オシャレってむずかしい。オシャレな方がいいが、どうやったらいいのかよく分からない。ファッション好きの友達は「今年のトレンドカラーは〜」なんて話している。
そういうものもあるのかと思って調べていると、流行色はファッション業界によって仕組まれたものらしい。え…なに、その陰謀論的なやつ。
今回は、流行の色をファッション業界の人があらかじめ決めているというトリビアをご紹介するぞ!
【面白い雑学】流行色はどうやって決められる?
【雑学解説】流行色は国際流行色委員会が決める
まず、いつ流行色が決められるのか? それは流行する2年前だ。
ファッション業界には国際流行色委員会という国際的な組織がある。この組織には15の加盟国がおり、日本もその中のひとつである。
ここで大まかな流行色の方向性が決められるのだ。毎年の流行っている色はすでに2年前から決まっているものだったのである。
そして、なんとこの会議はたったの2日間だけしか開かれない。つまり、この2日間で国際流行色が決まってしまうということである。
日本流行色協会がトレンドカラーを決める
では2年も前に決めて、流行シーズンまでの期間に何が行われるのだろうか?
まず国際流行色委員会で決められた大まかな国際流行色の情報を各国に持ち帰る。そして各国の色彩団体が国際流行色をもとにそれぞれのトレンドカラーを決めていくのだ。
日本では「日本流行色協会」が市場調査や社会情勢などを加味して、日本国内のトレンドカラー「アドバンスカラー」を決めていく。またそこから、海外の素材展の情報を受けて、素材のことも考慮した「ファッションカラー」が発表されるのがシーズンの1年半前である。
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ファッションカラーをもとにメーカーはカラーサンプルを作成し、業界で会議をする。そして、最終的にファッションカラーを修正した、特に流行って売れそうな色「アセンディングカラー」が決められる。
この色をもとに商品開発を行われ、展示会やコレクションが行われたりする。これがシーズンの1年前である。
ここから1年はアパレルメーカーがそれぞれ制作を進め、宣伝していく期間になる。
【追加雑学】流行色を決めるメリットとは?
なんだか流行色を勝手に決めている! と思う人もいるかもしれない。しかし、先に流行色が決まっていることで、消費者である私たちにも大きなメリットがあるのだ。
それは低価格で買えるということ。
もし流行色が決められていなかったら、アパレルメーカーは売れ筋を推測できず、売れるかわからない多様なアイテムを生産しなくてはいけなくなるだろう。
こうなると、売れるアイテムで売れない分の収益損失をカバーしなくてはいけなくなる。つまり買いたいアイテムが高くなってしまうことも考えられるのだ。これを防ぐためにも、最初に流行色を決めている。
たしかに…頭いいな…。
流行色の雑学まとめ
今回はファッション業界の流行色の決定時期について解説した。まさか流行色の決定が2年も前から始まっていたとは…。
流行色を数年前から準備するって、なんだか大変な作業だな…。たかが色でしょ? なんて言えない。
流行色が決まってるおかげで買いやすい値段にもなっているのは驚いた。いろんなおとなたちが頑張っているんだな…としみじみ感じた。