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イタリアでは"乾杯"を”Cincin(チンチン)”と言う。下ネタではない。

雑学カンパニー編集部

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イタリアでは「乾杯!」という掛け声は「Cincin!」に関する雑学ちょっといい雰囲気になってきたイタリア人の彼。ディナーに誘われたのはいつもよりワンランク上のレストラン…。うっとりしてしまいそうなこのシチュエーションで、おもむろにワイングラスを傾けた彼がこう言う。

「Cincin(チンチン)!」

…いやいや、いくらイタリア人が情熱的だからって、ちょっとストレートすぎやしないか。さすがに高級レストランでそれはまずいぞ…。

と、日本人なら思ってしまいそうな一幕だが、それはとんでもない誤解である。下ネタでもなければ、彼は別にあなたを誘っているわけでもない。今回はそんなイタリア語に関する雑学を紹介しよう!

【面白い雑学】イタリアは「乾杯!」は「Cincin(チンチン)!」

秀吉くん
殿!雑学サイトで下ネタっすか!?
信長さん
違うわ!イタリア人の乾杯の掛け声だ!

【雑学解説】イタリア語の「Cincin(チンチン)!」はグラスがぶつかる音

イタリアでは、乾杯の時に「Cincin!」という。読み方はずばり「チンチン!」。美男美女、老若男女問わずみんなチンチンである。

これは断じて男性の大事な部分の話ではない。乾杯のときにグラスがぶつかる音が由来の、れっきとした乾杯の掛け声だ。

筆者には、過去に日本在住のイタリア人の彼氏がいたことがある。彼とまだ付き合っていないころ、ふたりでちょっとおしゃれなイタリアンレストランに行ったことがあった。

そのとき乾杯に際して、彼はニヤリと筆者に微笑みかけながら、「イタリアではね、『チンチン』って乾杯のときにいう言葉なんだよ…日本語では…アレだよね?」とささやいた。この一言で、下ネタ好きの筆者はコロッと落ちてしまったのだ…。

秀吉くん
なんでそこで落ちるんすか!?

「たとえイタリア人と乾杯するシーンになっても、『チンチン』なんてはしたない言葉は使いたくない!」という、大和撫子の見本のような女性もいるであろう。安心してほしい。イタリアにはこれ以外乾杯の言葉も存在する

「Cincin(チンチン)!」以外にもあるイタリア語の乾杯の言葉

「Salute!(サルーテ!)」も、イタリアで乾杯のときに使われる言葉である。

この「salute」というのは、「健康」という意味だ。なんで乾杯の時に「健康!」なんていうのかよくわからないが、健康だからこそおいしくお酒もいただけるという風に、筆者は解釈している。

筆者の経験では、「Cincin!」と「Salute!」が使われる割合は大体五分五分だ。特に日本語を知っているイタリア人は、あえて「Cincin!」を避けるジェントルマンも少なくはない。

ただ、筆者の元彼のようなタイプもいれば、日本語を知らないイタリア人でもふつうに「Salute!」を使用する人もいる。ここは個人の好みだろう。

ちなみに筆者は日本人でも、「Cincin!」を好んで使うタイプである。

秀吉くん
だからなんで!?

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【追加雑学①】「Cincin(チンチン)!」はフランス・スペイン・ブラジルでも通じる

下ネタ好きのあなたに朗報だ。「Cincin!」はイタリアのみならず、フランスやスペイン、ブラジルでも通用する乾杯の合図だというぞ!

「Cincin!」を覚えておくだけで、4ヵ国の人とお酒を飲み交わすことができる。めちゃくちゃ便利じゃないか! それだけ擬音語を使ったこの言葉はわかりやすいということなのか。日本人にとってもある意味わかりやすいしね。

…いや、そんな心配そうな顔をしなくても、これらの国にも「Cincin!」以外の乾杯の言葉はある。以下の通りだ。

  • フランス…「A Votre sante(ア・ヴォートル・サンテ)」
  • スペイン…「Salud!(サルー)」
  • ブラジル…「Saude!(サウージ)」

このうち、マナーの違いで気を付けなければいけないのがフランス。この国では乾杯のときにグラスをぶつけず、目の上まで持ち上げて合図をする。…「Cincin!」はぶつける音なのに?

またスペインの「Salud!」は中南米など、スペイン語圏ならだいたい通じる。

主要国の乾杯の合図

これ以外の主要な国の乾杯の合図も一通り紹介しておこう。

  • アメリカ…「Cheers!(チアーズ)」
  • ハワイ…「Hipahipa(ヒパヒパー)」
  • ドイツ…「Prost!(プロースト)」「Zum Wohl!(ツムヴォール)」
  • ロシア・ポーランド…「Na Zdrowie!(ナ ズドローヴィエ)」
  • 中国…「カンペイ!」
  • 韓国…「コンベイ!」
  • エジプト…「Fi Sihhitak!(フィ シヒタック)」

アメリカの「Cheers!」なんかは、イギリスやオーストラリアなど、英語圏では幅広く使えそうだし、単語のもつ本来の「応援」という意味もハッピーな感じがしていい。

またドイツやロシアなんかは酒好きな国のイメージがあるので、旅行で現地の人と飲み交わす機会もありそうだ。覚えておけば役に立つかもしれない。

中国の「カンペイ!」に関しては、日本の乾杯の由来になったとされる説もあるぞ。

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【追加雑学②】「わたしがいなくて寂しい?」はイタリア語だとヤバい

もうひとつ、日本人なら赤面してしまうであろうイタリア語をご紹介しよう。

「わたしがいなくて寂しい?」

愛と情熱の国の住人であるイタリア人ならよく使うであろうこの言葉、イタリア語では「Ti manco?」という。読み方はずばり、「ティ マンコ?」である。

…いやいや、これイタリア語だからね?! 変な意味じゃないから!

信長さん
この記事書いたヤツ勇者すぎるだろ…

イタリア語で「ti」とは「あなた」、「manco」は「わたしがいない」という意味をさし、このふたつの単語+疑問詞で、「あなたはわたしがいなくて寂しい?」という意味をもつ。英語でいう「Do you miss me?」だ。

もちろん、筆者はイタリア人の元彼にガンガン使っていた。途中から全部言うのがめんどくさくなって、「Manco?」のみを連発していた。(ちなみに、この「manco」だけでは意味は通じない。)

秀吉くん
止まらないっすね…

そもそも「わたしがいなくて寂しい?」なんて、日本語で言っちゃう方が恥ずかしいと思わないだろうか? 遠距離の恋人がいる人は、ぜひ今後はこのイタリア語をあえて使ってみてほしい。

雑学まとめ

今回の雑学はいかがだっただろうか。イタリアでは乾杯のときに「Cincin!」というが、断じて下ネタではない。恥ずかしがらずに使ってみよう!

また、もし親密な関係にあるイタリア人に「Ti manco?」と言われても、これも下ネタではない。イタリア人は回りくどい愛情表現が苦手なので、下手に「あ…あんたなんていなくっても、寂しくないんだからね!」なんてツンデレぶらず、素直に「Si!(うん!)」と答えておこう。

秀吉くん
最後までヒヤヒヤする記事っすね…
信長さん
自主規制って言葉を知らないらしいな…

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