2019年4月24日、オリンピック女子マラソンの金・銀・銅メダリストを育てた名監督・小出義雄氏が、80年の生涯に終止符を打った。小出監督は約1ヶ月前の3月26日から入院しており、入院前にはすでに自身の死を受け入れていたという。 死期を悟った監督の口から出たのは「いい人生だったな」という言葉だ。その一言に、小出監督の人となりがすべて詰まっているといっても、過言ではないだろう。 日本の女子マラソンが世界に通用するレベルになったのは、監督の力あってこそのもの。その偉業を成し得たのは、小出監督が強さだけを求める監 ...