ジュースといわれて、まず思い浮かべるのがオレンジジュースという人は多いだろう。そして、オレンジジュースの代名詞といえば「ポンジュース」という人も多いと思う。私もその1人だからだ。
とても響きがいいポンジュースという商品名だが、なぜ「ポン」なのか気にならないだろうか? 柑橘類のポン柑と関係があるのだろうか?
だが、調べてみたところ、ポンジュースの「ポン」は、ポン柑とは全然関係がなかったのだ! そこで今回の雑学記事では、ポンジュースの「ポン」の秘密を探っていきたい。
【食べ物雑学】「ポンジュース」のポンってなに?
【雑学解説】ポンジュースの名前の由来について
ポンジュースを製造・販売しているのは、日本有数のみかんの産地である愛媛県の会社、えひめ飲料。そのえひめ飲料によると、ポンジュースの名付け親は松山藩主の子孫である当時の愛媛県知事・久松定武(ひさまつ ただたけ)であるとのこと。
1952年(昭和27年)の発売当時に「日本一のジュースになるように」との願いを込めて、「日本一(にっぽんいち)」から「ポン」をとってポンジュースと名付けられたのだ。
また、名付け親の久松定武はフランスに住んでいたこともあり、フランス語の挨拶「ボンジュール」に響きが似ているから「ポンジュース」にしたという説もある。
ちなみに、「ポン」のローマ字表記は当初「PON」であったが、昭和28年からは「POM」へと変更されている。これは、柑橘系のザボンの英名である「pomelo」や果樹園芸学・果樹栽培法の「pomology」など、「POM」が柑橘類に関わる言葉に多いのが理由だという。
スポンサーリンク
【追加雑学①】オレンジジュースが出る蛇口が実在する!
子どもの頃、「蛇口からジュースが出てくればいいな」と、誰もが思ったことがあるのではないだろうか? もちろん、私もその1人である。
普通なら「そんな蛇口あるわけないよ」と鼻で笑うところだが、愛媛県の松山空港にはこの夢を実現した「ジュースの出る蛇口」が設置されているのだ!
まずは、どのようなものなのかをご覧いただきたい。
蛇口をひねると誰もがいい笑顔になる「みかん蛇口」は、「愛媛県では蛇口からオレンジジュースが出てくる」という都市伝説を逆手に取ったアイデアだそうだ。
この「みかん蛇口」は、愛媛県の物産イベントなどに登場することもあるので、近くで開催されることがあったら、ぜひチェックしてほしい。
【追加雑学②】ポンジュースは「○○ジュース」!?これは飲みたくない…
ポンジュースの地元である愛媛県の方言である伊予弁では、「ぽん」という言葉にはちょっと下品な意味があるという。その意味とは「ウ○チ」。たとえば、「犬のぽん」という言い方をするそうだ。
つまり、伊予弁でポンジュースというと「ウ○チジュース」という意味に…。このトリビアは、むしろ「役に立たない」雑学だったのではないかと、書いてから後悔する筆者であった。
雑学まとめ
ポンジュースの「ポン」の秘密について、おわかりいただけただろうか?
ちなみに、最初に触れたポン柑の「ポン」は、ポン柑の原産地であるインドの都市「Poona(プーナ)」が由来とのことなので、こちらの雑学もあわせて覚えてほしい。
今回のトリビアは、ぜひポンジュースを飲みながら語っていただきたい…が、最後の伊予弁のトリビアだけは絶対に触れないように!