日本の春の訪れを告げるのに欠かせない花、桜。開花予報などメディアにまで影響を与える桜は、日本人にとって特別な花のひとつである。
古来より和歌や俳句に使用され、現代も桜にちなんだ歌やスイーツが数多く発表されるなど、その人気は時代を超えて衰えることはないようだ。
日本に約6600万本はあるといわれる桜の中で、一番古い桜はなんと樹齢2000年をこえるというのだ。2000年という時を越えて、今なお美しい姿を見せてくれる桜を、雑学としてご紹介しよう!
【自然雑学】日本で一番古い「神代桜」は樹齢2000年
【雑学解説】山高神代桜とは?
山高神代桜は山梨県北杜市の実相寺(じっそうじ)境内にあるエドヒガンザクラのことである。1922年(大正11年)に国の天然記念物に指定されており、山高神代桜とは天然記念物としての名称である。
天然記念物に指定された当時、高さ13.6メートル、枝張り東西27.0メートル、南北30.6メートルで、高さ1.5メートル地点の幹回りは10.6メートルある大木であった。
しかし現在は、やはりそのままの大きさを保つことは出来ず、時間が経つにつれ小さくなっているという。さらに多くの添え木で下から支えられている状態のため、少し痛々しく感じてしまう。
それでも2000年も花を咲かすのだから、圧倒的な存在感を放っていることに間違いはないのである。
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【追加雑学①】開花時期は?
その年の気候に左右はされるが、見頃はだいたい4月上旬から中旬頃のようだ。開花から1週間から10日で満開になるという。
しかし神代桜は満開になるのが周りの桜より早いため、神代桜が見頃を迎えたとき、他の桜はまだ咲きかけている最中ということもあるようだ。
神代桜だけが美しく咲いていれば問題ない人は、神代桜の開花予報に合わせて行くと、最も美しい瞬間を見られるだろう。
他の桜も同時に鑑賞したい人は、神代桜満開の予報のあとに行くくらいがちょうどいいかもしれない。ただし、雨が降ると満開の神代桜は散ってしまう可能性が高いため、注意は必要である。
添え木に支えられながらも花を咲かすその姿は、とても美しく力強い。
動画からでも伝わるその力強さは圧巻である。一度は現地に行き、直接そのパワーを感じたいものだ。
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【追加雑学②】樹齢約330年、わに塚の桜
神代桜と同じ山梨県に、もうひとつ有名な桜がある。神代桜と比べると若い桜に感じるが、樹齢約330年の桜である。
その姿はまさに、想像通りの美しい一本桜そのもので、ドラマのタイトルバックにも起用されたこともあるほどだ。八ヶ岳連峰を背景にそびえ立つその絶景、反対側にある富士山とのコラボもまた人気である。
夜になるとライトアップされ、とても幻想的な光景を見ることができるそうだ。
映像でも十分なほど幻想的な雰囲気は伝わってくるが、神代桜同様、やはりこの目で見たいと思わせてくれる桜である。
雑学まとめ
今回の雑学はいかがだっただろうか。2000年の時を越えて生きている神代桜は、今や屈指のパワースポットになっているようだ。神代桜から溢れ出る生きようとする力強さには、勇気と感動を与えてもらえることだろう。
桜咲く・桜散るという言葉のように、人の成功や失敗をも桜で例えるほど、私たちにとって桜は馴染みの深い存在である。寒い冬を越え、芽を出し、咲き誇る桜のように、辛いことを乗り越え、新しい自分を見つけ、自分を誇れる強い人間になりたいものだ。
今年もまた、美しく咲き誇る桜たちにパワーを貰いながら、私たちも日々一生懸命生きていこう!
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