宇宙

標高3倍!火星にはエベレストより高い山"オリンポス山"がある

雑学カンパニー編集部

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火星にはエベレストより高い山「オリンポス山」があるという雑学

火星

世界一高い山といえばエベレスト。世界のてっぺんに立ってみたいという願望を胸に、危険を承知で登頂する登山家は後を絶たない。

生死を掛けてでも登ろうとするのだから、人間はロマンを追いかけたくなる生き物なのだろう。ところで、エベレストより遥かに高い山があると聞いたら、彼らはまだ登りたいと思うだろうか?

そう、火星にはエベレストを超える山が存在する。そのスケールを聞けば凄腕の登山家も、とても「攻略してやる!」とは言えないはずだ!

【宇宙雑学】火星にはエベレストより高い山「オリンポス山」がある

火星にあるオリンポス山の標高はエベレストの約3倍! 山頂の凹地には富士山がスッポリ収まる。

【雑学解説】火星のオリンポス山は太陽系最大の山!

エベレストの標高は8,850m。我々にもなじみ深い富士山の標高が3776.24mと、半分のサイズにも満たないことが、その壮大さを物語っている。

動画はエベレスト遊覧飛行の様子を映したものだ。大きさはわかりにくいかもしれないが、どこか自然の厳しさが伝わってくるような佇まいである。

しかしこれはまだまだ地球規模の話。現在、火星で一番高いと考えられている「オリンポス山」は、エベレストの約3倍の標高25,000mにも達しているという。もはや桁が違い過ぎて、数を言われても全然ピンと来ない。

そしてオリンポス山は何も火星だけのナンバー1ではないぞ。なんとその高さは、太陽系最大だというのだ! そりゃもう、エベレストでも太刀打ちできないわけである。外縁部でさえ高さ5,000m以上の崖で囲まれており、これには登山家も真っ青だ。

また山頂には富士山などと同じように、カルデラと呼ばれる凹状になった地帯があり、その大きさは長径80km・短径60km・深さ3.2kmにも及ぶ。なんと富士山がスッポリと収まってしまうほどのでかさだ。

カルデラがあるということは…そう、オリンポス山は活火山で、240万年ほど前に噴火した形跡もある。将来的にまた噴火する可能性もあるというが…そんなの想像するのも恐ろしいぞ…。

オリンポス山は巨大火山の一部に過ぎない?

壮大すぎるスケールを誇るオリンポス山だが、実は最新の研究で、これもまた巨大な火山の一部に過ぎないという説が出てきている。

オリンポス山のある地域は「タルシス高地」と呼ばれていて、そこにはこの山のほかにアルシア山・パボニス山・アスクレウス山という3つの火山がある。研究ではなんと、このタルシス高地自体がひとつの火山の可能性があるというのだ!

真意のほどはまだ定かではないが、もしこれがひとつの火山だとすれば、その幅は約7,000kmにも及ぶ。ちなみに東京からハワイのホノルルまでが約6,210km…。や…山と呼んでいいのか?

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【追加雑学①】火星には規格外の渓谷もある

山が規格外ならその他の地形もそれに準ずるのが道理である。1971年、探査機マリナー9号は、火星の赤道付近に、アメリカのグランドキャニオンの約10倍のでかさを誇る渓谷を発見しているのだ!

その名も「マリネリス渓谷」。グランドキャニオンとのサイズの差を比較してみると以下の通りだ。

  • マリネリス渓谷…長さ4,000km・深さ7km・最大幅200km
  • グランドキャニオン…長さ446km・深さ1.2km・最大幅29km

グランドキャニオンがもはやミニチュアサイズに思えてきてしまう…。いやいや、決してそんなことはないぞ!

動画で見ても圧倒されるスケールのグランドキャニオン…。この10倍とは、やはり火星の地形は我々の想像がとても追いつかないレベルである。

【追加雑学②】火星移住計画が進行中!

NASAやオランダの民間組織・マーズワンでは、現在も火星に人類が移住するためのプロジェクトが進行中である。特にマーズワンは2025年までに人類初の永住地を作ることを目標にしており、最初の移住者候補100人もすでに選定済みだ。

2025年って…もうそんなに先の話じゃないぞ? さすがに無理なんじゃないか…と、思わされるところだが、火星で人間が生活することは、すでに理論上可能といわれているのだ。

ドイツ出身の工学者ヴェルナー・フォンブラウン博士は、火星への軌道を計算し、ロケットの加速が十分に行われれば5ヵ月で火星に到着することを、1960年代にはすでに提唱している。

さらに解析をもとに火星の土を再現した模擬土での栽培実験も行われ、植えた植物のすべてが発芽したという。2017年の実験では、この模擬土でミミズの繁殖にも成功しているぞ! 火星で農業が行えれば、食料の確保も可能だ。

火星に住めるなら、オリンポス山を間近で見ることも夢ではない! しかし…間近で見たところでそれが山だと認識できるかは謎である。

雑学まとめ

火星にあるオリンポス山の標高は約25,000m。エベレストの3倍と、我々にはおおよそ想像もつかないスケールを誇っていた。

本当に火星に移住する人が出てくるとすれば、将来的には地球にもその映像が送られてくるに違いない! その全貌を見られる日がくることを、ワクワクして待とうではないか!

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