受験本番でテスト用紙を目の前にしたら、「テンパって」しまい、全然問題が解けなかった…。そんな経験がある人は、多いのではないだろうか?
一般的に「テンパる」という言葉は、「多忙や緊張などで精神的に追い詰められて、平常心をなくす」というような意味で使われている。だが、「テンパる」の「テンパ」って、そもそもどこから来ているのだろうか? 少なくとも天然パーマの略とは違いそうだが…。
などと書いてきたが、タイトルを見れば、もうおわかりだろう。そう、「テンパる」とは麻雀用語からきているのだ。
だが、私のように麻雀を楽しむ人間からすると、上記のような「テンパる」の使い方に違和感を覚えたりする。なぜなら、麻雀用語としての「テンパる」は、決してマイナスの意味ではないのだから…。
そこで今回の雑学では、「テンパる」をはじめとする、一般的にも使われている麻雀用語を解説していきたい。
【生活雑学】「テンパる」は麻雀用語だった
【雑学解説】麻雀における「テンパる」の意味とは?
そもそも麻雀というゲームは、4人で卓を囲み、34種144枚の牌(はい)の中から14枚を使って役を作り上げ、決められた点数をやりとりするもの。
そして、自分があと1枚で上がれる状態になることを「テンパイ」といい、その状態に至ったことを「テンパる」という。つまり、麻雀において「テンパる」ことは自分にとってチャンスな状態であり、むしろ積極的に目指すものなのだ!
私も、高い点数の役がテンパったときは、胸はドキドキ、心はワクワクのハイテンションになるが、冒頭の意味でのテンパるとは、むしろ逆の心理状態である。
とはいえ、麻雀用語でも一般用語でも、挙動不審になるところは共通しているともいえるが。
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【追加雑学①】麻雀用語が由来の言葉
「テンパる」以外にも、麻雀用語はたくさんある。
「仕事の締切がリーチでテンパってしまい、連チャンで徹夜したけど終わりそうもない。同じ部署のメンツに手伝ってもらえないかワンチャン頼んでみたけど、やっぱりダメだった」
このような会話は普段でも出てきそうだが、この中にも麻雀用語は含まれている。実は麻雀用語だった言葉を、いくつか紹介していこう。
リーチ
一般的には「(締切などが)間近に迫ってくる」などの意味で使われるが、麻雀では、他のプレイヤーに対して自分がテンパイだと宣言すること。これによって、点数が高くなるメリットがある。
連チャン
麻雀では、親番(順番に回ってくる役割で、得点が1.5倍になる)が連続すること。漢字では「連荘」と表記する。一般的には「連続する」という意味で使われるので、ほぼ似たような意味といえる。
メンツ
一緒にプレイするメンバーのこと。こちらも普段の意味と同じ。
ワンチャン(ワンチャンス)
麻雀では「ワンチャンス」といい、4枚ある同じ種類の牌のうち3枚が場に出ていて、残り1枚しかない状態のこと。
つまり、可能性が低い状態のことである。一般的にも似たような意味で使われるが、「可能性は低いけど、なんとかなるかも?」という希望を含む使い方が多い気がする。
断トツ
麻雀において、「断然トップ(大差でのトップ)」のことを「断トツ」呼ぶ。一般では「すごい・抜けてる」という意味で使われる事が多いが、「断トツの最下位」という言葉は麻雀では間違いである。
パイパン
この言葉が麻雀用語なのは意外に思う人も多いのではないだろうか?
麻雀牌の1つ「白(はく)」には何も書かれておらず、「白板(パイパン)」と呼ばれていたことが、その由来である。なお、一般的な意味については、あえてここでは語らない。
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【追加雑学②】意外な名前もある!?麻雀が好きな有名人たち
麻雀は頭を使い、様々な駆け引きが楽しいゲームということもあり、麻雀好きの有名人も多い。ここでは、多彩なジャンルで活躍する麻雀愛好家を紹介しよう。
萩原聖人(俳優)
数多くのドラマなどに出演している萩原聖人は、「芸能界最強の雀士」と呼ばれている。
テレビの麻雀番組にも多数出演し、人気麻雀マンガが原作のアニメ「闘牌伝説アカギ ~闇に舞い降りた天才~」では、主人公・アカギ役の声優を務めるなど、最近では麻雀関連の仕事がメインといえるほどだ。
また、2018年に開幕したプロ麻雀リーグ・Mリーグにも参戦しており、もはや「俳優がプロ雀士をやっている」というよりも「プロ雀士が俳優をやっている」といっても過言ではない。
児嶋一哉(お笑い芸人)
お笑いコンビ・アンジャッシュの「大島さん」こと児嶋一哉は、プロ雀士の資格を持つほどの腕前。
麻雀番組での優勝経験も多く、ネットで麻雀サイト「こじまーじゃん」を開設している。
畑正憲(作家)
「ムツゴロウさん」として知られている畑正憲も、麻雀愛好家として知られており、日本プロ麻雀連盟の相談役も務めている。
東京大学を卒業するほどの知性と、数多くの動物から学んだ? 野生の勘を駆使するためか、かなり強い打ち手らしい。
藤田晋(実業家)
インターネット広告代理店・株式会社サイバーエージェントの社長である藤田晋も、かなりの麻雀愛好家。
テレビの麻雀番組に出演するだけでなく、サイバーエージェントが出資するインターネットテレビ「AbemaTV」では、自ら主催する麻雀番組を制作するほどである。
及川奈央(セクシー女優)
元セクシー女優の及川奈央も、麻雀番組で見かける有名人の1人。家族麻雀がキッカケで始めたとのことで、腕前についての評価は高くないが、やはり美人が麻雀を打っている姿はとても華がある。
もし自分が同卓できたら、その美貌に見とれて、まともに麻雀をできる自信がない。
勝間和代(経済評論家)
経済評論家として活躍する勝間和代は、ゴルフ仲間との卓がキッカケで麻雀にハマり、2015年にはプロ雀士の資格を獲得するほどに。一時期は所属団体のリーグ戦に参戦するほど、真剣に麻雀に取り組んでいた。
雑学まとめ
普段気にせずに使っている言葉の中にも、麻雀用語が多いことがおわかりいただけただろうか? 麻雀用語に限らず、何気なく使っている言葉が何らかの専門用語であることは多いかもしれない。
今回紹介した用語の雑学も、ぜひ周りの人たちに披露して自慢してほしい。ただし、「パイパン」については、触れないことをオススメする。
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