大晦日は夜まで起きているのが普通であり、子供もこの日だけは深夜まで起きている。紅白歌合戦を聴きながら除夜の鐘を待っている家庭も多いだろう。
…ところで、なぜ大晦日だけ夜ふかしが許されているのか、気になったことはないだろうか。いつもは早く寝なさいといってくる親も、なぜ大晦日だけ目をつぶるのだろう。今回の雑学ではそんな、大晦日にみんなが夜ふかししている由来を調べてみたぞ!
【生活雑学】大晦日は夜ふかしするのが正しいのか?
【雑学解説】なぜ大晦日だけ夜ふかしが許されているのか
元々、1日は夜から始まって朝に続くといわれており、深夜0時が1日のはじまりとはされていなかった。日没が1日の境目となっていたのである。日本では古来から江戸までこの考えだった。
そのため大晦日の夜は、すでに正月のはじまりであるとされていたのだ。
そして、正月のはじまりである大晦日の夜は、正月の神様である歳神さまが家にやってきて守ってくれると信じられていた。その歳神さまにご挨拶するために、一晩中起きているという習わしがあったのだ。
歳神さまは、日本最古の歴史書である古事記に登場している神様で、その時代から毎年正月に各家にやってくる来訪神であるとされていた。
歳神さまを迎える習わしは、江戸時代から伝わってきている。だから大晦日の夜だけ、小さい子供も夜ふかしが許されていたのである。なるほどなあ。正月の神様が関係していたとは……。
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【追加雑学①】大晦日に年越しそばを食べる理由
大晦日には夜ふかしするとともに、年越しそばを食べる人も多いだろう。年越しそばを食べることについても、ちゃんとした由来があるのでは? と思って調べてみた。
だが、どうやらこの件に関してはたくさんの説があるようで、どれか1つが正しいとも言えない状況であった。
まず、そばは細長いため、「寿命が長く伸びる」、「家運が伸びていく」という意味で縁起が良いという説がある。これがもっとも有名な説だが、あまり納得がいかない。細長い食べ物なんていくらでもあるだろう……。
また、そばは切れやすいということから「今年の災厄をさっぱり切って新年をむかえるため」という説もある。うーん、この説もなんとも言えないなあ。やっぱり切れやすい食べ物は他にもあるし……。
他にも、そばは健康にいい食べ物だから、「そばを食べて体内を綺麗にして新年を迎えるため」という説がある。こちらの説の方がまだしっくりくる。
あとは、そば粉は金粉を集めているときに金銀細工師が使うから「金を集める」という意味で縁起が良いとか、他にもいくつか説がある。
私はやはり「そばは健康にいい食べ物だから」という理由を支持したい。
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【追加雑学②】夜ふかしは体に悪い?
大晦日は夜ふかしするのが正しいといわれても、気になるのは「夜ふかしは体に悪いのでは?」というところだ。
夜ふかしすると、当然ながら睡眠リズムが乱れてしまう。そして昼夜逆転してしまうと、日の光が十分に浴びれなくなってしまい、それによって体内でビタミンが作られなくなったりするなどの悪影響が出てしまう。
ビタミンが不足すると体がカルシウムを吸収しなくなり、骨軟化症といった骨に痛みが出る病気にかかることもある。やはり、夜ふかしは体に悪いとしかいいようがないだろう。
とはいえ、夜ふかしした結果、本当に正月の神様がやってきてくれるのならば、夜ふかしする価値はあるかもしれない。
雑学まとめ
本雑学記事では、大晦日は夜ふかしするのが正しいのかについて解説した。
夜ふかしする理由は正月の神様をお迎えするため。ちゃんとした理由があって、夜遅くまで起きるようになったんだなあ。
みなさんも、大晦日は正月の神様である歳神さまがくるように祈ってみてはいかがだろうか。
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