クリスマスはケーキやチキンも楽しみだが、やはり一番の楽しみはサンタクロースからのプレゼントだ。大人になった今でも、サンタさんの存在にワクワクしてしまう。心はいつまでも子どもなのだ。
サンタさんは国を問わず、いい子のところに来ると思っていた。しかし、ロシアのクリスマスにはサンタクロースがいないらしい。…嘘だろ!? じゃあ、プレゼントは? もらえないの?
この話が本当かどうか調べてみたので、雑学として紹介させてほしい!
【世界雑学】ロシアのクリスマスにサンタクロースはいない?
【雑学解説】新年のお祝いに「ジェド・マロース」がやってくる
サンタクロースは、クリスマスの象徴ともいえる存在だ。私が通っていた幼稚園では、毎年クリスマス会にサンタさんが来てプレゼントを配っていた。ありがとう、サンタさん。
子どもにプレゼントと一緒に楽しい思い出も与えてくれるサンタクロースが、ロシアのクリスマスにはいないとの情報を得た。サンタさんがいないなんて…。もう、いい子でいる必要もないのか? 悪い子になっちゃうぞ?
悪い子になるのは、まだ早い。ロシアにはサンタクロースはいないが、「ジェド・マロース」がいる。ジェド・マロースが何者なのか、動画で見てみよう!
…サンタクロースじゃないか! 服の形はちょっと違うけど、サンタさんだよな? サンタクロースとよく似た、立派なおひげのこのおじいさんこそが、「ジェド・マロース」だ。
ジェド・マロースのジェドは「おじいさん」、マロースは「吹雪」や「厳しい寒さ」を意味する。日本語に訳すと、吹雪おじいちゃん。サンタクロースというよりも、名前は冬将軍っぽい。
ジェド・マロースとサンタクロース、見た目は似ているけれど、違う存在だ。サンタさんがクリスマスイブの夜にやって来るのに対し、ジェド・マロースは新年を祝うために大晦日の夜にやって来る。
来るタイミングは違うが、似ている部分もある。ジェド・マロースもサンタさんと同様に、いい子にプレゼントをくれるのだ。ただし、ジェド・マロースは悪い子を凍らせてしまうなんて逸話もあった。…おそロシア。
ジェド・マロースは「スネグーラチカ」という名前の孫娘とセットでやって来る。スネグーラチカちゃんは、プレゼント配りのお手伝いをするそうだ。めっちゃいい子。私もスネグーラチカちゃんを見習って、いい子でいよう。
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【追加雑学①】ロシアのクリスマスは1月7日
12月25日がクリスマス。これは全世界共通だと思っていたが、ロシアのクリスマスは12月25日ではない。なんとロシアでは、クリスマスは「1月7日」なのだ。
クリスマスの日付の違いには、宗教が関係している。ロシアではキリスト教の中の「ロシア正教会」という教会の教えが広まっており、ロシア正教会の暦は現代の一般的な暦と異なる。
ロシア正教会の用いる暦だと、クリスマスの日付が1月7日なのである。同じイベントの日でも、暦の違いによって日付が変わるとは…ややこしい。
クリスマスの日付が違うなら、他のイベントも日付が違うんじゃないかと思うだろう。今のロシアでは、クリスマス以外のイベントは現代の一般的な暦で行われるのがほとんどだ。
日本でクリスマスを祝ってからロシアに行けば、またクリスマスのお祝いができる! だが、ロシアのクリスマスは宗教の行事のため、日本のような盛大なお祭りムードではないとのこと。…ひとりでパリピはきつい。日本にいよう。
【追加雑学②】クリスマスツリーに似たロシア版門松を飾る
ロシアのクリスマスはサンタさんもいないし、日付も違う。じゃあ、クリスマスツリーは? 日本だとクリスマスに向けてツリーが飾られ始めるが、ロシアではどうなのか? その様子が確認できる、12月のロシアで撮影された動画を発見したぞ。
日本のクリスマスムードと同じ、華やかな町並みだ。クリスマスツリーも綺麗! 動画でクリスマスマーケットと紹介されているが、正しくはお正月のお祝いのイベント、ニューイヤーマーケットである。新年のお祝いが豪華!
クリスマスツリーのような木は、実はクリスマスツリーではなく、「ヨールカ」というお正月のお祝いのための飾りだ。日本でいうところの、門松のようなものだろう。ロシアではクリスマスツリーは飾らず、ヨールカを飾る風習がある。
先に紹介したジェド・マロースからのプレゼントは、大晦日にヨールカの根元に置き、お正月に子どもたちが開封する。まるでクリスマスだが、これがロシアのお正月の流れだ。
見た目がクリスマスツリーなのに、飾りとしては日本の門松にも似ているとは…。人だけでなく、ヨールカも見た目で判断してはいけないのかもしれない。
雑学まとめ
今回は、ロシアのクリスマスにサンタクロースはいないという雑学を解説した。サンタさんがいないうえに、クリスマスの日付も違うなんて、びっくり!
そしてジェド・マロースが日本にきてくれたら、お正月もプレゼントがもらえるのではないだろうか? 日本でもジェド・マロースの文化が広まればいいのに。
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