昔も今も、東京のシンボルといえば東京タワー! 今はさらに高い東京スカイツリーがあるため若干影が薄れているが、それでも東京といえば東京タワーという人も多いはずだ。
高くそびえ立つあの赤い塔は東京観光の際に行ってみたい場所の一つ。タワーの上部には展望台があり、東京の街を一望できる。
そんな東京タワー、そもそも観光用ではなく電波の問題を解決するために建てられた建物だ。本当の名前も東京タワーではなく、それらしい名前がついていた!
【生活雑学】東京タワーの正式名称は?
【雑学解説】東京のシンボルとなった電波塔「東京タワー」
1958年に完成した東京タワーは総合電波塔として建設された。それ以前は、テレビやラジオの各局が別々に電波塔を建てており、塔が低いため送信範囲が短かった。
視聴者もチャンネルを変える度にアンテナの位置を調整しなければならず、さらなる電波塔の乱立は航空安全の面でも危険だったことから、総合電波塔が建設されることになったのだ。
チャンネルを変えるごとに屋根の上にあるアンテナを調整するなんて、大変すぎ…。
そういった経緯もあり、建設当時では日本で最も高い、333メートルのタワーが建設された。当時から日本のシンボルにすることを目指して設計されたものだった。
そして、名前は東京タワーではなく、正しくは「日本電波塔」という。
東京タワーという名前は公募されて決まったもので、当時約8万通ほどの公募のなかで1位だったのが「昭和塔」だった。
そのままいけば「昭和塔」になっていたが、徳川夢声が審査会で「東京タワー」がふさわしいとねじ伏せ、「東京タワー」が採用されたのだ。ちなみに、「東京タワー」は公募数13位の案だった。
昭和塔って名前の付け方が昭和感あるなあ…。あのハイカラな色から見ても、東京タワーのほうがしっくりくる。
スポンサーリンク
【追加雑学】観光地としての東京タワー
修学旅行に東京を訪れ、東京タワーに立ち寄ったという人も多いのではないだろうか。
地上から150メートルの所には2階建てのメインデッキ(大展望台)があり、エレベーターで一気に行くことができる。メインデッキは床が強化ガラスでできている部分があり、真下が見えるため高所恐怖症の人は注意が必要だ。
さらに250メートル地点にはトップデッキ(特別展望台)があり、天気が良ければ埼玉県や千葉県、富士山も見える。トップデッキに行くにはツアー予約が必要となっている。
ちなみに、色は黄赤と白で塗られていて映える美しい電波塔だが、航空法で色が決まっている。東京タワーは航空の安全に影響を及ぼす高さであることから、色を自由に変えられるわけではないそうだ。
やっぱこの赤い塔がいいな! シンボル感がとてもあって個人的に好きである。
展望台からの映像を見ても、やっぱり東京タワーって高いなと実感した。スカイツリーもあるけど、東京タワーもいつまでも立っていてほしいな。
東京タワーの雑学まとめ
東京タワーの正式名称をご紹介したがいかがだっただろうか? 新たな電波塔である東京スカイツリーが登場した今も、東京のシンボルの一つであることには変わりない。
テレビの視聴やラジオを聞くのに欠かせない、電波を送信する「日本電波塔」としての役割を今後も続けていってくれるだろう。