「となりのトトロ」は「火垂るの墓」と同時上映された映画で、昭和30年代を舞台にした作品だ。子供にしか見えない不思議な生き物と子供たちの出会いを描いており、非常に高い人気がある。
実はトトロの絵が描かれた駅やトトロという地名の駅が実在する。また、トトロに関連したバス停やトトロのような形をした自然物も日本には数多く存在している。
今回は、トトロ駅やトトロに関連したスポットについての雑学をご紹介しよう。
【サブカル雑学】日本には「トトロ駅」がある
【雑学解説】トトロの絵が描かれた駅がある
「となりのトトロ」はジブリアニメの代表作の一つで子供から大人まで高い人気を誇る。「となりのトトロ」の作中ではネコのバスなど不思議な乗り物が登場するが、日本には現実にトトロ駅があるという。
千葉県にあるローカル線の「上総大久保(かずさおおくぼ)駅」は、待合室にとなりのトトロが描かれており、トトロ駅として有名になっている。
上総大久保駅は一度降りてしまうと次の列車が来るまで1時間以上かかるほど、列車の本数が少ない駅だ。駅の待合室にはトトロと傘を持ったさつきが描かれており、トトロファンの間では有名な場所になっている。
待合室の中ではないが、駅の壁にはまっくろくろすけやさつきの妹のメイも描かれているという。駅に描かれた絵は、昔小学生が書いたもの。それがそのままになっているのだという。
駅の外は大自然が広がっており、ネコバスが出そうな雰囲気だ。
上総大久保駅はトトロのキャラクターが描かれているため、トトロ駅と呼ばれている。しかし、駅名がトトロになっている駅も存在するのだ。
土々呂(トトロ)という名前の駅がある
宮崎県延岡市には「土々呂駅」という名前の駅が実在する。このトトロ駅は1日に100人以下の利用者しかいない無人駅。
ちなみに、ここは潮干狩で有名な地域だ。下の動画は土々呂駅を紹介したもの。
年に1回の土々呂貝掘りデーには1500人の参加者が訪れるという。土々呂(トトロ)という名前で、ジブリファンからも人気の高い駅になっている。
ただし、となりのトトロと名前が似ているのは偶然の一致だという。過疎化が進んでいる土地だがとなりのトトロの影響で、観光客は増えているようだ。
【追加雑学①】トトロのバス停がたくさんある
となりのトトロにゆかりのあるスポットはトトロ駅だけではない。ネコバスが駆けつけるバス停も印象的だ。現実にもトトロに関連したバス停がたくさんある。
轟(トトロ)のバス停
大分県佐伯市には「轟」と書いて(トトロ)と読む地区がある。トトロのバス停としては一番有名といわれている場所で、近くにはトトロの森と呼ばれる森林も存在する。
バス停の近くにネコバスの看板が置かれたことで一躍有名になったという。その後もトトロ関連の人形や看板が増えていき、バス停の中にはトトロとメイを背負ったさつきのパネルが飾られるようになった。
2013年の3月にバスが廃線になってしまい、バスが来ることはない。しかし、バス停はそのまま残っており、現在でも観光客が訪れている。
トトロ像のある柳口バス停
長崎の柳口バス停には発泡スチロール製のトトロの像が飾られている。近くにある笑道202という場所で作られた作品で、ドラえもんや千と千尋の神隠しの湯婆婆の像も作られているという。
トトロのパネルも!京都二寧坂のどんぐりバス乗り場
京都府の二寧坂には、スタジオジブリのグッズを販売するどんぐり共和国・二寧坂店というショップがある。この店の玄関には、「どんぐりバス京都二寧坂のり場」と書かれたバス停がある。このバス停の近くにはトトロのパネルが置かれている。
ちなみに、バスが来る本物のバス停ではない。
待合所がトトロの形!?羽咋中学校前バス停
石川県にある羽咋市立羽咋中学校の前には、羽咋中学校前バス停がある。このバス停の待合所には目と耳がつけられてトトロの形になっており、全国的に有名なスポットになっている。
トトロのあの停留所!ネコバスのていりゅう所
香川県の直島には、地中美術館とつつじ荘の間の道路沿いにバス停の標識が並んでいる場所がある。その中には「ネコバスのていりゅう所」と描かれた標識もおかれている。
スポンサーリンク
【追加雑学②】トトロに似た樹木や岩がある
トトロに似た樹木や岩なども全国には存在する。大阪の寝屋川公園にはトトロの形に刈り込まれたゴールドクレストの木が植えられている。
しかし、自然にできてしまったトトロ似の樹木や岩も意外に多く存在するようだ。
トトロの岩
石川県輪島市門前町大泊にある権現岩は、昔からある大岩。
立岩の権現さんといわれており、本来ならとなりのトトロとは何の関係もない。しかし、岩の形がトトロに似ていることからトトロ岩と呼ばれるようになった。
動画でも分かるとおり、現在では岩に目玉が取り付けられており、本当にトトロそっくりになっている。
トトロの鍾乳石
沖縄の石垣島にある石垣島鍾乳洞には、トトロの形をした鍾乳石があることで知られている。この鍾乳洞はサンゴ礁から生まれた鍾乳洞として有名だ。
トトロの鍾乳石が話題になったのは最近だが、「鍾乳石トトロ」という看板も作られ鍾乳洞で一番有名なスポットになっている。
トトロの木
山形県最上郡鮭川村にはトトロの木と呼ばれる大木が存在する。
トトロの木は夫婦杉と呼ばれるもので、昔から夫婦が手をつないで杉の根元で休むと子宝が授かるという伝説がある場所だ。下の動画はトトロの木を撮影したもの。
根元から複数の幹が生えた樹木で、木のてっぺんがちょうどトトロの耳のようになっているのである。となりのトトロではトトロが大木の上で遊ぶシーンがあるが、なんとなく雰囲気が似ている。
これらの岩や木は完全に自然のものである。偶然、トトロに似ていると考えると不思議な感覚がする。これからも、トトロに似た自然物が見つかることはあるのかもしれない。
雑学まとめ
トトロ駅があるという雑学についてご紹介した。子供が絵を描いたものが話題になったり、ファンの手で非公式に行われたことが話題になることも珍しくないようだ。
大分のバス停のネコバスの看板や香川県のネコバスのていりゅう所などは、誰が置いたものなのか謎になっている。こういった非公式のものは著作権で問題になる例もあるが、トトロに関しては何の問題もなくファンも楽しめるようで良かった。
おすすめ記事
-
となりのトトロの裏話。サツキとメイはもともと1人だった!2人になった理由は?
続きを見る