子どものころ、男子も女子も漫画雑誌を毎月楽しみにしていたという方は多いだろう。もちろん大人になってからも毎月・毎週買っているという方も多いはずだ。
そんな日本の漫画雑誌は海外でも翻訳されて販売されており、漫画やアニメは日本の代表的なカルチャーとなっている。
歴史の長い漫画雑誌だが、その中でも日本最長の雑誌が小学生の女の子がターゲットになっている「なかよし」だということをご存じだろうか。
今回は、日本一の長寿漫画雑誌「なかよし」についての雑学をご紹介する!
【サブカル雑学】日本一長寿の漫画雑誌は「なかよし」
【雑学解説】日本一長寿の漫画雑誌は「なかよし」、二番目は「りぼん」だった
個人的には男の子向けの雑誌の「ジャンプ」や「サンデー」が長寿だと思っていたのでちょっと驚いた。
「なかよし」は1954年の12月に創刊された少女向けの雑誌である。女の子の雑誌といえば付録が特徴的だが、これは創刊当時からあったそうだ。
当時のスターのブロマイドや香りが付いているシール、占いブックなど、いろいろな種類があった。漫画だけでなく読み物などもあり、漫画雑誌というよりは少女向け総合雑誌といったところであろう。
同じく現在も人気の高い漫画雑誌「りぼん」は1955年に創刊。こちらが長寿でいうと2番目になる。ちなみに「サンデー」と「マガジン」は1959年から、「ジャンプ」は1968年からと以外にもジャンプの創刊は遅めだったようだ。
りぼんとなかよしはどちらも恋愛漫画が主流で、当時もリボン派かなかよし派か、と別れていた。どちらも買ってもらえるお家の子はとてもうらやましがられたものだ。
だんだんとりぼん人気が強くなり、なかよしの人気が低下。そこで当時の編集長は、なかよしをファンタジー路線に切り替えることとなる。
そのあたりから登場するのが、今でも人気の高い「美少女戦士セーラームーン」や「きんぎょ注意報!」である。
りぼんは現実的な恋愛ストーリーがメインとなり、なかよしは恋愛プラスファンタジーといったすこし違った路線になったことで、再び売り上げがあがるようになったのだ。
ちなみにそれより少し前となるが、キャンディキャンディやリボンの騎士などもなかよしで連載されていた。
スポンサーリンク
【追加雑学①】「なかよし」での最長連載作品は「わんころべぇ」
それでは、そんな長い歴史をもつ「なかよし」の中で、一番長く連載された漫画は何なのだろうかと気になったので調べてみた。
それは1976年に連載が開始された「わんころべぇ」という四コマ漫画で、なんと驚くべきことに現在も連載中ということなのだ。
この記録はなかよしだけではなく、日本の少女漫画雑誌の連載の中でも最長寿となる。わんころべぇは主人公の犬とその仲間たちの日常を描いた四コマ漫画で、セリフが横書きなのが特徴だ。
なかよしを読んだことがある方なら、きっと見たことがあるだろう。しかし長い連載とはうらはらにコミックスは5巻しか刊行されていない。
コミックスは現在絶版状態となってはいるが、2015年からは電子コミックで配信されるようになった。1996年にはアニメ化もされた作品である。
【追加雑学②】日本で初めて登場した漫画雑誌は「ジャパン・パンチ」
なかよしは最長寿の漫画雑誌ではあるが、初めて日本に登場した漫画雑誌ではない。日本に初めて登場したのは「ジャパン・パンチ」というものである。
幕末にあたる1862年にイギリスのチャールズ・ワーグマンという人物によって発行された。日本初の外字雑誌でもある。その後1905年には「東京パック」1906年には「大阪パック」と少しずつ刊行雑誌が増えてくるようになる。
1914年以降には「少年倶楽部」、「少女倶楽部」といった雑誌も刊行されるようになり、現在の形へと少しずつ近づいていくのだ。日本の文化ともいわれる漫画の歴史のルーツがイギリス人にあったとはちょっとびっくりであった。
日本は海外から影響を受けて、いろいろなものを取り入れるが、またそれを日本式にアレンジしたりするのもとても得意だと感じる。
ラーメンやカレーなどもそうだろう。漫画雑誌も同じように日本アレンジを加えながら現在の形になっていったということだろう。
雑学まとめ
いかがだっただろうか。今回は日本の漫画雑誌についての雑学をご紹介した。みなさんが子どものころに好きだった漫画雑誌はなんだろうか。
私も少年雑誌、少女雑誌問わずいろいろなものを読んできたなと思い出した。たまには漫画を引っ張り出して懐かしい気持ちをあじわってみようと思う。
ちなみに、わたしは「きんぎょ注意報!」が大好きだった。このOPもいまだにカラオケで歌ってしまう。
みなさんもぜひ子どものころに帰った気分で、大好きだった漫画やアニメを見てみてほしい。