戸市民は方角を指すときに「北=山側・南=海側」と表す
【雑学解説】東西南北よりも分かりやすい
なぜ神戸市民は「山側・海側」というのだろうか? 神戸市を地理的に見ると、北側に山・南側に海がある地形になっている。そのため、単純に「北・南」で表すよりも、「山側・海側」で表したほうが分かりやすいのだ。
他地方の人向けに説明すると、「山が見えるほうが北・海が見えるほう(山とは反対方向)が南」と覚えていれば、神戸市民の道案内に混乱することはないだろう。道案内がなくても、山を探せばどこが北なのか分かるから、神戸市で迷ったら山を探そう!
ちなみに、東と西はこれといった目印がないので、そのまま「東・西」で表している。
このように、南北の方角を示すのに便利な神戸の地形。山と海で方角を指すことができるから、神戸市民は「神戸はとても分かりやすい地形」と胸を張っている。
しかし、裏を返せば「他の地域に行ったら迷子になりやすい」ということになる…。たとえば神戸市民の私が大阪に行けば、山が見当たらないので方角が分かりにくい!
母も神戸市民なのだが、昔東京に行ったときに「(山や海などの目印がないので)全然分からん…! 迷子なるわ~」と愚痴っていた。それぐらい、神戸市の地形はとても分かりやすいのだ。
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【追加雑学】百貨店の方角表示も「山側・海側」
神戸市民の道案内の定番となっている「山側・海側」。実は、百貨店でも方角を指す案内板に「山側・海側」と書かれている。
その案内板を見ることができるのが、神戸市の元町にある「大丸神戸店」だ。エスカレーターあたりに方角を指す案内板がある。それを見てみると、しっかりと「山側・海側」の文字が!
他の地方の人から見れば「?」となる案内板だが、神戸市民はこれだけで方角が分かるのだ。もしも、神戸市の大丸に立ち寄ることがあれば、方角を指す案内板を探してみよう!
雑学まとめ
神戸市では、北を「山側」・南を「海側」と表すという雑学をご紹介した。神戸市民にとっては、これ以上分かりやすい表し方はない。
神戸の地形が生んだ、神戸ならではの案内だ。初めて訪れた人にも優しい地形だろう。
神戸市に来て迷ったとき、北を探したかったら山を探そう。そうすれば、地図も読みやすくなると思う。
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