カフェでくつろぐのに欠かせないのが甘いスイーツ! 甘党の筆者は必ず頼んでしまう。そんなカフェスイーツのなかでも、最近よく見かけるのが「米粉」だ。米粉シフォンケーキ・米粉パンケーキ・米粉クレープ…。
どれも美味しいには違いないが、結局のところ、米粉って何なんだ? なんとなく米の粉ということは分かるが…自分で料理するならどう使えばいいのだろうか。
今回はそんな米粉についての雑学を紹介する!
【食べ物雑学】「米粉」って結局何なの?どう使うの?
【雑学解説】和菓子にはわざわざ「米粉」とは書かないから気付かない
最近よく目にする米粉は、製粉技術の向上により洋菓子にも使えるように改良されたものだ。原始的な米粉はなんと奈良時代から存在していたし、「米粉」と書いていないだけで、和菓子には往来品がごく普通に使われている。
一番ポピュラーなのが過熱していない生米(うるち米)を粉にした「上新粉」。これは聞いたことがある人もいるだろう。細かくいえば、新粉にも上新粉と並新粉、さらに細かい粒の「上用粉」がある。
その他には、もち米を粉にしたのが「もち粉」で、さらに粒子の細かい物を「白玉粉」、もち米とうるち米をブレンドして一度水につけてから粉にしたのが「だんご粉」だそうだ。
また、もち米を加熱した後に粉にすると桜餅に使う「道明寺粉」になるし、うるち米を加熱後に細かな粉にしたものは離乳食に使える「乳児粉」という。う~ん、奥が深い。
これらの米粉は、どんなに細かくしてもある程度は粒が粗く、洋菓子や一般的な料理に使うのは無理だった。それが、米を生のまま微粉粒にする製粉技術が出てきて、一気に洋食に使えるようになったのだ。
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【追加雑学①】米粉の利点はいっぱいある
洋食には小麦粉があるんだし、別にわざわざ米粉を使う必要はないんじゃない? と思う方もいるだろう。でも実は、米粉には利点がいっぱい!
日本人にはおなじみの「もっちり、しっとり」した食感は米粉ならでは。モチモチした生地も、逆にサクサクした焼き菓子生地も米粉なら実現できる。
また小麦粉に比べて油の吸収が悪いので、揚げ物の衣に使えばヘルシーになる。さらに栄養価も高く、アミノ酸は小麦粉より米粉の方が上だ! 補食として大豆を一緒に摂るとアミノ酸スコアが満点になり、とてもバランスがいいのだとか。
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きな粉を一緒に使って和風デザートを作れば、おいしくて栄養満点と文句なしだ。小麦粉に入っている「グルテン」が米粉にはないので、小麦(グルテン)アレルギーの人も安心して食べることができる。
【追加雑学②】米粉の使いみちはこんなにたくさん!
具体的な米粉の使い方は思ったより簡単だ。基本的には小麦粉と同じ感覚で使って大丈夫である。
一例として、シチューやスープのとろみづけには、色が白いので大変便利である。また揚げ物の衣に使うと、小麦粉より薄づきに仕上がってサックサクの食感に! 焦げやすいので注意が必要だが、米粉の衣にハマって大好物になる人も多い。
ただし米粉にはグルテンがないので、生地を固めたり食感を活かすには分量にややコツがいる。お好み焼きやクッキーの生地にするなら、おからを混ぜるのがおすすめだ。しっとりふんわりした食感は、蒸しケーキやシフォンケーキにもピッタリである。
時短でできる!米粉レシピ3選のご紹介
最新の米粉はさらに進化して、用途別に3種類ある。それぞれを活かしたレンジで作るケーキ・パン・うどんの動画レシピがこちら。短時間で作れるのも魅力だ。これはマネしてみたい!
雑学まとめ
米粉についての雑学を紹介してきた。知ってはいても自宅で使うのに少しハードルの高かった米粉。改めて調べてみたら、家庭でも使いやすいように進化をとげていた。意外と簡単に取り入れられるのが分かったので、筆者もスーパーで購入してみようと思う。
日本人にもともとなじみ深い米粉なら、子どもから高齢者まで安心して食べられるのも嬉しい。お菓子だけでなく、日常の料理にも上手に取り入れてみたい。