オリンピック。それは4年に一度開催される世界規模のスポーツの祭典だ。厳密には夏季と冬季で開催時期が異なるため、実質的には2年に一度のイベントである。
そんないわずともしれたオリンピックだが、日本はもはや常連国。国民にとっては当たり前のように楽しめるイベントとなっている。だが、日本がオリンピックに参加を始めたのは第5回ストックホルム大会からと少し遅い。
では、最初の大会から今までずっと出場を続けている国はあるのだろうか。気になったので、今回の雑学ではこれについて調べてみた!
【オリンピック雑学】いままでのオリンピックにすべて出場してきた国は?
【雑学解説】オリンピック第1回大会からずっと出場している国は?(夏季&冬季)
オリンピックの第1回大会から出場が続いている国を一覧にしてみた。
ちなみに2019年時点で過去に行われた大会の数は夏季が28回・冬季が23回となっている。
まずは夏季と冬季、どちらの出場も続いている国だ。
イギリス
まずは紳士の国として知られるイギリス。夏季大会でいうとやはりテニスやサッカーのイメージが強いだろう。
だが実は、冬季種目としてはスケート競技も盛んな国だ。イギリスは世界で初めてスケーティングクラブが作られた国である。
フランス
お次はイギリスと同じくヨーロッパの大国フランス。こちらもサッカーの強豪国として知られるが、夏季オリンピックではフェンシングのメダル獲得数が圧倒的だ。
冬季競技ではアルペンスキーが盛んである。
スイス
最後はヨーロッパの中央に位置するスイス。夏季競技では日本と同じく体操種目でのメダル獲得数が多い。冬季ではフランスのようにアルペンスキーが盛んだが、同時にボブスレーの強豪としても知られている。
以上のヨーロッパの3国が夏季・冬季どちらのオリンピックも第1回大会から出場し続けている国だ。たった3つの国しかないとは驚きである。
これはあくまで2019年時点の話なので、この先、大会が続いていけばさらに減る可能性も…。ただ、この3国はスポーツが盛んな国なので、おそらく当面のあいだは出場が続いていくことだろう。
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【追加雑学①】夏季オリンピックにずっと出場している国
ここからは夏季オリンピックに出場が続いている国を紹介しよう。
当然、先に紹介した3つの国は含まれているので、それらを除いた「夏季だけ」に出場が続いている国を一覧にしてみた。
ギリシャ
まずはオリンピックの第1回大会であるアテネ五輪の開催地ギリシャ。
さすがに第1回大会を開催しただけあって、夏季にかぎっては出場が続いている。だが、残念なことに冬季で出場している大会もあるものの、これまでメダル獲得には至っていない。
オーストラリア
ギリシャと並んで夏季大会に出場し続けているオーストラリア。厳密にはオーストラリアは、大会によってはニュージーランドと合同参加だったので、それを含めた回数である。
オーストラリアは夏季種目では競泳の強豪だ。南半球だけあってウィンタースポーツを行える環境ではないのか、冬季種目でのメダル獲得数は少ない。
この2国に先に紹介したイギリス・フランス・スイスを含めた5国が夏季オリンピックに出場し続けている国だ。夏季に絞っても案外少ないものである。
【追加雑学②】冬季オリンピックにずっと出場している国
ここでは冬季オリンピックに出場が続いている国を紹介しよう。例にならってイギリス・フランス・スイスを除いた国を一覧にしている。
オーストリア
まずは山岳地帯の多いヨーロッパの国オーストリア。冬は北海道レベルの寒さになるだけあって、ウィンタースポーツの強豪。
アルペンスキーの総メダル獲得数は2019年時点で驚きの114個だ。フィギュアスケートが盛んなことでも知られる。
カナダ
北米に位置するカナダ。日本でも寒そうなイメージが強い国だ。
そんなカナダのウィンタースポーツといえばアイスホッケー。国内にプロリーグがあることでも有名である。同時にスピードスケートやカーリングも強豪だ。
フィンランド
北欧諸国の1つであるフィンランド。北方の国であるため、1年の日中平均気温が20度にも満たない。毎年、氷点下になる厳しい冬を越さなければいけないと有名だ。
そんなフィンランドの代名詞といえるスポーツがスキー競技。国民にとってはスポーツではなく、雪山での移動手段でもある。
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ハンガリー
ハンガリーはヨーロッパの中央にある国。冬季オリンピックにはずっと出場しているものの、これまではなかなかメダル獲得に恵まれなかった。
冬季でハンガリー初の金メダルとなったのは、2018年平昌大会のショートトラックスピードスケートである。
イタリア
地中海の国イタリア。実は夏季オリンピックであるセントルイス大会に参加しなかっただけで、あとは冬季も含めてすべて参加しているのだ。
冬季種目ではスキー競技を中心にメダルを獲得している。
スウェーデン
スウェーデンもイタリアと同じく、セントルイス大会以外のすべてのオリンピックに参加している国。冬季種目はクロスカントリースキーが強く、2019年時点で74個のメダルを獲得している。
ノルウェー
ノルウェーは北極圏の国だけあって長い冬が特徴。そのため、ウィンタースポーツでも高い実力を誇っている。
冬季オリンピックではクロスカントリースキーをはじめ、バイアスロンなどのスキー競技のメダル獲得数が多い。
ポーランド
ドイツに隣接している国ポーランド。
冬季オリンピックに出場は続けているが、近年まではメダルが獲得できない大会が目立っていた。メダル獲得数が最も多い冬季種目はスキージャンプである。
アメリカ
いわずとしれた大国アメリカ。
政治的な問題によって、夏季大会を一度ボイコットした以外は冬季もあわせてすべて参加している。あまり冬季種目が盛んなイメージはないが、スピードスケートやフィギュアスケートの強豪だ。
以上が冬季オリンピックにずっと出場している国だ。夏季大会に比べるとずいぶん多い。ウィンタースポーツは環境によってできない国も多いため、同じ国がずっと出場しているということだろうか。
雑学まとめ
今回の雑学では、オリンピックにずっと出場している国は? というテーマを一覧にしてお届けした。
国単位で紹介したものの、オリンピックにずっと出場を続けるためには、スポーツ選手たちの努力があったことを忘れてはならない。
日本も今ではオリンピック常連国だが、これからもずっと大会に参加できるように各選手たちを応援しよう!
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