お子様ランチ。それは、子どもたちが憧れる夢のようなメニューである。「子どもの頃、デパートの大食堂でお子様ランチを食べたなぁー」という人も多いはずだ。
ところで、お子様ランチはいつごろから存在するのだろうか。なんとなく古そうな感じがするが…。今回は、お子様ランチの雑学を紹介していくぞ!
【食べ物雑学】お子様ランチはいつからあるの?
【雑学解説】お子様ランチは1930年(昭和5年)に誕生した
時は1930年(昭和5年)12月1日。東京・日本橋にある三越でお子様ランチのルーツとなる「御子様洋食」が誕生した!
当時は世界恐慌の真っ只中。子どもたちに少しでも楽しい気持ちになってもらおう、と食堂部主任の安藤太郎氏が考案した。
価格は30銭であった。現在の価値でいうと1,000円くらいだろう。では、気になる内容を見ていこう!
- ケチャップライス
- サンドイッチ
- スパゲッティ
- コロッケ
- ハム
- 金平糖
ザッとこんな感じである。金平糖に関しては少し謎だが、ほかのメニューは現在のお子様ランチとそう変わらない気がする。
翌年、1930年(昭和5年)3月には上野松坂屋の食堂でも似たようなメニューが提供されるようになった。その名も「お子さまランチ」である!
食堂のコックが提案したメニューだそうだが、正直「日本橋松坂屋のパクりでは?」と思ってしまったのはここだけの話だ。こちらの価格も約30銭であった。気になるメニューを見ていこう。
- ご飯(グリーンピース乗せ)
- コロッケ
- オムレツ
- ポテトサラダ
- キャベツ
- みかんの輪切り
「お子さまランチ」誕生から約1年後、ご飯に日の丸旗が立って現在のお子様ランチにかなり近づく。この上野松坂屋の「お子さまランチ」が全国的に普及して現在に至る。
つまり、日本橋三越の「御子様洋食」がお子様ランチのルーツで、上野松坂屋の「お子さまランチ」が現在のお子様ランチの原型ということになる。
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【追加雑学①】大人がお子様ランチを注文できない理由
お子様ランチは子どもだけの特権である。ほとんどのお店が年齢制限を設けていて、小学校を卒業すると注文できないケースが多い。大人だってお子様ランチを食べたいのに…!
これにはもちろん理由がある。お子様ランチは、子どもに人気メニューを少量ずつ盛りつけるから手間やコストがかかる。これを大人にまで注文されてしまうと採算が合わないのだ。つまり、お子様ランチは儲け度外視のサービスメニューなのである。
子どもだけでレストランや食堂にくるケースは珍しく、ほとんどの場合は大人が連れてくる。大人に通常メニューを頼んでもらうことで、お店側はしっかりと利益を出せるというわけだ。
【追加雑学②】大人がお子様ランチを食べる方法はあるのか
それでもお子様ランチを諦めきれないあなたに朗報だ! 実は、大人でもお子様ランチを食べる方法がある。まずは身近なファミレスでお子様ランチを食べる方法を紹介していく。
あまり知られていないが、ガストのキッズメニューは60歳以上の人も注文できるのだ! ただし、ミニグッズとポイントはつかないから注意しよう。
もうひとつの方法は、大人でもお子様メニューを注文できるお店を見つける方法だ。最近は「大人のお子様ランチ」を提供するお店も多い。
こちらは、東京・表参道にある「東京ライス」が提供する大人のお子様ランチの動画である。
ク、クオリティが高い! はっきり言ってお子様ランチの域をこえている。ちゃんと旗が立っているところには感動してしまった。
ちなみに、「東京ライス」のお子様ランチは3種類あって、価格は1,550円~となっている。お子様ランチとしては決して安くないが、この内容から考えるとお値打ちだと思う。
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雑学まとめ
今回は、お子様ランチの雑学を紹介してきた。お子様ランチは昭和初期から存在していたなんて! しかも、当時からクオリティが高くて驚いてしまった。
昭和から平成へと受け継がれてきたお子様ランチ。令和の時代はどのように進化していくのだろうか。お子様ランチに関してはあまり形を変えずに、これからも子どもたちに愛されてほしいなぁと感じた。