甘〜くてオシャレな洋菓子…とりわけケーキが大好き! という人は男女問わずに多い。苺がちょんと乗った定番のショートケーキ、マロンの風味がウリのモンブラン、カカオの苦味が大人っぽいチョコレートケーキ。
そんな数あるケーキのなかでも、ティラミスはやっぱり人気が高い。
そういえば…ほかのケーキはどれも名前の由来がなんとなくわかるけど、ティラミスって…いったいどういう意味? 実は、ちょっぴりアダルトな意味が含まれていたりするのだ。
この雑学を見た後、あなたはいつもの感覚でティラミスを口に出来るかな…?
【面白い雑学】ティラミスの意外な意味と由来とは?
【雑学解説】ティラミスの意味と由来…それはオトナの世界…
ティラミスはイタリア発祥のケーキで、その語源となるのはイタリア語。表記はそのまま「Tiramisù」だ。ヴェネツィアなど、一部の地域では「Tiramesù」とすることもある。
この「Tiramisù」という名前は3つの単語の組み合わせで、一つ一つを分解すると「Tira」(引っ張って)・「Mi」(私を)・「Su」(上に)。つまり「私を引っ張り上げて」という意味になる。
落ち込んでいるか弱い乙女が救いを求めているような…そんなイメージか? 物理的に女性を引っ張り上げているところも想像してみたが、間違ってもアダルトにならない。そういう童話あったよね。みんなでカブ引っ張るやつ。
さて、ティラミスに込められた言葉の真相は、本場イタリアでのこのお菓子の扱いを知ることで見えてくる。
実はイタリアではティラミスは、男女が夜遊びをする前に食べるお菓子とされているのだ!
え? 夜遊びってまさかアレのこと? で、ティラミスは「私を引っ張り上げて」つまり「私を元気づけて」という意味になる…?
まあそういうことだ。ティラミス食ったらオレのアレを元気づけてくれと。さすが情熱の国イタリアである。
実はティラミスに使われている食材は栄養豊富なものばかりで、精力剤として男女の営みの前に食されるようになったのだ。さらにエスプレッソが使われている点は眠気覚ましになるし、アルコールが入っていることで気分もより盛り上がる!
一緒に食事に行った女性がデザートにティラミスを注文したら、それはもうOKサイン…!? 現在でもイタリアには、夜にしかティラミスを出さないレストランもあるというぞ。
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【追加雑学①】ティラミスには滋養食品としての側面もある!
ティラミスに精力剤としての側面があることは前述した。しかし精力剤はなにもやらしいことだけを目的に使われるわけではない! 「精が付く=体力が付く」のだから、栄養満点のデザートとして子どもにだっておすすめだ。
まずティラミスはおおまかに、以下のような特徴をもったケーキである。
- 卵・砂糖・マスカルポーネチーズなどを使ったクリーム
- エスプレッソやコーヒーのリキュールを染み込ませたスポンジ生地(もしくはフィンガービスケット)
- ココアパウダー(もしくはチョコパウダー)を表面に振りかける
ここで使われている材料を詳しく見てみると、それぞれが身体を元気にしてくれる役割を果たしている。実はけっこうすごいデザートなのだ。
ティラミスの材料
- コーヒー/エスプレッソ…眠気を飛ばす覚醒作用
- マスカルポーネチーズ…身体を疲れにくくする滋養強壮
- リキュール…体温を上げて代謝を活発にする
- 砂糖…エネルギーの源
- 卵…バランスのよい栄養価
なんなら「疲れた体には滋養食品ティラミス」なんて標語を掲げても良いくらいじゃないか!
特にマスカルポーネチーズはイタリアの特産品で、ティラミスが流行したのもこのチーズの生産が盛んだった背景が関係しているといえる。
ちなみにクリームが白いときと黄色っぽいときがあるのは、卵が入っているか否かである。日本では白いものが多いが、本場イタリアでは黄色が主流。本場のティラミスは卵たっぷりで栄養モリモリなのだ!
以下の動画ではティラミスの作り方を解説している。かなり本格的なので、お手本にすれば本場さながらの滋養強壮効果が期待できそうだ。
動画内でも「お酒は牛乳などで代用してもOK」と説明されているので、アルコールが苦手でも安心である。料理好き・お菓子好きはぜひ!
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「サヴォイアルディ」というフィンガービスケットを使うのが本場流
紹介した動画でも使われていたように、イタリアのティラミスはフィンガービスケットを使うのが主流。これに関しても「サヴォイアルディ」という伝統的なお菓子が使われる。
サヴォイアルディは、かつてイタリア北西部に位置していたサヴォイア公国に由来をもつお菓子で、15世紀に同国からフランス王への献納品となったことでその名を広めた。
空洞が多くもろい質感から、エスプレッソやリキュールが染み込みやすく、ティラミスにはもってこいのビスケットである。
今でこそどこの国でも定番になっているティラミスだが、こう見るとイタリアの特産品がふんだんに使われているイタリアならではのスイーツだったんだな。
【追加雑学②】ティラミス流行の歴史
ティラミスの前身となるズッパ・インクレーゼというケーキは、16世紀のベネツィアにて誕生している。これを参考にティラミスが誕生したのが1960年代のこと。
北イタリアのベネト州・トレヴィーゾという町にあった老舗レストラン「レ・ベッケリエ」にて、考案されたという説が有力だ。80年代にはアメリカで流行し、そののち、90年代に入って日本でも出回りだした。
日本では週刊誌のスイーツ特集から女性を中心にブームとなり、洋菓子店やファミレス・カフェなどで、ティラミスは注文が殺到する人気スイーツになった。なかでもファミレスの人気店「デニーズ」は、他の店より先駆けてティラミスをメニューに出した店なのだそう。
ファミレスはママたちの集いの場になったりするし、デニーズも顧客ニーズに応えるべく取り入れたのかも。
こう見ると意外に歴史あるスイーツである。
日本のバブル期を象徴するスイーツ・ティラミス
世代の人はピンときたかもしれないが、90年代はバブル経済がピークから一気に崩壊した時代である(バブル経済って何? って思った人はお父さんお母さんに聞いてね!)。
そこそこの高級感もあり、カジュアルなイメージのイタ飯(イタリアン料理)を食べることが、バブル世代の流行りであった。そのため、デザートでありながら同じイタリア料理として、ティラミスは人気を博したのだ。
つまり情報メディアと時代の相乗効果によって、ティラミスは日本人の定番スイーツの座に躍り出たわけだ。ティラミスにちなんで、日本の経済も引っ張り上げられると良かったのだが…。
雑学まとめ
今回はオシャレなスイーツのイメージが少し変わってしまうような、ティラミスの意味と由来の雑学をお届けした。
とはいえ美味しいことに変わりはないし、あくまで「本場ではこういう楽しみ方がされてるよ!」ってだけの話だ。由来を知って大人な気持ちで食すのもいいし、勉強や仕事を頑張りたいときに滋養強壮デザートとして食べるのもいい。
そして私からもう一つ提案がある。紹介したアダルトな一面にならって、デートの時に恋人や夫婦とティラミスを食べる際、こんな言葉を贈ってはいかがだろう。
それは「Ti・amo」(ティアモ)。イタリア語で意味は「愛している」だ。ティラミス効果と合わさって、二人の関係がさらに深まるかも知れない。
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