焼肉やキムチ…スーパーでもレストランでもおなじみの韓国料理。ご飯があって、汁物があって、おかずがある。お隣の国だけあって、似たところは多い。
しかし、ちょっと待ってほしい。韓国では、日本と同じように食事をするとマナー違反になってしまうかもしれないのだ!
今回の雑学では、韓国の食事マナーきほんのき、食器の扱い方をみてみるぞ。
【世界雑学】韓国では「お茶碗を持って食べる」のはNG?
【雑学解説】韓国では、食事のときにお茶碗を持ち上げてはいけない。
韓国の食事マナーの基本は、「食器を持ち上げない」。食器をテーブルの上に置いたまま食べるのはOKだが、お茶碗や小皿を持ち上げるのはNG。お茶碗を持ち上げる日本のマナーとは対照的だ。うっかり日本でするようにお茶碗を片手で持って食事をしてしまうと、失礼になってしまう…。
では、なぜ韓国ではお茶碗を持ち上げてはいけないのだろう?
調べてみると、4つほど説が見つかった。その4つは…
- ステンレスや真ちゅうなど金属製の器を使用するので、熱くて持てないから
- スプーンと箸の使い分けがはっきりしているので、持ち上げる必要がないから
- お茶碗を持って食べると焦って食べているように見えてしまうから
- 食器を持ち上げるのは、乞食の食べ方とされるから
最初のふたつはともかく、後半ふたつはイマイチピンとこない。これは、韓国での食事に対する考え方を少し知る必要がありそうだ。
ありがたいことに、韓国農水産食品流通公社が韓国の食文化について丁寧に説明してくれていた! それによると、韓国では食事は大勢でするもの。おかず・大皿料理から鍋まで、食卓を囲んだみんなで共有する。
食事はみんなでゆっくりシェアして楽しむもの。器を持ち上げて、誰かひとりのものにしてはいけない。そんな考え方から、食卓の上に器を置いたまま食事するスタイルが出来上がったのかもしれない。
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【追加雑学①】韓国では器に手を添えるのはあり?
しかし、いくらお茶碗を持ち上げてはいけないとはいえ、食器に触れずに食事するのは難しいのでは…?
と思ったが、さすがに器に手を添えるのは認められていた! スプーンや箸を持っていない方の手で器を動かないようにしたりするのは、全く問題ないという。ひとまずは、食器を持ち上げないように気をつけるだけで良さそうだ。
【追加雑学②】韓国ではスプーンと箸をどう使い分ける?
お茶碗を持ち上げない理由のひとつにあったスプーンと箸の使い分け。具体的にどう区別するのか確認してみた。その使い分けは…
- スプーン:ご飯と、スープなどの汁気のあるもの
- 箸:おかずなどの汁気のないもの
ご飯をスプーンで食べるのは、箸を使う日本のマナーと大きく違う。確かにスプーンを使えば、こぼす心配は少ない。またスープもスプーンですくうのが基本なら、器に口をつけてすする必要はない。
雑学まとめ
今回は、韓国の食事マナーについての雑学を紹介した。日本と韓国は隣どうしとはいえ、食事の仕方は対照的だということが分かった。
郷に入っては郷に従え。韓国料理は、たくさんの人と韓国式で食べればもっと美味しく感じられるかもしれない。
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