キモい。面と向かってこの言葉をいわれると結構きつい。正直、かなり凹む。相手は軽い気持ちで「キモい」を使っている場合もあるようだが…。
「キモい」は若者言葉のひとつで、「気持ち悪い」を略したものだ。つい最近うまれた言葉というイメージが強いだろう。ところが、岐阜には「キモい」という方言があるらしい。今回は、「キモい」に関する雑学を紹介していくぞ。
【面白い雑学】「キモい」という方言の意味とは?
【雑学解説】岐阜の方言では「キモい」=「窮屈」という意味
全国的に「キモい」といったら、外見や言動などが「気持ち悪い」という意味で使われている。ところが、岐阜では以下のような使い方をする。
- その服、きもいんじゃない?
- 靴がきもくなった
- (血圧測定の際に)腕のバンドがきもいから、ゆるめてください
いかがだろうか? 例文からなんとなく分かった人も多いと思うが、岐阜の方言の「キモい」には「きつい」や「窮屈」という意味がある。
この方言は、主に岐阜県南部で使われているらしいぞ。岐阜市でも50代以上の人には通じる場合が多いんだとか。もしかしたら若い世代の人たちは知らないかもしれない。
それにしても、方言を知らない人が聞いたらほぼ確実に「気持ち悪い」という意味に捉えるはずだ。「その服、きもいんじゃない?」なんていわれたらカチンとくるし、ケンカになってしまうかもしれない。
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【追加雑学①】若者言葉「キモい」が誕生したのはいつ?
今ではよく耳にするようになった「キモい」という若者言葉。実は、「キモい」という言葉は1970年代後期には存在していた! なんとなく最近誕生したイメージがあったから、意外と古いことに驚いてしまった。
「キモい」という若者言葉は1970年代後半に誕生した。その後、1990年代後半から若者を中心に頻繁に使われるようになり、2000年代になって多くの人に知られるようになったのだ。
【追加雑学②】「キモい」は江戸時代から存在した?
実は、「キモい」という言葉は江戸時代にはすでに存在していた。まさかそんなに古い言葉だったとは! ただし、現在の「キモい」とは意味が大きく異なる。
江戸時代の「キモい」は、「窮屈」や「狭くて不快」というような意味で使われていた! つまり、岐阜の方言の「キモい」と江戸時代の「キモい」はほぼ同じ意味なのだ。
ちなみに、「ヤバイ」「マジ」「ムカツク」などの言葉も江戸時代から存在している! しかも、意味や使い方も現在とさほど変わらないのだ。
よく「最近の若者はおかしな言葉を使って…」なんていう会話を耳にするが、若者言葉のルーツは意外とちゃんとしているものが多い。
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「キモい」の雑学まとめ
今回は、「キモい」に関する雑学を紹介してきた。岐阜の方言「キモい」には、「きつい」とか「窮屈」という意味があるなんて! これを知らずに岐阜の人と会話したらケンカになりそうである。
全国各地にはまだまだ面白い方言がたくさん存在する。岐阜の「キモい」もそうだが、若者はあまり方言を使わなくなってきている。方言はその土地ならではの言葉だし、味があるからずっと残っていてほしいと感じた。
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