彼女に振られてしまった、会社で上司から理不尽なことを言われた。我々は、感情を激しく動かされたときに涙を流してしまう生き物である。別に悲しいことじゃなくても涙は流すけど…。
子どものときは人目を気にせず大泣きし、大人になると人知れず大泣きする。泣いているとき、あなたは自分の涙の味について考えたことがあるだろうか?
涙とは、感情によって味が変化する不思議なものなのである。
【人体雑学】感情によって涙の「味」が違う
【雑学解説】涙の味はナトリウムの濃さ
人間の涙は水分とナトリウムからなる。水は無味であるため、涙の味はナトリウムの量によって決まるといってもよい。ナトリウムの量が多くなればなるほど、涙は塩辛くなってくるのだ。
そして、体内にあるナトリウム濃度は、感情によって左右される。感情が高ぶっているときは体内のナトリウム濃度が増加し、悲しいときや嬉しいときはナトリウム濃度が減少する。
つまり、感情が高ぶっているときは塩辛く、悲しいときや嬉しいときは水っぽい。
涙の味の違いについて気になる方は、泣いたときに「チャンス!」と思って涙をペロリと一口舐めてみて欲しい。人間の感情は簡単に言い表せないこともあるが、塩辛さの違いには気づけるはず。
【追加雑学】最初の一滴で泣いている人の感情が分かる
最初に右目から涙が出るとそれは嬉し涙、左目から出ると悲し涙といわれている。このトリビアは、ちょっとした恋愛テクニックとしても使えるかもしれない。たとえば、クリスマスプレゼントを彼女に渡したとき。
「嬉しい!」と言った彼女の左目から一筋の涙が流れた。この場合は、本当に彼女が喜んでいるのか考えてみよう。プレゼントがあまりにも不服であったために、悲しんでいるのかもしれない。
もちろんケースバイケースであるが、ひとつの知識として押さえておくと得をする…かもしれない。考え過ぎは良くない。うん。
雑学まとめ
今回は、感情によって涙の味が変わることをご紹介した。
泣いているときは、「涙の味が前回より塩辛かった」などと考えることはないかもしれないけど、ふと思い出したときにでも試してみてほしい。
感情が違うだけで涙の味が変わるとは、人間の体っておもしろい。他の動物も同じだったりするのかなあ…。