夏の一大イベント、海開き。海水浴のGOサインが出る海開きの日が来ると、いよいよ夏が来たという感じがする。夏をこよなく愛する人々からしたら、待ちに待った日だ。
そんな海開きだが、実は地域によって日にちが変わる。それもそのはず。北は北海道から南は沖縄まで、全国津々浦々にある海水浴場。気候も地域差があるのだから、「海に入れる期間」も変化して当然だ。
「海開き」というと、夏の初めのイベントというイメージしかないが、なんと広い日本のなかには一年の初めとともに海を開いてしまう場所があるのだ。今回はそんな驚きの雑学をご紹介していこう!
【生活雑学】日本一早い海開きは1月1日
【雑学解説】日本一早い海開きはなんと東京都!
海開きが早い地域…と聞くと沖縄をイメージしがちだが、実は日本一早い海開きは東京なのだ! それも、なんと1月1日、お正月。
でも東京の1月なんて、寒すぎて海なんか入れない。さすがに東京湾がお正月から海を開いているわけではない。
お正月から海を開いているのは、東京は東京でも本土じゃなくて離島だ。小笠原諸島のひとつ、父島である。
父島の1月は、同じ都内とは思えないほど暖かい。平均気温が18度もあるのだ。なんと同じ月の沖縄よりも気温も水温も高いのだとか。
18度…23区内なら5月くらいの気温だ。海に飛び込むほどの暑さ…とまではいかないけれど、まあ入れるな…くらいではあるだろう。
ちなみに23区内の1月は平均5度。同じ東京なのにぶるぶる震えている…。関東の海は7月ごろに開くことが多いので、小笠原では半年も早く海に入ることができるのだ。羨ましい…。
元旦に行われる父島の海開きは毎年お祭り騒ぎで様々なイベントが行われるという。一年の初日から海で騒いで遊ぶなんてすごく贅沢で楽しそうだ。
こちらが父島の海の映像。青というよりは緑がかっていてとてもきれいな色をしている。泳ぎたい!
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【追加雑学①】「海の日」までにほとんどの海開きが終わっている!?
7月の国民の祝日といえば第3月曜日の「海の日」。「海の日」というだけあるから、この日くらいが海開きかな…なんて思っている人も多いのではないだろうか。
ところが、この「海の日」、海開きとはまったく関係がないのだ。地域ごとの海開きの時期は毎年だいたい次のようになる。
- 北海道…7月上旬〜下旬
- 東北…7月上旬〜下旬
- 関東…6月下旬〜7月上旬
- 関西…6月下旬〜7月上旬
- 中国…6月下旬〜7月上旬
- 四国…6月下旬〜7月上旬
- 九州…6月下旬〜7月上旬
- 沖縄…3月上旬〜4月下旬
場所によってばらつきはあるがだいたいこんな感じ。北海道・東北の北国を除くと、全国的に7月の中頃には海開きを終えているところが多いのだ。
つまり、7月の後半に差し掛かっている海の日にはすでに海開きが終わっている可能性が高い。
海の日が来たからそろそろ海開きかな…と思っていると出遅れてしまうかも!
【追加雑学②】海はいつまで泳げるの?
海開きについてはわかったが、では海はいつまで泳げるのだろうか。これももちろん地域によって差は出る。また、冬でもサーファーが入っていることもあり、海開きのような明確なイベントはない。
一般的には海水浴場を閉めるころ、つまり海の家が閉まったり、ライフセーバーがいなくなったりすれば、そろそろ海水浴シーズンは終わり…といえるだろう。
沖縄のように気温が高い地域では9月、10月ごろまで入れるところも多いが、全国的には8月の下旬ごろが基準になることが多い。
「お盆を過ぎたら泳いではいけない」という言葉を聞いたことはないだろうか。お盆、つまり8月の中旬を過ぎたら海はおしまいと考えられることが多いのだ。
この言い伝えには実は理由がある。お盆を過ぎるとクラゲが発生するようになり、刺されて危険なこと、台風が近づいて海が荒れやすくなることなどが挙げられる。
近頃は猛暑が多く8月を過ぎても真夏のような暑さが続くが、「お盆を過ぎたら」海はおしまいにした方が良いようだ。
雑学まとめ
今回は海についての雑学を紹介した。
日本一早い海開きはまさかの東京だった。1月にもう泳げるなら、一年のほとんどを海で過ごせそう。海好きには天国ではないだろうか。
それにしても、お正月に海開きだなんてとっても楽しそうだ。正月休みは父島で、一足も二足も早い海水浴を楽しむのもいいかもしれない。