新聞をめくれば、どのページにも新聞広告がのせられている。その広告はさまざまで、セール・新店舗オープン・イベント情報・求人・不用品ゆずります・子犬いりませんか…など。新聞広告には、たくさんの人に見てもらえるというメリットがある。
海外の新聞にも広告がのっているが、なんとインドではおどろきの新聞広告があるのだ。それは、結婚相手を募集する広告! 日本でいう「求人募集」のように、インドでは新聞広告で花嫁・花婿を募集しているのだ…。
今回は、びっくりぎょうてんなインドの結婚事情にまつわる雑学を紹介するぞ!
【世界雑学】インドでは新聞広告で結婚相手を探せる
【雑学解説】インドの日曜日版の新聞には、結婚相手を募集する広告がずらり!
インドの結婚には、「宗教」と「カースト(身分)」がとても深く関わっている。
そのため、結婚相手を募集する広告にも、年齢や職業と同じように、これらが条件として記載されている。宗教・カーストはカテゴリーに分かれて記載されており、まずは条件に合ったカテゴリーの中から相手をしぼるのだ。
- 宗教カテゴリー…ヒンドゥー教・イスラム教・キリスト教・仏教など11の宗教に分かれている
- カーストカテゴリー…バラモン(司祭)・クシャトリア(貴族)・ヴァイシャ(市民)・シュードラ(労働者)のカーストに分かれている
これを見ると、江戸時代に日本にあった「士農工商」の身分制度を思い出すが…。
インドでは、今でも根強くカースト制度が残っており、同じ宗教や同じカースト同士で結婚するというのが一般的なようだ。その上、子供の結婚相手は親が決めるという習慣も残っている。
そのため、たとえば職場や友人の紹介などから自由に結婚相手を選ぶのが難しいのである。日曜日の新聞には、花嫁・花婿募集の広告がずらりと並び、その中から条件をクリアしている相手を探すのである。
広告を出す側は、自分のアピールポイントをこまかく記載し、新聞に載った翌日には大量に手紙が届くという…。
【追加雑学①】インドの結婚は最終的には占いで決める
相手を絞り込み、親同士が話し合い、これでOKかと思いきや…最後に登場するのは、なんと星占い! 運勢や相性の診断をして結婚を決めるのだ。
インドの人たちにとって占星術はとても大切にされており、これで悪い結果が出て破談になることもあるようだ…。
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【追加雑学②】インドの離婚率は、なんと2パーセント!
現代において、日本の離婚率は30パーセントといわれているが、インドの離婚率はなんと2パーセント!
生まれ育った家の宗教もカーストも同じ相手を選び、親同士も納得し、極めつけに占星術による相性もバッチリな相手…。離婚率が低いのも分かる気がする。
【追加雑学③】インドの結婚式は、とにかくド派手!
インドの結婚式は、式と披露宴が別々の日にあり、他にもパレードをしたりコンサートを開いたり、とにかくド派手で長い! 平均4日ほどかけて盛大に祝うのだ。招待された方も大変だ…。ここまで盛大に祝うのだから、やはり相手選びにも力が入って当然かもしれない。
結婚パレードの動画を発見!
実際にインドの結婚式で行われるパレードの様子を映した動画だ! なんだこれは…と思うほど、まるでお祭り騒ぎである。
しかも、観光客でも誰でも、結婚パレードに参加できるというからおもしろい。もしインドに旅行に行った際に、このようなどんちゃん騒ぎに出くわしたら、おそらく結婚式のパレードだろう。ぜひ参加してみると、きっと楽しい思い出になるぞ!
雑学まとめ
今回は、インドの結婚式にまつわる雑学を紹介した。
新聞広告で結婚相手を探すなんて、ユニークな婚活である。そういう探し方もアリなのかなとは思うが、宗教やカーストの問題で、恋愛と結婚を完全に分けて考えなければならない文化は、なんだか寂しい気もする…。
しかし、インドではそれが幸せな結婚のあり方なのだろう。インド流のド派手な結婚式は、まさに人生最大のイベントだ。
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