おならを我慢した経験が皆さんにもおありだろう。職場やデートのときなど、どうしても今はまずい！ というシチュエーションがある。そんなときは肛門の筋肉に力を入れ、お腹の波が静まるまでこらえることだろう。
しかしここである疑問が生じる。我慢したおならはどこにいくのだろうか？ なんと、恐ろしいことに、我慢したおならは口から排出されるらしい。本当だったら何とも気持ち悪い話である。この噂について調べてみたので、雑学として紹介させてもらおう！
【面白い雑学】我慢したおならは口から排出される？
【雑学解説】我慢したおならのガスは血液に流れ込み、口から外へ出る
イングランド、ニューカッスル大学の栄養学者であるクレア・コリンズ氏の研究によると、お腹のなかのガスは腸壁から再吸収されて、血液に流れ込むのだという。そして血液に流れ込んだガスは、息となって口から排出されるのだ！
せっかく我慢したおならの臭いは、息を吐きだしたとき、否応なしに口から排出されていることになる。口が臭い人はけっこういるが、あれは我慢したおならが原因だったのか！ いや、単に歯磨きをしていないとか、口が臭くなるものを食べたとか、別の原因があるのかもしれないが…。
自分の口からおならの臭いが発せられると考えると、おぞましい。どうせ口から出てくるのなら、我慢せずにその場でお尻から出してしまったほうがいいように思える。音を出さないように調整する「スカシ」を使えば、周りにバレずにガスを排出できるではないか。
しかし、音は出なくても臭いは残ってしまう。音さえ出なければ、しらばっくれても誰がしたかはわからないだろうが、その場は何とも居心地の悪いものとなってしまう。
スカそうとしたら失敗して、音が出てしまう可能性もある。大失敗して実が出てしまうかもしれない…。
いずれにせよ、体内のガスはどこからか排出しないといけないということだ。我慢したらそのまま消えるという魔法のような出来事は起こらないのである。
【追加雑学①】一日のおならの平均回数は8回
おならについて真面目に研究してきた学者もいるもので、面白い研究結果がある。イギリスのある研究によると、1日のおならの平均回数は男女ともに8回だったそうだ。
その研究の詳しい内容はというと、健康なボランティア10名に、普段の食事のほかベークドビーンズの缶を食べてもらってから直腸カテーテルを刺して、その後の24時間のおならの量を計測したというものだ。
その結果、男女とも同じ8回のおならが観測された。ちなみに、このおならには、単発のものだけでなく連続のものも含む。24時間に8回のおならということは、単純計算で3時間に1回おならをするというわけだ。皆さんの感覚からしたらこの回数、どう感じるだろうか。
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【追加雑学②】おならを我慢しすぎると病気になる
「おなら→口から説」を提唱しているコリンズ氏は、おならを出来るだけ我慢しないよう勧めている。2010年の「メタンと消化管」について扱った研究によると、腸内で生成される硫化硫黄やメタンなどのガスのほとんどは、肛門か肺から排出されるとのこと。
つまり、懸命におならを我慢したところで、お腹が膨れてしまい、腹痛が起こってしまう。酷い場合だと、結腸（盲腸・直腸以外の大腸の部分）に袋のようなものを生みだし、感染して憩室炎（けいしつえん）を引き起こすこともあるらしい。
つまり、おならは我慢せず出来る限り出したほうがいい。周りに人がいないところに移り、全て出し切ろう。
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【追加雑学③】宇宙でおならをしてはいけない
通常おならは空気に混ざり、拡散して臭いが消える。しかし宇宙では空気が存在しないので、固まりとなって漂い、臭いが消えない。また、おならは可燃性ガスなので、宇宙船内でおならをするとガス爆発を引き起こす可能性がある。
そのため、宇宙飛行士は宇宙ではトイレ以外でおならをすることを禁止されている。
雑学まとめ
今回の雑学はいかがだっただろうか。おならを我慢すると口から出るというおぞましい噂は事実だった！ ガスが血液に流れこみ、息となって口から出るのだ。口はものを食べたり、話したりする器官である。そこからおならのガスが出てると思うと、なんだか萎えてしまう。
おならは我慢しないほうが好ましい。「したくなったらその場で出す」を徹底しよう！
おならをしたら恥ずかしいと考えられているが、我慢すると最終的に口から出るということを知れば、我慢することのほうが良くないことだという風潮が広がるかもしれない。というか、そうなってほしいものだ。
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