日本人のソウルフードといえば、いわずと知れたご飯を握って海苔を巻いたアレだ!
そう、「おむすび」「おにぎり」「にぎりめし」…あれ…呼び方いろいろすぎる。
想像するものは同じだがなぜ呼び方が違うのか、その差に何か秘密があるのだろうか。また、丸いものや三角形のものなど、形状もさまざまである。
今回の雑学では、そんな日本人のソウルフードについてご紹介しよう。
【食べ物雑学】「おむすび」が三角形である理由とは?
【雑学解説】「おむすび」が三角形なのは「神様の形」だから
1987年、弥生時代の遺跡である石川県杉谷チャノバタケ遺跡から、日本最古のおむすびが発見された。そのおむすびは三角形、厳密には三角錐のような形をしていたのだ。
おむすびがそのまま炭化した状態で見つかっていることから、食べるためではなくお供え物として用意されたものではないかといわれている。
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古来から神様は高いところにいると考えられていて、その当時の高い場所といえば山であった。お供え物のおむすびを山の形、つまり神様がいる場所の形にすることでその力が宿るとされていたのだ。
このことから、お供え物のおむすびは三角形の山の形にしていたのである。そのため、三角形は神様の形というわけなのだ。
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【追加雑学】「おむすび」と「おにぎり」の違いとは?
握り飯が転じて「おにぎり」というようになったのはわかるが、「おむすび」はというと、古事記に登場する農業の神「神産巣日神(かみむすびのかみ)」が由来という説もある。
では、三角形=神様の形のものを「おむすび」と呼び、それ以外は「おにぎり」「にぎりめし」と呼ぶのかというと、そうでもないようだ。
「おむすび」と呼ぶことが多い中部地方では、実は三角形よりも丸型の方が一般的なのだ。このように、呼び方は地域や家庭・個人によって変わり、厳密な違いはないというのが広辞苑や一般社団法人おにぎり協会の見解なのである。
コンビニやスーパーで売られている商品の呼び名は、「おむすび」も「おにぎり」のどちらもあり、三角から丸型・俵型・球体と形もさまざまだ。
中でも三角形のものが比較的多いのは、底が平らで安定しているため、並べやすく倒れにくいからだという。
そして! ご飯に具材を混ぜて握るだけの、簡単調理で美味しくいただけるおむすびレシピ動画を発見!
動画のおむすびは三角形でも少し丸みがあって、手作り感を醸し出しているところが食欲をそそる。アレンジ自在のソウルフードをぜひお試しあれ。
おむすびの雑学まとめ
日本人のソウルフード・おむすびについての雑学を紹介してきた。
三角形は神様の形ということで、神様に捧げその力を宿すため三角に握られたおむすび。今ではさまざまな形で存在し、おむすび・おにぎり・にぎりめしと呼び方も決まりはなかった。
しかし、どんな呼び方であってもおむすびが日本人のソウルフードであることに変わりはない。
最近では「お弁当箱の歌」もサンドイッチバージョンに取って代わられているようだが、私はやっぱりごはん派だ。具や味付けの組み合わせ次第で美味しさが無限に広がるうえに、手軽に食べられるおむすびの可能性をまだまだ信じているぞ!
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