車が通れない国道があるらしい。通行止めとかそういうことではなく、物理的に通れない。その国道というのが「階段国道」「海上国道」というのだから意味がわからない。
階段国道なんて登った先に何があるのかめっちゃ気になるし、海上国道なんてきいたらもはやモーゼの奇跡か!? (モーゼが手を上げると海が割れるという神話)とまあ、妄想力豊かな筆者のわくわくは止まらない。
今回は階段国道、海上国道についての雑学を調べてみたぞ!
【生活雑学】車が通れない「階段国道」や「海上国道」がある
【雑学解説】日本には車が通れない国道が存在した!
日本には車が通れない「階段国道」や「海上国道」が存在する! いったい誰が何のために作ったのだろうか?
秘境マニア必見!青森県にある日本唯一の階段国道とは?
青森県東津軽郡には「階段国道」なる国道が存在する。その名称の通り階段と歩道で構成されている400m程度の道で、当然車は通れない。車どころか自転車もバイクも無理。
かの有名な津軽海峡を一望できるというのでぜひとも訪れたいのだが、秘境マニアのあいだで「国道」もとい「酷道」ともウワサされているのでちょっとビビる。そんな階段国道339号をご紹介しよう。
車が通れなくても国道!?
国道とは「国が管理している全国的な幹線道路網」との定義があるが、「車が走れる道路であること」という規定はない。
階段国道が国道指定されたいきさつは、実はわかっていないらしい。最も有力な説は、青森県と北海道を結ぶ青函トンネルを作る際にバイパスとなる道が必要で、その際使われたバイパス道路がこの階段のある道だったというもの。
後で紹介する動画をご覧いただければわかるが、この竜飛岬近辺はものすごい山なのだ。青函トンネルを作るときに使ったバイパス道路というが、ここをバイパスに使うしかなかった作業環境は、とても苛酷だったのだろうと想像できる。
では、国道339号通称「階段国道」の動画をご紹介するぞ!
階段国道はやはり酷道だった
1:50あたりから階段国道を歩いている様子が見られる。3:30辺りで帰りの不安をしているが、この階段国道はまさに行きはヨイヨイ帰りはコワイ…なのだ!
階段は362段で高低差は70m。そう聞くと「たいしたことなさそう」と感じるだろうか? いやいや、ビルに換算すると20階くらい(60m)なので、たいしたことある! しかもこの階段は急勾配なのだ。下りはいいが登るのには10分以上かかるので、体力に自信がない人は覚悟していこう。
ちなみに階段400段上ると消費カロリーは約100kcal。往復でおにぎり1個分くらいだ。ちょっと萎える…。
しかし、天気がいいと津軽海峡が一望でき北海道も見える。階段脇にはアジサイがたくさん植えられきれいに整備されているので、良いお散歩コースにもなる。
アジサイの見ごろは7月下旬から8月なので、夏休みを利用した観光客も多く訪れるそうだ。しかし冬季は積雪のため閉鎖されてしまう。津軽海峡冬景色は残念ながらこの階段国道からは見られないようだ。
ほとんど海の中!?海上国道は24路線も存在する
「海上国道」とは海上部も含めて一連の道路と指定されている国道だ。橋もないので、フェリーを使って渡ることになる。しかし、必ずしもフェリーが通っているわけではないので、名目上(地図上で)つながっている、ということになる。
愛媛と大分をつなぐ海上国道197号線を渡っている動画をご紹介する。
フェリーに乗ったことがない方には、乗船から下船まで見られるのでためになる動画かも。旅をしたくなる動画だ。
日本で2番目に長い国道58号線の7割は海の中
鹿児島県と沖縄を結ぶ国道58号線、途中で種子島や奄美大島を経由する。
全長は884.4km、そのうち海上部分は609.5kmもある。日本で2番目に長い国道である。鹿児島からフェリーが出ており、鹿児島から沖縄まで13時間かかる。
のんびり旅行を楽しみたい方は、フェリーも良いだろう!
【追加雑学】車が通れない国道大集合
車が通れない国道を集めてみた。
長崎県の国道324号は1日5時間しか通行できない区間がある国道。しかも歩行者と原付しか通れない。理由は、一部区間がアーケード(商店街)になっているから。国道の一部が商店街…珍しい国道である。
次は、ストレートに「危険!落ちたら死ぬ!」という看板が設置されている国道157号。断崖絶壁に作られており、さらに進むと「洗い越し」と呼ばれる川と国道が交差している箇所まである。川をじゃぶじゃぶ横断しなければならないが、水量が少ないときは車も通れる。事実上廃道ともいわれている。
他にもたくさんあるので、気になる人は「酷道」で検索してみてね。
雑学まとめ
国道についての雑学をまとめた。
まさか本当に車が通れない階段国道や海上国道があるのには驚いた。めっちゃ行ってみたいと思ったのは私だけではないはず!
利用者がいなくなりいずれ廃道になるであろう国道もあるが、青森の階段国道のように生活に必要な道路は県で整備し守られていくのだろう。
皆さんの周りにも珍しい国道があるかもしれない。気になる方はぜひ調べてみてね!
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