人間たちの夢を背負って走る競走馬。
風を切り颯爽と駆け抜けるその姿は多くの人々を虜にしてきた。競馬場に行けばいつでもいる、競馬新聞と赤鉛筆片手に叫ぶ競馬狂。一度その魅力にはまってしまったらどんなに負けようがなかなか抜け出せない。それほど競馬は魅力的なのだ──。
そんな人々をときには喜ばせ、ときには絶望させ、熱狂させてきた競走馬たちにはもちろん一頭ずつ名前が付いている。
かっこいい名前にかわいい名前。応援するうちに愛着が湧いてくる彼らの名前だが、ときには「えっ?」と驚くようなヘンテコな名前をつけられた馬もいるのだ。今回は、そんな変わった名前の競走馬たちについての雑学をご紹介しよう!
【面白い雑学】競馬の変わった名前の競走馬たち
【雑学解説】ユニークな名前の競走馬をご紹介!
思わず笑ってしまうような…応援したくなってしまうような…そんな個性的な名前をつけられた馬たちを紹介しよう。
モチ
思わず「ふふっ」と笑ってしまうようなかわいい名前、モチ。モッチモチにやわらかい馬を想像してしまう。
上の動画で見られるようにレースのときには「モチが粘った!」などの面白実況をされてしまうヘンテコネームなのだ。
マズイマズイウマイ
マズイのかウマイのか…どっちなのかはっきりしてほしい。
レース展開も最後に抜きまくって美味しいところをもっていく「追い込み馬」なのかと思いきや、最初から飛ばすことが多かったようだ。
モグモグパクパク
「モグパク」の愛称で親しまれていたモグモグパクパク。一心不乱にすごい量を食べていそうな名前…。名前の由来もそのまま「よく食べている」だそうだ。
名前につけられるなんて…よっぽど食いしん坊だったのだろう。
オトナノジジョウ
…いったい何があったんだ。意味深すぎる馬、オトナノジジョウ。カタカナだと一層つっこんではいけないヤバい感じがする。
実はオトナノジジョウ、お母さんの名前もすごいのだ。その名もなんと「リャクダツアイ」。…まさしく大人の事情。
オマワリサン
正義感に溢れていそうなオマワリサン。先陣を切って走る「逃げ馬」だったため、おまわりさんなのに追われる立場にいたのだ。
「オマワリサンが逃げる!」の名実況を生み出した珍名だ。
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【追加雑学①】引退した競走馬の行く末は?
ほとんどの競走馬は2才から3才でデビューをし、5才から6才で引退する。
馬の寿命は20年から30年なので、実は引退してからの生活の方が長いのだ。人間の年齢にたとえると、20才前後で引退する感じ。早すぎる。
では、競馬界を引退したお馬さんたちはどこへ行くのだろうか。
まず、レースで大活躍をしまくった「名馬」と呼ばれる馬は、子どもを残すために種馬となることがほとんどだ。競馬は「ブラッドスポーツ」と呼ばれるほど、血統の影響が大きいスポーツ。より速く走れる馬を生むためには強い血統が必要なのだ。
しかしそんな「名馬」はほんの一握り。その他大勢の馬は引き取り先を見つけることが困難なのが現状だ。
動物園や牧場など、第2の人生を歩める新たな引き取り手が見つかれば、そこでのんびりと余生を過ごすことができる。
ところが競走馬は毎年たくさん生まれてたくさん引退していく。引退した馬の行き場はそう多くなく、毎年多くの馬が「行方不明」となってしまうのだ。
もちろん「行方不明」になっていた馬が、実は地方の小さな牧場で生きていたなんてことだってありえるし、実際そんなこともある。でも、馬はとっくに誰かに食べられてしまっている可能性も高いのだ。
競馬の負の側面である。
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【追加雑学②】馬主になるための高いハードル
競走馬には持ち主である「馬主」が存在する。馬主はその馬に関する責任をすべて負うわけだ。馬に名前もつけられるし、活躍すれば馬主も儲かる。競馬好きにとってはロマンの塊だ。
でも、馬を1頭飼育するには多大なお金がかかる。競走馬はレースに勝つためにトレーニングもするのだからなおさらだ。
だから馬主になりたいと思ってもそう簡単にはなれないのである。馬主になるためには条件があるのだ。2年連続で年収が1700万円を越えていること、そして7500万円以上の資産をもっていること。
…高すぎるハードルだ。育てるのにとってもお金のかかる競走馬。お金を惜しみなく馬にかけてあげられることが大切なのだ。馬主がいかにすごいかわかる。
雑学まとめ
今回の雑学では競走馬について紹介した。ヘンテコな名前の馬は思った以上にたくさんいる。馬なのにオトナノジジョウ。馬なのにモチ。
当の馬たちは一生懸命に走っているだけなのだが、なんだか笑ってしまう。お気に入りのヘンテコネームを探しに競馬場に出かけてみるのもいいだろう。
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