じゃんけんをするときのかけ声といえば「最初はグー」。もはやこの光景は誰もがおなじみのものだろう。
ところでこの「最初はグー」というかけ声。いつから、誰が使い始めたのか知っているだろうか? そう、国民的なコメディアン・志村けんさんだというのだ。
え? どんなきっかけでそのかけ声が誕生したのかって? まぁ、落ち着いてくれ。今からその雑学を紹介していこうではないか。幻の動画も見れるから、必見だぞ。
志村けんさんが、新型コロナウイルスで亡くなられました。ご冥福をお祈りします。
【生活雑学】「最初はグー」を始めたのは志村けん
【雑学解説】人気番組内のコントで披露されたのがきっかけ
志村けんさんといえば、「天才!志村どうぶつ園」や「志村けんのバカ殿様」のイメージが強いと思うが、もともと志村けんさんは「ザ・ドリフターズ」というコントグループに所属していた。
このザ・ドリフターズがTBSで1969年~85年まで放送されていた「8時だヨ!全員集合」に出演しており、この人気番組内での「ジャンケン決闘」というコントで使われたのがきっかけだ。そしてコントに登場していたのがご存知、志村けんさんと仲本工事さんの2人。
まずはそのコントを観ていただこう。
今はお宝映像ともいえるこのコント。とにかくこのコント内で使われている「最初はグー」のかけ声が、テレビを見ていたちびっ子を中心に広がり世間に普及していったというわけだ。
テレビのコントぐらいでそんなに普及する? と思ったそこのあなた。あなどってはいけない。この「8時だヨ! 全員集合」は当時絶大な人気を誇っており、全盛期の平均視聴率が40%、最高視聴率にいたっては50%を超えているのだ。
つまり、国民の半数以上が観ていた超人気番組。そりゃ流行るわけだと納得できる。
【追加雑学①】番組終了後の飲み会で「最初はグー」が誕生した
ザ・ドリフターズのコント「ジャンケン決闘」で誕生した「最初はグー」というかけ声。実は上記のコントの前に登場していた。
いったいどこに登場していたのかというと、なんと飲み会の会計時。当時、「8時だヨ! 全員集合」の現場スタッフやメンバーで飲み会に行き、誰が支払うかのじゃんけんになった。
しかし、人数は多い・飲み屋ということもあり酔っているメンバーも多く、まぁ、じゃんけんのタイミングが合わない。
そんなときに機転をきかせて、「みんな手を挙げて。最初はグー!」と掛け声をかけたのが志村けんさん。この掛け声でなんとかタイミングが合い、無事じゃんけんで支払い役が決まったらしい。
その後も「最初はグー」は番組内での身内ネタになり、コントにも登場するようになったというわけだ。
スポンサーリンク
【追加雑学②】「最初はグー」は始めもっと長い掛け声だった
コントといえば、アドリブがつきものでそれがさらに観客から笑いを誘う。それはザ・ドリフターズの「ジャンケン決闘」も例外ではない。
コントに登場した当初は「最初はグー」というシンプルなかけ声も、回数を重ねるにつれて次のように発展していった。
「最初はグー! またまたグー! いかりや長介頭がパー! 正義は勝つ! ジャンケンポン!」
もちろんこのフレーズも全国に広がっていった。しかし、今も昔もそこは保護者の目が光る。「フレーズが乱暴だ」とクレームが入る。ほかにも、長すぎるという意見も多かったらしく結局、「最初はグー!」だけに戻ったらしい。
【追加雑学③】中年男性や気の強い人は、はじめにグーを出す!?
じゃんけんはある意味、相手が何を出すのか読む心理戦でもある。どこまで当たっているかは不明だが、心理学的なジャンケン必勝法に次のようなものがある。
- 気の強い人・中年男性ははじめにグーを出す確率が高い。
- 「最初はグー!」というこのかけ声をはっきりと強くいうと相手が声の調子につられて力み、グーを出す確率が高くなる
負けられないここぞ! という勝負のときは上記のような心理学を参考にしてみてもいいかもしれない。
「最初はグー」の雑学まとめ
じゃんけんの「最初はグー」というかけ声が、志村けんさんが考案したものだったとは。ドリフ世代の人からすれば雑学でもなんでもないかもしれないが、知らない人からすれば立派な雑学といえる。
ちなみにこのかけ声、著作権はないらしい。まぁ、著作権があったら現在こんなにも「最初はグー」は浸透していなかっただろう。今度じゃんけんでかけ声をいうときは、ドリフのコントを思い出してみよう。楽しい気分でじゃんけんできること、間違いなしだ。
おすすめ記事
-
お座敷遊びだった!じゃんけんは日本で誕生したもの
続きを見る