宇宙

太陽もいずれ死ぬ…。恒星には寿命があるが惑星にはない

雑学カンパニー編集部

雑学カンパニーは「日常に楽しみを」をテーマに、様々なジャンルの雑学情報を発信しています。

恒星にも寿命があるという雑学

昔から人々の生活に欠かせないもの…太陽。ある時代には信仰の対象に、ある地域では日照りのせいで憎しみの対象にと、いろいろな面があるものだ。

今の私たちには朝を知らせてくれ、その光を浴びることで1日のやる気や安心感を与えてくれる。

しかし、考えたことはないだろうか。私たちにぬくもりと安らぎを与えてくれる太陽がなくなってしまうことを…。ということで今回は、太陽に関わりの深い雑学を紹介していく!

【宇宙雑学】恒星にも寿命がある

恒星にも寿命があるという雑学

ばあさん
太陽のような恒星には、実は寿命が存在しているんですよ。

じいさん
と、ということは…まさか太陽も、いつか寿命がきてしまうということか!?

【雑学解説】恒星の寿命は質量で決まる

太陽が死ぬ…。何とも詩的な表現ではあるが、これは遠い未来に必ず起こることなのである。そもそも、太陽などの恒星が寿命を迎えるとはどういうことなのか。

恒星は私たちが生きている地球と違って、大地のないガスの塊みたいなものだ。その中で水素などが核融合反応を起こして光を放っている。核融合反応…字面だけでもカッコいい!

当然、恒星は自分の中にあるガスを使って光っているのだから、そのガスを使い切ってしまうと光ることができない。そもそもガスの塊であるため、それを使い切ってしまうと恒星そのものも死んでしまう。これが恒星の寿命だ。

寿命を迎えた恒星は、大きさによって異なるが、膨張して大爆発を起こすこともある。

おすすめ記事

ブラックホールに吸い込まれたら「逃げられない」といわれている理由に関する雑学
光でも脱出不可!ブラックホールから逃げられない理由とは?

続きを見る

星の海の瞬きにはこんな爆発も含まれているのだ。

そして、その恒星の寿命は質量が大きいほど短い。

大きければ大きいほど、ガスを多くもつことができるので、寿命が長くなると思われるかもしれない。しかし、星は大きいほど温度が高いという性質があり、温度が高いと核融合反応が激しくなるのだ。つまり、質量が大きいほど水素の消費が大きくなるため、寿命も短くなる。

じいさん
それなら、太陽の寿命はいったいいつなんじゃ!?

と心配の声が聞こえてきそうだが、安心してほしい。太陽の寿命はあと約50億年も残されている! 50億年…小学生のときでもこんな単位を使ったか怪しい…それくらいまさに天文学的数字だ。

じいさん
よ、よかった…。それを聞けてホッとしたわい…。

ちなみに太陽の2倍の質量をもった恒星は約25億年、半分の質量だと約2000億年だといわれている。質量の差でこんなにも寿命が違うとは…私もダイエットしよう…明日から!

スポンサーリンク

【追加雑学①】色で判断できる、恒星の年齢

恒星の年齢は色で判断できるという雑学人の肌を見れば年齢をある程度判断できるように、恒星も色を見れば年齢層を判断できるのだ!

若い順番で、青白・白・黄・オレンジ・赤。星空を見上げて、青白い星は若くて水素がたくさんある星。反対に赤い星は年老いていて水素が少なく、膨張してしまっている星ということだ。

男子諸君! デートで星空を見に行ったときに、赤い星を指さして「君みたいにキレイな星だね」というのは止めたほうがいいぞ!

ばあさん
へぇー…星は赤色に近づくほど老いているんですねぇ。ふむふむ…。
じいさん
そ、そうじゃな…。(このトリビアは…わしがどんなにボケても忘れてはいけないやつな気がする…。)

おすすめ記事

星の温度は色によって違うという雑学
赤→低い、青→高い。星の温度は色によって違うんです

続きを見る

【追加雑学②】惑星には寿命がない

惑星には寿命がないという雑学太陽に寿命があるのなら、地球にも寿命があるのではと思うかもしれない。地球はおもに岩と金属でできている惑星だ。そのため、太陽のように爆発して何かを消費したりはしない。人間が地球の上でどれだけ暴れても、地球は何万年後も変わらず存在している。

つまり惑星には寿命はないのだ。

「木星や土星はガスでできた惑星だと習ったぞ! それなら爆発してガスを使い切るじゃないか!」という声が聞こえてきそうだが、木星は太陽と似た成分でできてはいるが、核融合反応を起こすほど大きくない。

必要な温度をもっていないので、爆発してガスを消費することがない。ということで、やっぱりガスでできた惑星も消えたりはしないのだ。

ただし、地球の終わりはある程度わかっている。太陽は寿命を迎える過程で、どんどん膨れ上がっていく。地球はそれに飲み込まれて、きれいさっぱりなくなってしまうのだ。つまり、地球の寿命も太陽と同じくらいといえるかもしれない。

想像しただけでも震えがくるほど怖い…でも大丈夫! そのときには人類は絶滅していると予想されているから、心配する必要すらないぞ!

スポンサーリンク

【追加雑学③】もうすぐ見れる!?超新星爆発!

太陽よりも重い恒星が終わりを迎えるとき、とてつもない爆発が起きる。その名も超新星爆発! めちゃくちゃカッコいい名前だ!

その爆発は太陽の100億倍の光を放ち、50光年以内の惑星の生命に大打撃を与える。ちなみに、1光年は約9兆4600億キロメートルだから…もう感覚としてはつかめない距離まで影響を及ぼすのだ! 宇宙を知れば知るほど、数字の感覚がずれていく…。

その超新星爆発が、実は近々見られるかもしれない。

ばあさん
え…!そうなんですか…!?

オリオン座のベテルギウスという恒星は、太陽の1400倍ほどの大きさがある。そのベテルギウスの寿命が99.9%尽きており、いつ超新星爆発が起こってもおかしくないのだ! もっといえば、地球とベテルギウスは約640光年離れているため、今見ているベテルギウスは640年前のもの。つまり、すでに超新星爆発が起こっている可能性すらある!

「それなら地球も危ないのでは!?」と思うかもしれないが、ご安心を。爆発の衝撃波が届くことはないし、超新星爆発の際に発せられるガンマ線という危険な放射線も、ベテルギウスと地球との位置関係上影響を及ぼさないといわれている。

もしも超新星爆発が起こっていて、その光が地球に届けば、昼間でも確認できるほど明るい光が100日ほど見られる。世紀の天体ショーを、ぜひこの目で見てみたいものだ。

雑学まとめ

恒星の寿命に関する雑学まとめ今回の雑学はいかがだっただろうか。恒星の寿命。人間から見たら永遠に近い時間ではあるものの、たしかにそれは存在する。宇宙のことを学ぶほど、自分がちっぽけな存在に見えてくる…。

私も恒星のように、歳を重ねるほどに体が大きくなっている…そういうところでは私と恒星は、とても近い存在なのかもしれない…ただ私は爆発するほど太りたくはない!

せめて今後観測できるであろう様々な天体ショーを1つでも多く見るために、私の寿命を延ばそう…。ダイエットしよう!…明日から…。

じいさん
わしも…そろそろメタボが本格的にやばいから、ダイエットしよう!明日から…
ばあさん
いえ。じいさんは今日からしっかりお願いしますね。
じいさん
……はい…。

おすすめ記事

太陽が生まれたのは約50億年前という雑学
太陽が生まれたのは約50億年前。どうやって誕生した?

続きを見る

いま読まれている記事

  • この記事を書いた人

雑学カンパニー編集部

雑学カンパニーは「日常に楽しみを」をテーマに、様々なジャンルの雑学情報を発信しています。