皆さんがよく利用するコンビニはどこだろうか? ローソン? ファミリーマート? おそらく一番名前があがるのはセブンイレブンだろう。
セブンイレブンはとにかく店舗数が多い。どこに行っても見かけるコンビニであるため、必然的に利用する頻度が増える、それもセブンイレブン好調の要因となっているようだ。
そのセブンイレブンだが、なんと元々は氷屋だったらしい。今回の雑学では、氷屋からどのようにしてコンビニが生まれたのか検証してみた。
【生活雑学】セブンイレブンは元は氷屋だった
【雑学解説】はじまりはテキサス州の氷屋さん
氷製造会社で働いていた「アンクル・ジョニー」の愛称でみんなから呼ばれていたジェファーソンさんは、テキサス州ダラスで氷屋をはじめた。会社員から自営業に転身したわけである。自分のペースで働きたかったのだろうか。
さて、アンクル・ジョニーは氷だけでなく、食べ物も売ろうと思いつく。はじめはミルク・パン・卵を貯氷庫のデッキの上で売り出した。さらに、他の生鮮食品店が店を開けていない夜や日曜日にも、おかまいなしに営業を続けた。
そのアイデアが功を奏し、夜と日曜日は特に売り上げが増えたのだった。1933年には禁酒法が廃止となり、ビールやリキュールも売りはじめると店の成長に拍車がかかった。これがのちのセブンイレブンのはじまりだとされている。
このアンクル・ジョニーの氷屋に目を付けたのは、アンクル・ジョニーが元々働いていた会社であるサウスランドカンパニーの社長ジョー・トンプソンジュニア。経営手法を取り入れ、他の地域にある氷販売の小売店でも生鮮品の販売をはじめたのだ。そのお店の名前は「tote'm Stores」と呼ばれ、10年で店舗数を3倍に増やすまで成長した。
「tote'm Stores」は1946年にセブンイレブンに名称を変えた。これは一週間無休で朝7時~夜11時まで店をオープンするという営業時間を拡張したことに由来する。こうしてみんな大好き、セブンイレブンの名称が誕生したのである。
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【追加雑学①】セブンイレブンのロゴマークの由来は?
さて、セブンイレブンといえば赤で書かれた数字の7に、緑の英語表記のELEVEnをあしらった特徴的なロゴマークでも有名である。あのロゴマークの正確な由来についてはわかっていない。おそらく営業時間に関係しているのだろうが、当時の資料があまり残っていないため、確定したことがいえないそうだ。
また、不思議なのはELEVEnの最後のnだけ小文字表記になっているところ。この理由も正式には分かっていないが、2つの説があるのでご紹介する。
まずはデザイン的な理由で変更した説。ロゴ考案当時の社長夫人が「最後だけ小文字にしたほうが美しいのでは?」と提案したのだそう。さすが社長夫人、鶴の一声だ。
もうひとつは、商標申請が通らなかったため、仕方なく最後だけ小文字にしたという説。これもありそうな話である。
【追加雑学②】コンビニの1日の売り上げは?
コンビニの1日の売り上げの平均は、約40~60万円程度だといわれている。もちろん平均の数字なので、これよりも売り上げている店舗もあるし、これ以下の売り上げの店舗もある。
しかし、「以外と多いな」と思った人は多いのではないか。私たちがコンビニで買い物するときは、だいたい1,000円前後くらいの軽い買い物しかしない。
単純計算すれば、60万円÷1,000で600人の人が、1日にコンビニを訪れていることになる。24時間営業していることを考えると、それくらい客が出入りするのかもしれない。
雑学まとめ
セブンイレブンにまつわる雑学をご紹介してきたが、いかがだったろうか。セブンイレブンはもともとはテキサス州の氷屋。しかし、氷だけでなく生鮮品の販売もはじめたこと・夜や日曜日も営業を続けたこと、この2つが当時は斬新なアイデアだったのだ!
これは現代でもいえるが、ビジネスにおいて重要なのは、他の競合とどのように差異をつけるかだ。アンクル・ジョニーのこのアイデアは、差異化の大切さを如実に表した話だろう。皆さんもビジネスをはじめるなら、なにか奇抜な発想があったほうがいいかもしれない。
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