リニアモーターカーといえば、「未来の乗り物」というイメージをもつ人も多いだろう。
蒸気で走る蒸気機関車・軽油で走るディーゼルカー・電気で走る電車…。
鉄道が走るエネルギーは時代によって進化してきたが、今後未来のエネルギーとして注目されているのが磁力だ。浮いて走る新幹線なんてかっこよすぎる…。
リニア新幹線は2027年に開通予定だが、実は現時点でもリニアモーターカーに私たちは乗ることができるのだ。
都営地下鉄大江戸線。新宿や六本木など都内の主要の駅をつなぐ地下鉄だ。東京に住んでいる人なら一度は利用したことがあるのではないだろうか。
今回は、そんな都営地下鉄大江戸線が実はリニアモーターカーだった!? という雑学をご紹介していくぞ!
【生活雑学】大江戸線はリニアモーターカー
【雑学解説】大江戸線は浮いていないけどリニアモーターカー!?
リニアモーターカーは磁石の力で前に進み、エコで速いと良いことづくめ。本気を出したら新幹線のおよそ2倍の速さ、時速500kmで走り、東京―大阪間を1時間ほどで結んでしまうという。
また騒音や振動からも解放され、そのうえ地球に優しいエネルギーだというのだから、まさに「未来の乗り物」だ。
そんなリニアモーターカーといえば「浮いている」イメージがあるのではないか? だが、必ずしも「浮くもの」ではないのだ。
リニアモーターカーの「リニア」とは直線という意味。つまり、従来の円筒状のモーターから直線状のモーター、リニアモーターに変わっている。
つまり、リニアモーターカーには「浮上式」・「鉄輪式」の2種類があるのだ。
- 「浮上式」はリニアモーターカーのイメージ通り、車体を浮かす。
- 「鉄輪式」は動力にはリニアモーターを使い、車体を浮かさずに車輪によって車体を誘導する。
大江戸線は「鉄輪式リニアモーターカー」
一見、普通の電車に見える大江戸線だが、その実態は「鉄輪式リニアモーターカー」。車体の底にコイル、レールの真ん中にプレートを取り付けてその間にできる磁界によって前に進むのだ。
リニアモーターを使った列車は、従来の列車よりも車体を小さくできる。大江戸線が小ぶりなのもそのためだ。
特に地下鉄だと車体を小さくすることによって建設コストを下げることができる。他にもリニアモーターは急勾配に強いなどのメリットがあり、地下鉄の動力として鉄輪式リニアモーターカーが今注目されているのだ。
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【追加雑学①】実は大江戸線以外にも!すでに走っているリニアモーターカー!
実は大江戸線以外にもリニアモーターカーは日本全国の地下を走っている。現在、リニアモーターを採用している「リニアメトロ」は以下の路線だ。
- 大阪市営地下鉄鶴見緑地線
- 都営地下鉄大江戸線
- 神戸市営地下鉄海岸線
- 福岡市地下鉄七隈線
- 大阪市営地下鉄今里筋線
- 横浜市営地下鉄グリーンライン
- 仙台市地下鉄東西線
なんと6都市7路線ですでにリニアモーターカーが走っているのだ。普段何気なく利用している地下鉄が実はリニアモーターカーだったなんて!
この先もどんどん増えていくかもしれない「リニアメトロ」、いつのまにか地下を走っているリニアモーターカーってなんだかとてもわくわくする。
【追加雑学②】未来のリニアモーターカーを山梨県で見学できる!
近い未来に開通するリニア新幹線。「未来の乗り物」を楽しみにしている人も多いのではないだろうか。
実はすでに開通に向けて工事が始まっているリニア新幹線をいち早く見ることができる場所がある。
それが山梨県立リニア見学センターだ。こちらはそのプロモーションビデオ、興味のある方は見ていただきたい。
リニア新幹線の開発に伴って造られたこの施設。時速500kmを記録した実験車両を間近で見たり、浮上式リニアを体感したり、走行試験を見学できたり…「未来の乗り物」を存分に体感できる博物館となっているのだ。
子どもも大人も楽しめるのでリニア新幹線に興味があれば一度は行ってみたい。
雑学まとめ
今回は大江戸線を含む、リニアモーターカーについての雑学を紹介した。
リニアモーターカーといったらまだ見ぬ未来の乗り物感がすごかったのに、実はもう身近に走っているとはびっくりだ。
ひっそり地下鉄で採用されているリニア…いつの間にかリニアモーターカーに乗っていたなんて、急に未来に来たようでわくわくする。
今度大江戸線に乗るときには、ぜひリニアを感じてみたい。
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