「世界の絶景10選!」や「一生に一度は行きたい厳選スポット」などのテーマに惹かれてテレビをみることがある。地球はとてつもなく広く、まだ人類が足を踏み入れていない地域はたくさんあるのだなと思う。
だが最近は、そんな地球が狭く感じる時もある。それは増加し続ける世界の人口と、それにともなう経済活動の肥大によるものだろうか。
そうかもしれないが、それ以前に、地球は「海洋」と「陸地」に分かれている。そのなかで、人が普段生活しているのは、「陸地」のほうだけだからともいえるのではないだろうか?
地球は広いかもしれないが、地球にある「陸地」は、思っているほど広くないのかもしれない。ということで、今回の雑学では地球における「陸地」の割合について調べてみるぞ!
【自然雑学】人が住んでいる陸地は地球の3割程度
【雑学解説】地図を見ると、一目瞭然!
中学生の時の地理で習ったことがあるかもしれないが、地球表面の「海洋」と「陸地」の比率は、「7:3」だ。
具体的には海洋面積は36106万平方km、陸地面積は14889万平方kmである。
潮の満ち引きや干潟(ひがた)などで、海岸線は常に変化しているので、面積を厳密に数値化するのには限界があるものの、大体7.1:2.9といわれている。つまり7:3といっても問題はないようだ。
世界地図を広げてみると、一目瞭然で、海が陸の2倍以上の面積であることが理解できる。
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【追加雑学①】だから「地球は青かった!」
地球の表面の7割は「海洋」が占めていることから、地球は「水の惑星」とも呼ばれている。人類初の宇宙飛行士のガガーリンが、「地球は青かった!」という言葉を残したのもこの理由にほかならない。
宇宙から見た地球が青い理由は、「海洋」のほうが「陸地」よりも断然広いからなのである。
【追加雑学②】地球が水不足なのは、なぜ?
地球の7割を占める「海洋」の水の量はどれぐらいあるのだろうか? その量は、およそ13億5000万km3と推定されている。
量が多すぎて分かりにくいので、これをプールにたとえると…。
縦2000km×横2000km×深さ341kmの巨大なプールになるという。
これだけの水の量があるのにもかかわらず、なぜ水不足になるのか?
答えは簡単で、人間や動物は「海水」を飲むことはできないからである。飲み水や生活に使うことのできる水は、「淡水(真水)」といい、地球の水全体の2.5%しかないのだ。
飲める淡水もほとんどが北極か南極、山間部などで凍っているし、凍っていない淡水の半分は地中深くにあり利用ができない。
となると、人間が使える淡水は浅い層にある地下水か、湖や川の水だけということになる。こうした水も最近では汚染されているため、実際に人間が使える水の量は、地球全体の0.01%しかないのだという。
地球の人口増加と比例して、水質汚染も年々ひどくなっているので、地球規模で水が不足しているのだ。
雑学まとめ
今回の雑学では、地球の陸地の割合について解説してきた。狭い国土に密集して住んでいる日本人にとって、地球は広いと感じるし、活躍できる土地がまだまだあるように思ってしまう。
だが実際には、地球の3割しか「陸地」はない。その「陸地」に今や70億人もの人間が住んでいる。これからも増え続ける人口のうえに、環境汚染や自然破壊も止まらない。
すでに遅いかもしれないが、地球の「陸地」が少ないことを認識して、私たちの生活も変えていかなければならないのだろう。