当たり前だが、体重は計るタイミングによって値が変わる。
食事後は胃袋に内容物が入っているぶんだけ重くなるし、寝起きは胃袋が空っぽなので軽くなる。これは当然の理屈だが、体重はタイミングだけでなく、計る場所によっても変わるらしい。
場所といっても「お風呂屋さんの体重計で計ると軽い」とかそういうわけではなく、地理的なもの。なんと沖縄に行くと体重が軽くなるらしい。本当だろうか…?
【人体雑学】沖縄に行くと体重が落ちる
【雑学解説】沖縄に行くと体重が落ちる理由とは?
重力が地球上の物体を地球に引き付けようとする力であることは、皆さんご存知だと思う。
南にいくほどといういい方は少し語弊があって、正確には赤道に近づくほど重力は小さくなる、といういい方が正しい。日本は北半球に位置するので、南に行けば行くほど赤道に近づく。
さて、この現象のメカニズムを説明する。まず地球には重力のほかに遠心力という力も働いている。
遠心力は物体が回転するときに出る力で、中心から遠ざかろうとする力だ。地球の場合、地球の自転によって遠心力が生まれ、その力は地球から遠ざかる方向に働いている。
つまり、遠心力は重力とは反対方向に働いている力だといえる。
この遠心力だが、回転している物体の半径が大きくなればなるほど、その力は大きくなる。地球で一番半径が大きいのは赤道が通っている箇所なので、地球の中で一番遠心力が大きいのも、赤道部分になる。
遠心力が大きいということは、裏を返せば重力が小さいということ。遠心力は重力の逆向きの力だから、重力の力を弱めているのだ。つまり、南に行くほど重力が小さくなる。重力が小さいということは、体重計に乗ると体重も少なく表示される。
なんだか連想ゲームのような説明になってしまい恐縮だが、日本で一番南に位置する沖縄では、日本で一番体重が軽く表示されるのだ! もちろんこれは表示上の話であり、実際に体重が減ったわけではないので、ぬか喜びはしないように。
逆に北海道は、日本で一番体重が多く表示される地域になる。とはいっても、沖縄と北海道での体重の差は80~100g程度にとどまるらしいので、ぶっちゃけほとんど変わらないといってもいいだろう。
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【追加雑学①】沖縄の牛乳は1Lではなく946ml
牛乳といえば1Lパックに入っているものを想像するが、なんと沖縄の牛乳は1Lではなく946ml。
これはアメリカの統治下が長かったので、単位をL(リットル)ではなく、「ガロン」を使っていたことに由来する。
1ガロンが約3.785Lなので、4分の1ガロンが946ml。この数字が一番1Lに近いということで、そのまま採用されたらしい。
【追加雑学②】琉球料理と沖縄料理は違う
沖縄料理というとタコライスやゴーヤチャンプルーを想像する。実はゴーヤチャンプルーは沖縄料理ではなく琉球料理。琉球=沖縄というイメージがあるが、料理では明確に区分されている。
琉球料理とは、沖縄にある材料を使った、古くから沖縄に伝わっている料理のことだ。代表的なものは「そーきそば」や「チャンプルー」。
たいして沖縄料理とは、戦後アメリカの影響を受けた、ランチョンミートやケチャップを使用した料理のことだ。代表的なものはタコライスやポーク玉子。
このように沖縄でとれる材料を使っているかそうでないかで、料理の種類が変わってくるのだ。
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「沖縄と体重」の雑学まとめ
沖縄では体重が減少するという驚愕の雑学をご紹介した。
まあ別に沖縄でなくても、仙台から名古屋に移動した場合でも体重は減少するのだが…。この現象は遠心力が赤道に近くなるほど、大きくなるため生じる。ちなみに重力の大きさはどこでも一定だ。
筆者は沖縄には3回行ったことがあるが、どこか異国情緒あふれる雰囲気を味わえて、何度行っても新鮮に感じる。今度行ったときは、体重を計ることを忘れないようにしよう。
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