新社会人が会社に入ってまず戸惑うことに、会社組織の役職の種類の多さがあるだろう。係長・課長補佐・課長・部長・次長・専務・常務…。社長になるまでにはいったいどれほどの役職を経験せねばいけないんだ! と憤怒する人もいるだろう。
さて、会社のトップである社長。いろいろな会社の社長の肩書きを見てみると「社長兼代表取締役」となっている会社も多い。この「代表取締役」とは何なのだろう? ちょっと気になったので、今回の雑学では「社長」と「代表取締役」の違いについて調べてみた。
【ルール解説】社長と代表取締役の違いは?
【雑学解説】代表取締役は法律上定められた呼称、社長は会社内での役職
代表取締役は、文字通り会社を代表する人物のことで、法律的にも会社の最高責任者となる。一方、社長は単なる会社内での呼称にしか過ぎず、職責上会社のトップにいる人物のことを指す。
つまり、プロジェクトの決定など社内での意思決定は社長の名でおこなえるが、取引先との契約や借入金の調達などは代表取締役の名で行う必要があるのだ。
しかし実情として、社内と社外で最終的な意思決定をおこなう者が異なると不便であるため、代表取締役と社長は一人の人物が兼任することが多い。この場合、よく聞く「代表取締役兼社長」という呼称となる。
「代表取締役兼会長」と「社長」など、代表取締役と社長が別人のケースもあるが、代表取締役は法律上の代表者の地位となるので、位としては会長よりも代表取締役のほうが上になるのだ。
また、代表取締役は別に1名である必要はなく、「代表取締役兼社長」と「代表取締役兼会長」が同時に存在するケースもある。この場合、どちらも代表取締役がついているので、会社法的には両方会社のトップとなる。どちらが実質的に偉いかは、会社によって異なってくる。
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【追加雑学①】社長の一日のスケジュール
謎に包まれている社長の一日のスケジュールだが、どの社長も見えないところで忙しい毎日を送っているのだ。
まず、朝が早い。5時には起床し、新聞を読み情報収集したら、周囲が少ない方が集中できるので、すぐ会社に出社する。始業時間が始まったらすぐ会議に出席し、会議が終わったら外部打ち合わせのため、外出。移動中のタクシーのなかも関係者への電話連絡やメールチェックに忙しい。
午後一は決済タイム。上がってくる稟議書に目を通す。デスクワークが終わったら、取引先の社長が訪問となるので対応。そしたらまた会議へ。終業後は他の会社の社長と交流のため、セミナーへ出席。親しい社長と一緒に食事をし、ビジネスの情報交換をする。帰宅する頃には午前様だ。
これは一例に過ぎないが、一日の全てが仕事に当てられ、目が回るほど忙しい社長もたくさんいる。
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【追加雑学②】社長になりたい!成功する人に共通する考え方
社長といったら成功者の代表格だが、成功者に共通する考え方とは何だろうか?パッと思いつくのは決して諦めない強い気持ちや、迅速な行動力、継続する力などが挙げられる。たしかにこれらのポイントも大切だが、これ以外のことで意外と重要なのが「とにかく明るく楽観的でいる」こと。
わたしたちの生活は日々いいこと・悪いこと、いろいろなことが起きている。しかしこうした出来事は本人の捉え方次第で全ていいことだと考えることができるのだ。
たとえば、交通事故にあって大事な車の一部がつぶれてしまったとする。このとき、ネガティブな人は車が壊れてしまったことばかりに意識がとらわれるが、成功者は「ケガが無くて良かった」とポジティブに考える傾向がある!
こうした姿勢の何がいいかというと、常に明るくポジティブでいると周りには人が集まってくるようになる。思い出してみてほしい。学生時代のクラスの人気者はポジティブなやつばっかりだったであろう。
仕事で人間関係というのは切っても切れないポイント。特に起業する場合では人脈は超大事になる。ということで人が集まってくるような人間になるために、明るくポジティブでいるべきなのだ!
雑学まとめ
社長と代表取締役の違いについての雑学をご紹介してきたが、いかがだっただろうか。
社長と代表取締役の違いは、法律上のちゃんとした役職が代表取締役で、社長は単なる社内の呼び名なのだ。だから社長の権力は社内の人間にしか通用しないということになる。
せっかく頑張って社長になったのに、内部の人にしか偉そうにできないのは悲しいものだ。そんなときは「代表取締役兼社長」になっておけば、外部の人にも偉そうにできるぞ。