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果物のような糖度!タマネギの甘さはイチゴ並み。

雑学カンパニー編集部

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タマネギの甘さはイチゴ並みという雑学

最近では、テレビやネットのニュースでピュアホワイトなどのトウモロコシや、黄金のカボチャとして知られるくりりんカボチャなど、フルーツに匹敵するほどの甘さをもつ野菜が話題にあがる。

そうなると野菜とフルーツの差が曖昧になる気はするが、意外と身近な野菜もフルーツ並みの糖度をもっていたりもするのだ。

ということで今回は、意外と糖度が高い身近な野菜、タマネギについて紹介していくぞ!

【食べ物雑学】タマネギの甘さはイチゴ並み

タマネギはイチゴに匹敵するほどに甘味が強い野菜だ!

【雑学解説】タマネギは糖度が高い

タマネギというと辛くて臭いというイメージがあるかも知れないが、実際のところ、甘味を付けるための食材としても利用されるほど糖度が高い。

たとえばフランスやイタリアでは、ミルポアやソフリットと呼ばれる料理の基礎(調味料のようなもの)として利用される。これらはニンジン・セロリ・タマネギを細かく刻んで、弱火で長時間炒めて甘味を出すことによって作られているのだ。

ソフリットやミルポアを料理に加えると甘味と深みが増すので、洋食が好きな人は試してみると良いだろう。

他にはハンバーグやコロッケなどに混ぜ込んで、料理のアクセントとしても利用したり、すりおろしてビシソワーズスープの隠し味などに使われることもある。

イチゴの糖度

イチゴの糖度は基本的には8~11度程度である、甘いとされるもので12度ほどだ。ただ家庭菜園などで、完熟で収穫する場合には15度ほどに達する場合もある。

ただ環境にもよるが、「越後姫」や「かなみひめ」などは稀に糖度20を超えることもある。糖度20以上のイチゴは絶品の極みだ。

つまりイチゴの糖度は平均して9~12度だと考えて問題はなく、条件が良ければ糖度20以上にも達する場合もあるということになる。

タマネギの糖度

タマネギの糖度は野菜のなかでもかなり高く、基本的には8~11度のあいだくらいにまで高まる。特に淡路島産のものでは安定して9~11度になるのでイチゴの平均値に匹敵する糖度があるといえるだろう。

もちろんイチゴ同様に品種や環境により一概にはいえないが、最高糖度ではなんと糖度15度を記録するものまで存在しているのだ!

となると、いよいよもってタマネギはイチゴ並みの甘さをもっていることが分かるだろう!

タマネギはオリゴ糖が豊富

イチゴ並みの甘さがあるとはいえ、タマネギはフルーツではないため糖の種類が若干異なる。イチゴの場合は果糖とブドウ糖が主だが、タマネギはそうではないのだ。

ではタマネギに含まれる糖分の種類は何だろう? わかる人は相当なタマネギオタクだ。正解は、なんとタマネギの糖分の多くはオリゴ糖からなっている。

タマネギが甘いからということで、太る原因になるんじゃないかと心配しているそこの君! 大丈夫だ、オリゴ糖は人体にはほとんど吸収されずに腸内の善玉菌のエサになる糖分である。

つまりタマネギは甘いだけではなくて、腸内環境を整えるためにも一役買っているわけだ。

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【追加雑学①】タマネギの辛味成分

タマネギは辛味があることは常識だが、ではその成分はどういう成分だろう?

その正体はいわゆる硫化アリルというもので、アリシンという名前の成分がそれに当たる。揮発性があるために、タマネギを切っていると目が刺激を受けて涙が出てくるのもこれが原因だ。

加熱するとアリインという成分に変性して辛味を失うが、血液をさらさらにする作用などアリシンの有効作用は保持している。

タマネギと豚肉を一緒に摂ると健康に良いといわれるのも、このアリインが豚肉に含まれるビタミンBの吸収率を上げてくれるからだ。

【追加雑学②】辛味が全くないタマネギもある

タマネギのなかには、サラダ向けの辛味が少なくみずみずしい品種があることはよく知られているだろう。たとえばアーリーレッドなどがそれにあたるが、なんと、全く辛味をもたないタマネギが新しく開発されたのだ! それも日本で!!

どういった品種かというと、植物育種研究所の岡本さんが作り出したスマイルボールという品種だ。説明会で、学生相手に目の前でスマイルボールを丸かじりするなどのパフォーマンスが話題になった。

もちろんスマイルボールを切っていても涙が出てくることはない。健康成分にも注目されて作られており、糖度も11度に達するほど味が良いので、いずれ家庭用・業務用として人気が高まるだろう。

【追加雑学③】新タマネギは甘味が強い

春まきして小玉に育った物を夏のあいだ貯蔵し、秋にまた植え直して晩秋に収穫するものや、秋まきして春に収穫するものがある新タマネギだが、普通のタマネギより甘味が強いと感じたことはないだろうか?

それもそのはず、普通のタマネギは乾燥させて貯蔵性を高めてから出荷されるが、新タマネギは乾燥させずにみずみずしいまま流通される。

つまり新タマネギは生で使われることが多いため、辛味がある必要がなく、生食用の甘味の強い品種が主に作られているのだ。

どの品種でも新タマネギが甘いわけではなく、こういった理由で、新タマネギは甘いものが流通しているというのがことの真相である。

雑学まとめ

最高糖度では糖度20度以上をたたき出すイチゴには敵わないが、タマネギは糖度が8~15度ほどにもなるため、イチゴの平均値にまでは容易に達することがわかる。

となると、イチゴ並みの甘さがあるといっても過言ではないのでは? 特に淡路島産の物は糖度が高いことが知られているので、これからは産地にも気を配ってみると良いだろう。

そしてタマネギの糖分は、腸内の調子を整えるオリゴ糖という種類で、人体にはほとんど吸収されないので太る心配もない。

最新品種ではスマイルボールという辛味が全くなく、切っていても涙が出てこない品種がうまれた。これは素晴らしい物で、いずれはタマネギで涙を流すことがない時代が来るかと思うと、ワクワクが止まらない!

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