イギリスの湖水地方に暮らす動物たちが主人公の絵本「ピーターラビット」シリーズ。ストーリーは知らなくても、カレンダーなどのグッズが出ているので、どんなキャラクターがいるのかを知っている人は多いだろう。
その中でも代表的なのが、ウサギの少年・ピーターラビットだ。ピーターはお母さんや妹たちと一緒に暮らしている。お父さんはどうしたのだろうか?
実はピーターのお父さんは、とてつもない最期を迎えてしまったことが、絵本の中で語られている。今回は、そんなピーターラビットの衝撃的な雑学について紹介しよう。
【面白い雑学】ピーターラビットのお父さんの悲劇とは?
【雑学解説】ピーターラビットのお父さんはパイにされた…
ピーターのお父さんの末路が語られているのは、シリーズ第1作「ピーターラビットのおはなし」の冒頭だ。野原や森へ遊びに行く子供たちに、お母さんはこう語る。
「でも、マグレガーさんとこの畑にだけは行っちゃいけませんよ。お前たちのお父さんは、あそこでマグレガーさんの奥さんに、肉のパイにされてしまったのです。」
なんとも衝撃的な始まりだ。ちなみに、このあとのストーリーでは、ピーターは母親のいいつけを破ってマグレガーさんの畑へ行ってしまう。案の定マグレガーさんに見つかってしまい、命からがら逃げるという話になっている。
その中でも、マグレガーさんは「捕まえてパイにしてやる!」と言っている。この話以外でも、マグレガー夫妻が「老いたウサギより子ウサギのほうがうまい」と話す場面もある。
これはなにもマグレガーさんたちが異常なのではなく、シリーズの舞台である湖水地方では、昔から野ウサギが食べられているのだ。
ちなみに、ピーターのお父さんは、ピーターラビットの公式サイトにてパイの姿で紹介されている。なんともシュールな絵面だ…。
「ピーターラビット」シリーズは、ピーターの話以外にも、食うか食われるかの話がいくつもある。これは、作者のポターが自然の現実を重視していることに由来している。
ときに自然の厳しさを感じさせる話があるのも、「ピーターラビット」シリーズの由来なのかもしれない。
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【追加雑学】ディズニーの「3匹のこぶた」での父親の末路
追加雑学として、ディズニーからも家族の末路についての雑学を紹介しよう。
ディズニーの短編作品に「3匹のこぶた」がある。「オオカミなんかこわくない」の歌でおなじみの話だ。
3匹の子豚のうち、レンガで建てた子豚の家に、父親と母親の写真が飾られている。母親はたくさんの子豚に乳をやっている写真なのだが、父親はなんとソーセージの姿の写真で飾られているのだ!
これは、「3匹のこぶた」本編内で確認することができる。家を飛ばされた子豚たちが、レンガの家に逃げ込んだ際に、家の中の壁に注目してみよう。
画質によって確認がしづらいかもしれないが、「FATHER(父親)」と書かれた写真を見ると、そこにはソーセージが映っていることが確認できる。
ディズニーの「3匹のこぶた」は、歌も交えた陽気なストーリーとなっているが、背景に注目してみると何ともいえない気持ちになる…。
「ピーターラビットのお父さん」の雑学まとめ
一見ほのぼのとした話でも、実は少々ブラックなユーモアが交わっている。今回紹介したピーターラビットの雑学がそうだろう。
「ピーターラビット」は絵本シリーズなので、子供も見る作品だ。しかし、実際に見てみると可愛らしい話だけではなく、自然の厳しさも伝える作品となっている。
子供向けの作品も、大人になって読んでみると、意外な発見があるかもしれない。
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