人間の言葉をしゃべる動物といえば、インコ。飼い主のまねをしておしゃべりをするというインコ特有の特技は、大きな魅力である。
筆者は、小学生のころにセキセイインコを飼って以来、その魅力にどっぷり漬かってしまい、今でも1羽のインコと暮らしている…!数年前に突然「インコブーム」が来たときには、たびたびテレビでかわいいインコの姿が見れて「インコの時代がやっと来たのか…!」とうれしくなったものだ…。
…ん? そんなブームきたっけ、という声が聞こえるぞ? じつは来てたんです! 今回の雑学では、インコファンじゃなくても気になるであろう、ある疑問についてお伝えしよう。
【動物雑学】インコはなぜ人間の言葉をしゃべることができるのか?
【雑学解説】ペットのインコはなんで人間のマネするの?
ペットのインコは、なぜ人間と同じように言葉を話すことができるのか。その理由は、大きくわけて3つある。
それぞれについて解説していこう!
①インコにとってまねをすることは、飼い主(仲間)とのコミュニケーション!
インコは、本来群れで暮らす生き物だ。仲間たちとお互いに「呼び鳴き」とよばれる鳴き声でのコミュニケーションをとり、かわいい雌インコには雄インコは踊りながらさえずってみたりもする。
この動画のインコちゃんのように、おなかに力をいれたような大きな声で鳴くのが呼び鳴きである。この動画を流すと、我が家のセキセイインコは共鳴するように鳴くのが面白い。
たとえば我が家のように、1羽だけで飼っているような場合は、いっしょに暮らす仲間はわたしたち人間のみとなる。そうすると、お世話をしている人や毎日遊んでくれる人に対して安心感を覚え、仲間と思って自然とおしゃべりを始める。
呼び鳴きもおしゃべりも、インコにとっては大切なコミュニケーションのひとつなのだ!
②インコの舌は厚く、鳴管(めいかん)が発達している。いろいろな声を発するのに向いているのだ!
インコのからだの作りにも、おしゃべりができる理由が関係している。まず、インコのくちばしの奥にある「舌」。これがなかなかに分厚く、筋肉が発達している! 舌は筋肉でできていることから、人間と同じように発声することができる。
それから、肺の少し上にある鳴管(めいかん)とよばれる部分。これは、鳥類のもつ発声するための器官である。鳥は、この鳴管をふるわせて声を出すのだが…。
インコのようなおしゃべりが得意な鳥は、鳴管の周りの筋肉がほかの鳥よりも多いという。発達したこれらの筋肉により、人のような声が出せるのだ。
③音を聞く・発するときの脳の働きが人間と似ているから
脳の「音を聞いたときに働く部分」と「音を出すときに働く部分」が大脳を介してつながっていると、聞いた音をまねすることが可能になる。自分が聞いた音を学習し、その音に似た音を発することができるようになるのだ。
人間ももちろん、この部分がインコと同じく脳を介してつながっている。インコのおしゃべりは、このようにからだと脳の仕組みと、鳴き声でコミュニケーションをとる習性があってのものだった!
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【追加雑学】インコの面白いおしゃべり動画
これらをふまえて、さっそく筆者おすすめのインコの面白いおしゃべり動画をご紹介しよう!
こちらの白くてかわいいセキセイインコは、ピナちゃん。飼い主さんのお声がかわいらしいのもあって、ピナちゃんのおしゃべりの声はとってもキュートだ!!
こちらは、ずーやん。関西に住む飼い主さんと暮らす関西弁インコ! 声がさきほどのピナちゃんとは全然違うことにお気づきだろうか。
このように、インコは飼い主の声をまねして言葉を覚えるかしこい生き物だ!
雑学まとめ
インコのおしゃべりについてお伝えしてきたが、やはりインコはすごい! かわいい! かしこいぞ! 動画でご紹介したように、小さな体でずーやんのような言葉の量を覚え、ピナちゃんのように楽しい会話できるというのは犬や猫にはない魅力である。
この雑学を読んだ読者のあなたにも、インコと暮らすことの楽しさが、少しでも伝わっていればよいのだが…。
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