皆さんはマリオン・ジョーンズという人物をご存知だろうか。ジョーンズはアメリカの女子陸上選手。主に走り幅跳びや短距離種目で頭角を現し、シドニーオリンピックではなんと5つのメダルを獲得した。
だが…残念なことにその栄光はその後、途絶えることとなる。ジョーンズはアスリートとして最大のタブー、ドーピング疑惑をかけられてしまうのだ。
しかも、ジョーンズは2度の離婚歴があり、その元夫たちさえドーピングをやっていたという。
一体彼女に何があったのか。今回の雑学記事で詳しく解説していこう。
【オリンピック雑学】マリオン・ジョーンズの栄光と陰。2人の元夫もドーピングをしていた
【雑学解説】マリオン・ジョーンズとバルコ社のドーピング事件とは?
マリオン・ジョーンズにドーピング疑惑が出たのはとある事件が関係する。それはアメリカの栄養補助食品会社バルコ社のスキャンダルだ。
バルコ社は匿名による通報で禁止薬物を実績のあるアスリートたちに提供している疑惑をかけられた。その捜査の過程でジョーンズを含め、アメリカスポーツ界の名立たる選手たちにドーピング疑惑が生じたのである。
当然、渦中の選手だちは関係各所に事情聴取を受け、ジョーンズは当初は薬物使用を否定していた。だが、最終的に薬物の使用を認めることとなり、ドーピングした状態で参加したと思われるシドニーオリンピックのメダルを返却したのだ。
ちなみにバルコ社が薬物を提供していたとされる選手リストには、ジョーンズと同じ陸上選手で2番目の夫でもあるティム・モンゴメリも含まれていた。
モンゴメリは薬物使用に関してスポーツ仲裁裁判所で争ったが最終的に処分を受けることとなる。これが原因かはわからないが、モンゴメリの処分が出た直後にジョーンズと離婚することになった。
なお、ジョーンズの最初の夫であるC.J.ハンターはこの事件以前に検査でドーピング反応が出ており、最終的に2人は離婚している。
こうしてみるとジョーンズのアスリート人生は私生活にもドーピングが絡んでいるのだ。もちろんドーピングはスポーツマンシップに反している。だが、2人の夫まで同じことをやっていたとは数奇な運命といえよう。
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ジョーンズはこのドーピング事件のあと、オバデレ・トンプソンという同じく陸上選手と3度目の結婚をしている。ドーピング疑惑より、なぜそんなにモテるのかを聞いてみたい筆者であった…。
ちなみに現在のジョーンズは以下の動画のようにメディアのインタビューに出演するなど、立ち直りを見せているようだ。
この先もずっとドーピングとは別に真面目に努力してきた経験をスポーツ界のために活かしてほしいものである。
【追加雑学】2016年リオデジャネイロ大会のロシアドーピング問題とは?
さて、オリンピックのドーピング問題といえば、2016年のリオデジャネイロ大会が記憶に新しいのではなかろうか。リオデジャネイロ大会が始まろうかという時期にロシアが国として組織的にドーピングを行っていたと疑惑をかけられたのだ。
そして驚くべきごとに、ロシアのオリンピック選手全員がリオデジャネイロ大会に出られないかもしれないという事態になったのである。
実際にロシアが組織的に各競技の選手たちにドーピングをさせていたかは定かではない。最終的にはロシア選手団389人のうち、271人の出場が認められた。それでも、100以上の選手が出場できなかったというのは異常である。
オリンピックは選手の結果と共に国の威信をかけた戦い。とはいえ、やはり正々堂々と争うのがアスリートだ。たとえ1回だけだとしてもドーピングをしてしまえば、それまでの努力が水の泡となる。
今後このような問題が起こらないように祈りたいものだ。
雑学まとめ
今回の雑学ではオリンピックのドーピング問題という暗いテーマをお届けした。ドーピングを行って栄光を手にできたとしても、やはり悪いことをすればいずれ返ってくるものだ。これはスポーツの世界以外でも同じである。
筆者もそうだが、読者の皆さんも清く正しくを心に留めて、生きていこう。
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