「今何時、そうねだいたいね~」「今何時、ちょっと待ってて~」「今何時、まだはやい~」
上記のフレーズは誰もが口ずさんだことあるだろう。サザンオールスターズの「勝手にシンドバット」という曲の一節である。
数々の名曲をリリースし続け、国民的人気バンドとなっているサザンオールスターズ。なんといっても、ボーカルの桑田佳祐のハスキーボイスやカリスマ性が支持を集めている。
そんな桑田佳祐だが、「ニューハーフ」という言葉の生みの親にもなっているらしい。非常に興味深く感じたので、雑学としてまとめてみた!
【生活雑学】「ニューハーフ」という言葉を考えたのは桑田佳祐
桑田佳祐が、ショーパブのママとの会話のなかで「ニューハーフ」という言葉をはじめて使ったといわれている。
【雑学解説】桑田佳祐とショーパブのママとの会話のなかで生まれた
ニューハーフといえば、性別は男性であるが、女性の格好をして水商売の店などで接客に従事する者のことを指す。
「相手してもらうなら女性のほうがいいのでは?」と思ってしまうが、ニューハーフのお店を好んで利用するお客さんも一定数いる。
なんでもニューハーフのほうがノリがよく、話していて楽しいのだとのこと。たしかにテレビで見かける「おねえタレント」は、みんなノリがよく面白い方が多い気がする。
さて、ニューハーフという言葉、何気なく使っているが、その語源はあのサザンオールスターズのボーカル桑田佳祐さんなのだ。
大阪で「ベティのマヨネーズ」というパブを営むベティさんが、「アイ・ラブ・ユーはひとりごと」という作品でレコードデビューすることになった。そのあかつきに、桑田佳祐さんと対談する機会があったのだが、ベティさんと桑田佳祐さんは以下のようなやり取りを交わしたらしい。
ベティ「男と女のハーフよ」
桑田「じゃあ、ニューハーフだね」
この発言を機に、ニューハーフという言葉が世間に浸透し始めたらしいのだ。ハーフという言葉には、もともと片方の親が日本人で、もう一方の親が外国人といった「混血」の人を指す意味がある。
ベティさんの「男と女のハーフ」という言葉もユニークな発言だが、それに対する桑田さんの返しも見事である。数々の名曲を作詞してきただけあって、ワードセンスが素晴らしいものだ。
ちなみに有名人が語源となった言葉は意外と多い。
たとえば、離婚した経験のある人のことを指す「バツイチ」という言葉、この言葉を広めたのはあの超人気お笑いタレント、明石家さんまさんである。
また、普段は明るく振る舞っているが、実は暗い人のことを指す「ネクラ」という言葉を浸透させたのはタモリさんらしい。
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【追加雑学】サザンオールスターズの名前の由来は?
サザンオールスターズというバンド名は、耳に残りやすくいい名称だ。このイカしたバンド名は誰が作ったのであろうか。
名づけ親は、桑田佳祐さんの青山学院大学時代の同級生、宮治淳一さんだ。風呂上がりに思いつきで命名したらしい。
たしかに、リラックスしているときにパッと妙案が思いつくことは私にもある。
肝心の由来だが、桑田さんが当時好んで聞いていたブルース・R&B・ソウル・カントリーなどがミックスした「サザン・ロック」と、当時来日していたサルサグループの「フォニアオールスターズ」を組み合わせて、「サザン・オールスターズ」が発案されたらしい。
「オールスターズ」には、メンバー変更があってもいいようにと、全てのメンバーを総称する意味が込められているとのこと。メンバー変更を前提に考えているところがちょっと恐ろしい。
ちなみに、サザンオールスターズの前のバンド名は「温泉あんまももひきバンド」「ピストン桑田と脳卒中」「ピストン桑田とシリンダーズ」など、なんともいえない名称だったらしい。
雑学まとめ
今回の雑学はいかがだっただろうか。数々の名フレーズを編み出してきたサザンオールスターズの名ボーカル・桑田佳祐さんだが、「ニューハーフ」という言葉を初めて使った人物でもあるのだ。
それにしても、会話のなかで何気なく使った言葉がここまで世に浸透するとは、使った本人からしてみれば相当気持ちいいに違いない。
当時の桑田さんは、今でいう「インフルエンサー」のような存在だったのだろう。
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