「マメな人」
気配りができ、面倒なことを面倒と思わず行動できる人を指し、ビジネスにおいてもプライベートにおいても、基本的に良い意味で使われる。
意味を知らない人はほとんどいないと思うが、この「マメ」を漢字で書くことはできるだろうか?
「何いってるの? 豆に決まってるじゃん!」と思ったそこのあなた! 赤っ恥をかく前に今回の雑学をしっかり読んでほしい。
【生活雑学】「マメな人」の「マメ」は「豆」ではない
…ところで「マメ」ってさ、漢字で書いたらやっぱり食べ物の「豆」なの?
【雑学解説】「マメ」を漢字で書くと「忠実」
「マメ」を漢字で書くと「忠実」となる。たとえば、「まめまめしい」といういい方があるが、これも漢字で書くと「忠実忠実しい」と書くのである。
これには個人的にかなり驚いた。私のパソコンの漢字変換で「マメ」と打って「忠実」とは出てこないが、辞書を引くとしっかり載っている。
「マメ」はもともと「誠実で真面目な様子」を表す言葉として、奈良時代から使用されていた。現代の「気配りができ、面倒がらずに行動ができる」とは少し意味が違うが、たしかにこの意味なら「忠実」という漢字を使う理由も納得できる。「忠」は真心・「実」は誠という意味が含まれるからだ。
それが平安時代になると「真心をもっており、相手のことを思える」という意味に変わり、鎌倉時代には「怠けずにしっかり働く」という意味になっていった。
時代によって意味が変わる言葉は数多くあるが、この「マメ」もどうやらそのような言葉のひとつだったらしい。
意味としてはだいぶ変化してるんだねぇ。
それにしても、なぜこの「マメ」の漢字を「豆」と勘違いしている人が多いのだろうか?
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【追加雑学】「マメ」を「豆」と勘違いしている人が多い理由
この勘違いが多い理由は「おせち料理」のせいだろう。
おせち料理には全ての料理に意味があり、いろいろな願いが込められている。その中のひとつ、「黒豆」には「黒く日焼けするほどマメに、勤勉で健康に暮らせるように」という意味が込められている。
「マメ」を同音の「豆」と見立てているのだが、どうやらこれが勘違いを生んでいる理由のようだ。
雑学まとめ
今回の雑学について、知っている人はほとんどいなかったのではないだろうか?
普段の生活で使える雑学ではないかもしれないが、おせち料理を食べるときに皆に教えてあげると、あなたの株が上がることは間違いない。
ただ、一年前に話したことを忘れて、酔っぱらって毎年同じ話を同じ人にしてしまわないようにだけ注意しよう。「また同じ話をしてるよ」と白い目で見られてしまうぞ。
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