みなさんは高い所から落ちた経験はあるだろうか?
人間ってどのくらいの高さから落ちたら死ぬのだろう。これは非常に気になる問題だ。
人間は45メートル以上の高さから落ちた場合、ほぼ確実に死に至るといわれている。やはり人間の体というのはそこまで丈夫にはできていないものだなあ。
と思いきや! なんと上空10000mから落下しても生きていた人がいるのだ!
上空10000m? そんな高さから落ちたら体がバラバラになりそうなものだ…。いったいどうやってその人は生き残ったのだろうか。今回の雑学ではその真相を調べてみたぞ。
【面白い雑学】飛行機事故で上空1万mから落下して助かった女性とは?
【雑学解説】飛行機事故から生き残れた理由とは?
上空10000mから落下して生き残った女性の名前は「ヴェスナ・ヴロヴィッチ」という。
彼女は飛行機の客室乗務員の仕事を行っていた。しかし機内には、クロアチア国家主義者によって爆弾がしかけられていた。
その爆弾が爆発したことで、上空で飛行機はバラバラに分解してしまったのだ! いわゆるテロ事件である。
乗客は当然地面へと落下していく。こんな上空では、助かった人なんて絶対にいないと思われていた。当然パラシュートもない。
しかしそんななか、彼女だけは複雑骨折をいくつも負いながらもなんとか生きていたのだ!
いったいどうやって、彼女は生き残ったのだろう?
彼女は、飛行機の破片の中に閉じ込められるように落下した。このことで、衝撃を緩和できたのだ。さらには落下した場所は森林地帯だったため、木々が衝撃を受け流してくれ、地面も斜面であったため、滑るように着陸した。
こうして彼女はなんとか生き残り、この後救急隊に速やかに発見されて治療を受けたことで、一命をとりとめたのだ。
理屈は分かるが、それでも凄すぎる…。いくら衝撃を、緩和させることができたとしても、上空10000mである。よく生きていたなあ…映画みたいだ。
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【追加雑学①】飛行機事故から生き残ったあと
ヴロヴィッチさんは複雑骨折し、腰から下が麻痺してしまっていたが、その後怪我を完治させることができた。
客室乗務員には戻れなかったが、航空会社でデスクワーカーとして働き続けた。生き残っただけでなく、その後も働き続けていたということに驚く。世の中には凄い人がいるなあ…。
ヴロヴィッチさんは現在、世界で最も高い場所から落ちて生存した人として、ギネスに掲載されている。
【追加雑学②】飛行機事故で生存確率を上げるためにできることは?
もし、みなさんが上空10000mから放り出されてしまったとき、どうしたらいいだろうか。
生き残る確率が限りなく低いのは事実だ。だが、少しでも確率を上げるためにできることはある。
まず、ヴロヴィッチさんがやっていたように飛行機の破片を見つけ、それに入ったりしがみついたりすることだ。そうすることで衝撃を少しでも和らげることができる。
あとは必ず足から着地するようにすること。頭から落下すると人間はほぼ助からない。頭が下になってしまった場合は、最悪頭を手で覆おう。
森林地帯や沼地に着地したなら、もしかしたら助かるかもしれない。助かる可能性はほんの数パーセントもないが…。
飛行機事故の雑学まとめ
本雑学記事では、パラシュートなしで上空10000mから落下して生還した女性について解説した。
世の中はすごい人がいるものだ。まさか生還した後にデスクワークで働き続けていたことも衝撃的だった…。
みなさんも、上空から落下した場合はヴロヴィッチさんのように生還することを願おう。…いやその前に、上空から落下しないことを願った方がいいか。
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