ドラえもんののび太は勉強もスポーツもダメだが、射撃が得意というのは結構有名な話だろう。劇場版などでは得意の銃の腕を活かして活躍することも多くある。
しかし、のび太が撃つのはおもちゃの銃やドラえもんの道具だけで、本物の銃を撃つことはないと考える人が多いかもしれない。
ところが! 原作のドラえもんでは、のび太が本物の銃を使用し、荒くれ者の集団と戦うエピソードが存在するのだ。なんと、のび太の撃った弾が人間に命中するシーンも描かれている。
ということで今回は、のび太の射撃についての雑学についてご紹介しよう!
【面白い雑学】のび太の射撃の腕がヤバい。
【雑学解説】のび太の「射撃の天才」は本当だった
ドラえもんののび太は、何をやらせてもダメなイメージがある。しかし、1秒未満で昼寝ができる特技を持ち、あやとりと射撃では天才とまでいわれている。
のび太自身も、自分の射撃の腕には自信を持っており、西部劇の時代に生まれていたら拳銃王になっていたはずだと言っているほどだ。
しかし、臆病なのび太に撃ちあいなんてできるはずはないと、ドラえもんにすらバカにされてしまったことが原因となり、のび太が実弾で人を撃つことになるエピソードがあるのだ。
それが「ガンファイターのび太」である。原作のガンファイターのび太では、のび太が実弾で人を撃つシーンがはっきりと描かれている。
「ガンファイターのび太」とは?
ガンファイターのび太は、原作ではてんとう虫コミックスの24巻に収録されたエピソードだ。アニメでは大山のぶ代版の910話、水田わさび版では695話として2018年の1月12日に放送された。
ガンファイターのび太のエピソードは、のび太がガンマンになどなれるはずがないとバカにされたところから始まる。怒ったのび太はタイムマシンを使って、西部劇の時代のアメリカの街に行ってしまう。
そこでは、数十人のならず者が略奪を繰り返しており、保安官は次々に殺され、町の人たちは何もすることができないでいた。
ちなみに水田わさび版のアニメでは「モルグ街」という名前のついた街になっているが、モルグはフランス語で死体安置所を意味している。
のび太は最初、銃撃戦が始まっただけで気絶をし、村長に助けられることとなる。多くの読者たちが、やはりのび太は役に立たないのか…と思っただろうが、ここから大逆転! のび太の大活躍が始まるのだ!
のび太が射撃で敵を倒しまくる展開
ならず者の集団が去ってしばらくしてから、そのうちの2人がもう一度現れる。そこでなんと、戦おうとする村長に割って入り、のび太が戦い始めるのである!
大山のぶ代版のアニメでは、おもちゃの弾をならず者とウマの鼻の穴に撃ち込むという衝撃の技を披露してくれる。ならず者は呼吸ができずに苦しみ、パニックを起こしたウマは暴れだす。結局ならず者たちは落馬して気絶し、その場で捕らえられることとなる。
ちなみにもっと驚きなのが、のび太はならず者の撃った銃弾を、なんと全て避けているのだ!
水田わさび版のアニメでは、村長の持つ銃を奪い取り、ならず者たちの銃を弾き落とすという早撃ちを見せている。
あまり現実的な展開ではないが、実銃をいきなり使いこないしていることを考えると、やはりすごい。その後も、水田わさび版のアニメでは実銃でならず者の集団と渡り合う活躍を見せている。
とはいえ、こちらでは実弾を人に当てるシーンは1回もない。看板を打ち落として、敵を下敷きにするようなシーンにとどまっている。
…しかし、原作ののび太は一味違う!
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原作ののび太は実弾を撃ちまくっている
原作のガンファイターのび太では、村長の銃を奪い取るシーンまでは水田わさび版のアニメとほとんど変わらない。しかし最初の銃撃戦で、のび太はあっさり人間に実弾を命中させているのだ!
のび太が放った数発の銃声が響いた後、ならず者たちは血を吹いて倒れこむ。ドラえもんとは思えない衝撃のシーンである。
ちなみにこの後、のび太は自分の撃った弾が人に当たって血が出たことにショックを受け気絶してしまう。街の人には、強いのか弱いのかさっぱりわからんといわれてしまうが、のび太が銃を撃っただけで驚きだろう。
さらには、仲間がやられたことで、全員で街を襲撃してきたならず者に、のび太が屋根の上から銃を連射するシーン・村長の背後から忍び寄るならず者たちに向かって発砲し、全弾命中させるシーンも見ることができる。
命中したのか不明なシーンもあるが、確定している限り、少なくとも6人の人間に命中させているのだ。
その後、銃弾が尽きてしまい、のび太が撃たれそうになってしまうハラハラシーンもあるのだが、ドラミが助けに来てくれたおかげで命拾いをしている。ちなみにアニメでは、ドラえもんも一緒に助けに来てくれているぞ。
ドラミから相手を眠らせるドリームガンを借りたのび太は、1人でならず者たちを全滅させることに成功。もし途中で弾切れにさえなっていなければ、実弾でならず者たちを壊滅させた可能性も高いだろう。
こうしてのび太は、1人でならず者の集団を捕えた謎の少年として伝説になったそうだ。
自分は拳銃王になれると自信を見せたのび太だが、その自信が本物だということを証明したといえるだろう。
実弾を射撃したのび太は殺人犯?
アニメでは実弾を人間に命中させたことはないが、原作では6人以上のならず者がのび太に撃たれてしまっている。彼らの命はどうなったのだろう?
最初に撃たれた2人は手当を受けて、鉄格子の中にいるシーンが描かれている。包帯を巻いているがピンピンしているので、急所は外れたと思われる。
残りのならず者がどうなったのかは描かれないまま話が終わってしまうのだが、藤子・F・不二雄がのび太に人を殺させるとは考えにくいので、おそらく全員生きてはいるに違いない。
とはいえ、ドラえもんの作中でのび太が人を殺した可能性があるシーンが描かれ、生死不明のまま話が終わってしまうというのも、これまたスゴイ話である。
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【追加雑学】のび太の早撃ちはマンガ界で最速?
のび太の銃の腕がすごいというのは知られているが、その中の1つに早撃ちがある。大山のぶ代版では実銃が重くて撃てないような描かれ方をしているが、水田わさび版の話では、早撃ちでならず者2人の銃を弾き落としているのだ。
2丁拳銃を当たり前のように使いこなしており、のび太は力が弱いという設定はどこにいったのかと思うほどの力強さである。
実はのび太は、ドラえもん界にとどまらず、マンガ界でも最強の早撃ち名人だといわれることがある。
銃を抜いて撃つまでの時間が設定されているキャラクターで有名なのは、ルパン三世の次元大介やゴルゴ13だ。次元は0.3秒で、ゴルゴ13は0.17秒である。しかし、なんとのび太は0.1秒で撃つことができるといわれているのだ!
スピンオフ作品の「ドラえもんズ」に登場するドラ・ザ・キッドが0.1秒で撃つことができるという設定なのだが、のび太がそれと全く同じタイミングで撃っていることから、のび太の早撃ちは0.1秒といわれはじめたのだ。
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とはいえ、ドラえもんの作中でののび太は、「銃の腕では誰にも負けない」ということで徹底されている。
ドラえもんの関連作品で早撃ち0.1秒のキャラが登場し、のび太も同じタイミングで撃っている以上、のび太がそれより遅い設定になるとは考えづらい。
上の動画は0.2秒内で風船を撃つ様子を撮影した実写の動画だが、のび太はこれよりも早く撃てる可能性が高いのだ。
ちなみに0.1秒よりも早い漫画のキャラは存在しており、「スペースコブラ」のコブラは0.1秒で6発もの弾を撃ち、「こちら葛飾区亀有公園前派出所」の両津勘吉にいたっては、0.009秒で弾を撃てる強者だ。
のび太が0.1秒で撃てるのだとしても、決して最速というわけではない。…が! のび太はただの小学生なのだから、それを考えるとそのすごさは歴然だろう。
「のび太と射撃」の雑学まとめ
今回は、原作ののび太が実弾で人を撃ったことがあるという雑学を紹介した。原作のドラえもんは結構過激で毒があるといわれているが、のび太が本当に人を撃ってしまうとは驚きである。
原作ののび太は、凄腕の殺し屋との早撃ち勝負に勝利したりと、射撃の腕で活躍することが多い。さすがに実弾を撃つのは「ガンファイターのび太」だけだが、ドラえもんの力を借りずに大活躍することは珍しくないのだ。
物語が進むと設定が変わってしまう作品は少なくないが、ここまですごいと、のび太が運動神経ゼロというのは全く説得力がないように思えてくる。
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