トリュフといったら、キャビア・フォアグラとともに「世界の三大珍味」と呼ばれている。イタリア産白トリュフであれば、なんと100gあたり10万円で取引されることもある!
そんなトリュフの採取には長らく豚が使われてきた。ところが、最近は豚ではなく身近なあの動物を使うことが増えてきた。その意外な理由についての雑学を解説していくぞ。
【食べ物雑学】トリュフを採取するのに豚が使われなくなった理由とは?
【雑学解説】豚がトリュフを食べてしまう理由とは?
トリュフは地表に顔を出さないきのこである。ゆえに、人間がトリュフを探し当てるのはかなり難しい。そこで嗅覚が優れてる豚に白羽の矢が立った!
トリュフ採取に適しているのはメス豚だ。実は、トリュフに含まれる香り成分「アンドステロール」は、オス豚のフェロモンの匂いにそっくりなのである。
つまり、メス豚はトリュフをオス豚の匂いだと勘違いして掘り起こしてしまう。もちろん豚にトリュフ探しをする気なんてさらさらない。
ここでひとつ問題が発生する。メス豚が見つけたトリュフを食べてしまう事例が多発したのだ。豚はトリュフが大好物なのである。見つけたそばから食べられてしまっては元も子もない。
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【追加雑学①】「トリュフ」採取の救世主は犬!
現在、豚の代わりにトリュフ採取に使われているのは犬である。
犬といえば嗅覚が鋭いことで有名だ。犬の嗅覚は人間の100万倍以上といわれている! ちなみに、犬の場合はトリュフを食べてしまうことはないらしい。
そんな犬に特別な訓練を受けさせ、トリュフ採取ができるように仕込んでいく。こちらは、実際に犬がトリュフを探し当てる動画だ。
想像よりもスムーズにトリュフを探し当てていて驚いた! どんな犬でも訓練すれば見つけられるようになるのだろうか。ふと「うちの犬もトリュフを見つけてこないだろうか…」と思ってしまった。
【追加雑学②】「トリュフ」はどんな香りがするのか
あなたはトリュフを食べたことがあるだろうか? 食べたことがある人は、トリュフがどんな香りかを知っているかもしれない。ただ、「少量すぎてよく分からなかった」という人も多いだろう。
黒トリュフは「芳醇な香り」や「上品な香り」などと表現されることが多い。これだとイマイチよく分からないが、中には「ガスのような匂い」と表現する人もいる。一度嗅いだらクセになる香りなのかもしれない。
白トリュフはさらに強烈で、「ガソリンの香り」や「動物っぽい香り」と表現される。これもまたよく分からない…。かなり強烈で、人によってはクセになることは何となく伝わってくる。
トリュフ採取の雑学まとめ
今回は、トリュフに関する雑学を紹介してきた。トリュフ採取に豚が使われなくなった理由は、シンプルに「食べてしまうから」だった。
犬が主流の現代、あなたの愛犬も訓練次第でトリュフ犬になれるかもしれない…! ただし、日本国内でトリュフを見つけるのはそう簡単ではなさそうだ。