2020年の東京オリンピック、みなさんはどんな競技を応援しているだろうか? 日本勢の活躍はどれも嬉しいものだ。その中でもやはり体操や柔道など応援に力が入る競技は人それぞれだろう。
そんなオリンピック選手の中に親子でメダルを獲得している一家がいるのはご存じだろうか。
今回の雑学ではそんなオリンピック家族の塚原家についてご紹介しよう。パワハラ問題でいろいろとあったのでマイナスイメージが付きがちではあるが、実はスゴい一家なのだ!
※こちらの記事は、パワハラ問題についてではなく塚原家の実績について書いています。
【オリンピック雑学】親子で金メダリスト。体操一家の塚原家
【雑学解説】父は鉄棒で金メダル、息子は体操団体で金メダル!母も五輪選手
オリンピックの金メダルといえばスポーツ選手が目標にするものの一つであろう。そんな金メダルを親子で獲得した一家がいる。オリンピックや体操競技に詳しい方にとってはよくご存じの名前であろう、塚原家だ。
日本で初めての親子金メダリスト! 親子でオリンピックを目指している選手は多くいるが、どちらも金メダルをとるというのはすごい。
ご存じない方のために簡単なプロフィールを紹介しよう。
父の塚本光男さん
まずは父親の塚本光男さん。彼はオリンピックの3大会で金メダルを獲得した体操選手だ。
出場したのは1968年のメキシコオリンピック・1972年のミュンヘンオリンピック・1976年のモントリオールオリンピック。メキシコでは団体総合で金メダル、ミュンヘンとモントリオールでは鉄棒で金メダルを獲得している。
母の塚原千恵子さん
奥様の塚原千恵子さんも、もちろんオリンピック選手。彼女も1968年のメキシコオリンピックに出場しており、団体で4位に入賞している。
息子の塚原直也さん
そして、その二人の息子。長男の塚原直也さん。
彼は2004年のアテネオリンピック、団体総合で金メダルを獲得している。
オリンピックのために生まれた家系といっても過言ではない。
こんな環境なので直也さんも早くからオリンピックを見据えて練習をしていたのかと思いきや、実は体操を始めたのは11歳とかなり遅めである。
オリンピックを目指す選手はたいてい4歳とか5歳、早ければ2歳ごろからその競技に触れていることが多いように思う。正直びっくり…。
開始時期が遅くてもオリンピックで金メダルをとる実力。やはりそこには血筋というものも関係しているのかもしれない。オリンピック選手の血、なんだかすごくかっこいい。
ちなみに彼のコーチはニコライ・アンドリアノフさんという方。実は父親の光男さんのライバルでもあった人物のようだ。
ライバルが自分の息子を育てるなんて、なんだかドラマみたいだ…。
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【追加雑学①】日本ではオリンピック史上初の親子金メダリスト
親子金メダルというわけではないが、他にも家族でメダルを獲得した方たちがいる。
たとえば、兄弟メダリストの重量挙げ選手の三宅義信さんと義行さんだ。兄の義信さんは銀メダルと金メダルを2つ獲得、そして弟の義行さんは銅メダルを獲得している。
彼らは同じメキシコシティオリンピックの舞台でメダルを獲得し、大きな話題になった。
実は義行さんの娘である宏実さんも銀メダルを獲得している。三宅家も親子メダリストなのである。もうなんだかすごすぎて「すげー」という語彙力皆無の感想しか出てこない。
【追加雑学②】父親の塚原光男さんは鉄棒の「月面宙返り」の技の開発者でもある
ちなみに光男さんは鉄棒の「月面宙返り」という技の開発者でもある。まずはこの技を見ていただきたい。
大歓声である。普通の鉄棒すらままならない私にしたら、もはや人間業にはみえない。
この技が披露された時はアンコールが鳴りやまないほど観客が熱狂し、「神業」とたたえられた。技まで作っちゃうなんてすごすぎである。
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雑学まとめ
いかがだっただろうか。今回は親子で金メダリストの塚原家についての雑学をご紹介した。
オリンピックは勝ち進んだ一部の者しか出られない特別な舞台。その中で競技のトップをとるということは並大抵ではない。そんな偉業を親子で実現してしまうなんて…。
今後もまた親子メダリスト、そして三世代メダリストがきっと出てくるだろう。日本勢の活躍を全力で応援していきたい。