納豆は「手軽・おいしい・健康的」という三拍子が揃ったスーパーフードだ! 筆者も冷蔵庫に常備しているし、日頃お世話になっているという人も多いことだろう。
ただとっても優れものに思える納豆にも、弱点はある。そう、あの箸にまとわりつくネバネバが、気になってしょうがないのだ! フィルムを剥がすときの処理には毎回苦戦するし、箸を伝って糸がビローン…と伸びているのもなんだかかっこ悪い…。
そんな納豆のネバネバだが、実は超身近な食べ物を使って対抗することができる。これは知っていればめちゃくちゃ便利なトリビアだ!
【食べ物雑学】納豆のネバネバ糸を簡単に切る方法とは?
【雑学解説】納豆のネバネバ糸を切る方法は味噌汁!【動画】
納豆のネバネバを断ち切るには、味噌汁に浸したお箸を使うといい。納豆のネバネバはポリグルタミン酸と、フラクタンという成分からできており、そのうちフラクタンは味噌汁に含まれている"塩分"に弱いのだ。
ネバネバの成分のうち、ポリグルタミン酸は旨味の役割で、そのバネのような構造がネバネバの元となっている。フラクタンはそのネバネバを安定させる、つまりバネのようなポリグルタミン酸同士をつなぎ合わせる役割だ。
なるほど、つなぎ合わせる役目のフラクタンが塩分によって弱まることで、ネバネバが断ち切れるわけか。
いわれてみると、納豆のフィルムを剥がすときは粘り気が強く、納豆たちが一致団結している印象があるが、醤油をかけると粘り気も弱まる。あれは醤油に塩分が含まれているからなのか。
以下の動画では実際に味噌汁効果を実践している。ネバネバがスパッと切れる様子は見るにも爽快だ。
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納豆の健康成分「ナットウキナーゼ」の弱点
ネバネバを断ち切るのにはバッチリだが、納豆×味噌汁は決して万能ではない。もし味噌汁に直接納豆を入れるようなことがあれば、その健康効果が弱まってしまうぞ!
ネバネバの成分、ポリグルタミン酸に含まれるナットウキナーゼには、血をサラサラにして血栓を予防したり、血圧を抑えたりする効果がある。このナットウキナーゼは熱に弱く、50℃以上の状態では活性が低下してしまうのだ。
その効果を十分に得たいのであれば、ネバネバが取れるからといって一緒に食べるのではなく、飽くまで箸に浸して断ち切る、食べた後の口の粘り気を取る、ぐらいがよさそうである。
味噌汁を使わない、こんな納豆テクニックもあるぞ! 特に道具も必要なくて、これまた実用的かも。
【追加雑学】納豆と相乗効果のある食材
納豆が熱に弱いということは、納豆オムレツや納豆パスタなどの、アレンジ料理もあまりよくないということか? これに関しては、効果をフルに得たいのであれば、別の食べ方をするのが賢明といえそうだ。
納豆と一緒に食べるなら、以下のような食材がオススメだぞ!
- 発酵食品(塩辛、キムチなど)
- マグロ、シソ
- 生姜、梅干し
納豆と同じ発酵食品であるキムチなどと一緒に食べれば、その整腸作用はさらに上乗せ。またマグロやシソには血行促進の効果があり、血液をサラサラにするナットウキナーゼと相性がいい。生姜や梅干しには疲労回復の効果も期待できるぞ。
どれも納豆のネバネバした食感にもバッチリ合う食材である!
納豆の雑学まとめ
納豆は味噌汁を箸に浸してから食べると、ネバネバを簡単に断ち切ることができる。しつこくまとわりつく糸にイライラしていた人は、ぜひ味噌汁をかたわらに置いて納豆を楽しもう。
納豆に味噌汁…考えてみればTHE・日本の朝食じゃないか! トリビアを知らなくても、純日本人なあなたなら、知らず知らずに実践していたかもしれない…。
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