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宇宙のトイレ事情。無重力ではトイレに行きたくならない?【動画あり】

雑学カンパニー編集部

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宇宙ではトイレに行きたくならないという雑学

宇宙…。それは謎に満ちた未知なる世界である。そんな謎に満ちた宇宙に関して、こんな話を聞いたことはないだろうか?

「宇宙ではトイレに行きたくならない」

…これは本当なのだろうか。本当だとしたら、なぜ宇宙に行くとトイレに行きたくならないのだろう…。宇宙でも当然水分は摂っているだろうし、トイレに行かないとしたら、身体に悪いような気もするが…。

一体どういうカラクリになっているのか、今回は宇宙のトイレ事情に関する雑学に迫っていこう。

【宇宙雑学】宇宙ではトイレに行きたくならない

宇宙には重力がなく、尿が膀胱に降りていかないので、地上よりも尿意を感じにくい。

【雑学解説】無重力空間の宇宙では、尿意を感じにくくなる

無重力空間の宇宙では、尿意を感じにくくなるというトリビア

なぜ宇宙では、尿意を感じにくくなり、トイレに行きたくならないのか?

これには重力が関係している。通常尿は、重力が働いて膀胱に少しずつ蓄積されていき、3/2ほど尿が溜まった時点でトイレに行きたくなるようになっている。人間の身体は、地球という住環境に合わせた仕組みになっているのだ。

しかし宇宙にいくと無重力空間のため、地球上で下にいくはずの尿が下にいかない。つまり、地上であれば「トイレに行きたいな」と思う量の尿が溜まっていても、宇宙だと尿意を感じないのだ。

では、いつトイレに行きたいと感じるのか?

宇宙でトイレに行きたいと感じるのは、膀胱が尿で満杯になったときだ。膀胱が尿で満杯というのは、地上でいうところの「もう限界…」という状態。そのため、トイレに行きたいなと感じたころには、すでに手遅れの状態になっていることもあるという。

重力がないから仕方がないとはいえ、宇宙ではおもらしも珍しくないというのは、ちょっぴりショックである…。

宇宙飛行士はオムツを履いている

宇宙飛行士はオムツを履いているというトリビア

宇宙では尿意を感じにくいため、宇宙飛行士たちはトイレに間に合わなかったときのことをちゃんと想定している。特に宇宙船の発着時・船外での活動といった、長時間に及ぶ作業のときは、オムツを着用しているのだ。

なんだかイメージが崩れていくような気もするが、間に合わずにおもらしをしてしまうよりはいいだろう。

ちなみに、宇宙飛行士が着用するオムツはNASAが開発した専用オムツ。吸収力抜群で、最大2リットルもの尿や血液・便が保持でき、成人で8~10時間は耐えられるようになっているという…まさに最先端オムツだ!

いくら吸収力抜群といっても、オムツに便を保持したまま長時間過ごすのは嫌だが…。そこは何が起こるかわからない宇宙空間。トイレ事情に関しても万全の準備をしておくべきである。

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【追加雑学①】宇宙ではトイレも一苦労!?

無事にトイレに行けたとしても、実は宇宙ではそこからが一苦労。なんといっても無重力空間なので、地球と同じ感覚でトイレが使えないのだ。

宇宙ステーションのトイレは、地球のように水は使わない。大小専用のホースを使い、周りに散らばらないよう注意しながら、用を足すのだ。実際にどんなトイレなのか映像を見てみよう。

「ホースで排泄物を吸い取る」と聞くとさほど難しそうに感じないが、実はこの動き、非常に難しいといわれている。なぜなら実際に映像を見ても分かる通り、フワフワと体が浮いているからだ。自分の体を固定するのも、まずコツが必要になってくる。

無事固定できたら、今度はそこからホースに吸い込まれていくように用を足さなければならない。失敗すると自分の排泄物がトイレ内を漂い、自ら回収するハメになる。なんとしても避けたい事態だ…。

さらに宇宙ステーションのトイレはとにかく狭い。体が固定できずに、周りの壁や設備にガンガンぶつかることがあっては、これもいろいろと問題が起こりそうだ。

そんなことにならないよう、実は宇宙飛行士たちは宇宙に飛び立つ前、宇宙ステーションの装置を使ってトイレ訓練をしている。

「トイレの訓練」などといわれると、バカバカしく感じるかもしれないが、決して笑いごとではない。訓練を怠って宇宙ステーションが大惨事になってしまうなど、想像するにも恐ろしい…。

【追加雑学②】宇宙での飲み水は○○○○を再利用している

宇宙での飲み水は○○○○を再利用しているというトリビア

地球から宇宙ステーションに持っていける物資の数には限りがある。そこには当然水も含まれるが、水は地球から1リットル持っていくだけで、なんと100万円以上の費用がかかるといわれている。

そんなわけで、宇宙ステーションではあるものを再利用して飲み水にしているのだ。

そのあるものとは…、なんと自分たちのおしっこである。

飲めるわけあるか! と思ってしまうところだが、落ち着いてほしい。いくら宇宙空間が贅沢をいっていられない場所だといっても、そのまま飲むなんてことはしない。

おしっこは専用のろ過装置を使って、キレイな水へとリサイクルされるのだ。リサイクルされるのはおしっこだけでなく、宇宙飛行士たちの汗やシャワーの水も含まれる。

ろ過された水の純度は非常に高く、日本の水道水よりもキレイな水になるという。元はおしっこといっても、安心して飲めるのだ。これぞ、究極のエコである! …とはいえ、出どころを知るとちょっと抵抗があるが…。

その他の排泄物の行方は…?

飲み水の確保として、おしっこや汗が再利用されることは分かった。では、便はどうなるのか。ずっと宇宙ステーションに蓄積されていくのだろうか? と思ってしまうが、そこはちゃんと考えられている。

宇宙ステーションには定期的に、地球から物資が届く。この物資を届け終わったあとの補給船に、再利用されなかった排泄物を積み込んで、宇宙ステーション内はリフレッシュされるのだ。

その後、排泄物を積んだ補給船はどこに行くのか…。なんと、地球の大気圏に突っ込んでくるというのだ。

え? 空から排泄物を積んだ補給船が落ちてくるの? と思った君、安心してくれ。補給船は地上にたどり着く前に大気圏内で燃え尽きてしまうから、地上の我々には何の影響もない。

もし影響があるとすれば、今まで「キレイだな」と眺めていた流れ星が、実は排泄物を積んだ補給船の燃えカスの可能性があることだ。それもそれでゲンナリしてしまうが…。

雑学まとめ

宇宙のトイレ事情。無重力ではトイレに行きたくならない?【動画あり】という雑学まとめ

今回は宇宙飛行士たちの知られざるトイレ事情について紹介してきた。重力がなければ、尿意に気付かずおもらしをしてしまうこともあるなんて…なかなか衝撃を受けた人も、多かったのではないだろうか?

流れ星が排泄物の燃えカスの可能性があるというトリビアもまた、興味深かった。恋人と流れ星を見ているときなどに思い出して、ロマンティックな雰囲気をぶち壊さないよう、十分注意してほしい。

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