人間にはA・B・O・ABという4つの血液型があることはみなさんもご存知だろう。じゃあ、植物にも血液型があるといったらどう思う?
「ウッソ―、植物に血液なんかあるわけないじゃん」と思うかもしれない。
今回は、その植物の血液型について。また、植物のもっている驚くべき能力についてもご紹介するぞ!
【自然雑学】植物にも「血液型」がある
【雑学解説】植物の約1割のものが血液型をもっている
そもそもなにから血液型がわかるのだろうか? 調べてみると、糖タンパク質によって血液型がわかるということだった。じゃ、その糖タンパク質というのは何なの、ということになるわけだが…。
糖タンパク質とは、人間の血液の中にある赤血球の表面についている物質だそうだ。この糖タンパク質で血液型がA・B・O・ABのどれにあてはまるのかわかる。
そして、この糖タンパク質が植物にもあるというのだ。これが、血液のない植物にも「血液型がある」といわれる根拠だ。しかしすべての植物にあるわけではなく、約1割の植物にだけ存在するらしい。
植物の血液型は人間と同じ4タイプ
植物の血液型(糖タンパク質の型)はなんと人間と同じ、A・B・O・ABの4タイプ。といっても、人間みたいに、血液型で性格判断とかは、できないだろうが…。
冗談はさておき、代表的なものをちょっと見てみよう。
- A型:アオキ・ヒサカキ(ツバキ科)
- B型:アセビ・セロリ・ツルマサキ
- O型:キャベツ・ダイコン・サトイモ・ゴボウ・イチゴ・ブドウ・ナシ・ツバキ・サザンカ
- AB型:バラ・アケビ・スモモ・ソバ・カエデ
ツバキ科のヒサカキがA型だというのに、ツバキそのものはO型というのも不思議である。
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【追加雑学①】血液型で色が変わるという不思議
カエデには真っ赤に紅葉するものと、黄色に紅葉するものがある。これも血液型の違いによるもの。O型のカエデだったら真っ赤に、AB型のカエデだったら黄色くなる。
しかし、1本の同じカエデで真っ赤に紅葉している部分と黄色く紅葉している部分があるが、あれは何なのだろうか?
それは気候・外気温・日当たりなどで、植物の糖タンパク質の型が変わって、色も変わるということらしい。したがって、同じ木でも、部位によって血液型が異なるということは多々あるのだ。フムフム、環境に適合して生きのびるという植物の知恵、恐れ入った。
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【追加雑学②】植物は人の心がわかる!?
モーツアルトを聞かせると植物はよく育つ、水やりをするときに優しく話しかけるといい花を咲かせるなど、いろいろな話がある。なんと実際に、植物は人間の気持ちを読みとることができるということを実験した話があるので、それを紹介しよう。
時代は1968年にさかのぼる。ポリグラフ(ウソ発見器)を植物に使っていろいろな研究をしていたバクスターという男性の話だ。
まず、いれたての熱いコーヒーに葉っぱを突然ジャブンとつけてみた。そうすると何の反応も示さなかった。しかし、「じゃあ、マッチで燃やしてやろうか」と意地悪くつぶやいて燃やそうとしたところ、ポリグラフの針が大きく揺れたというのだ。
それ以外にも、その植物に優しく接する善人役と、いつも意地悪なことを言う悪人役をつくった。善人役が部屋に入っても何の反応も示さないのに、悪人役が部屋に入っていくと、動揺を示すように針が大きく揺れたというのだ。
ものもいえぬ、動くこともできぬ植物。ひょっとしたら、人間以上にすごい叡智をもっている存在なのではないだろうか…。
雑学まとめ
今回は、植物にも血液型があるというのは本当かどうかを調べてみた。その結果、植物にも血液型があり、その血液型というのは、糖タンパク質の型で決まるということである。
なんだか動物だけのものかと思っていたが、まさか植物にも血液型があるとは…。
O型の植物が美味しそうなものばかりで、個人的にはツボだった。お腹へったなあ。