日本人には定番でなじみのある食べ物というと、お米や梅干し、みそなどたくさんのものが思い浮かべられると思うが、鰹節もその一つであろう。
おにぎりに混ぜたり、焼うどんに散らしたり、だしをとったり…鰹節は日本食にとって欠かせない食材でもある。
たまたま食卓に登場した鰹節を見て、我が家の子どもに鰹節はどういうものかと聞いてみたところ、「ふわふわで、わかめみたいに海中に生えてる」と答えた。
親としてこれはまずいと思い、改めて鰹節について調べてみることにした。すると、なんと鰹節にまつわる驚きの雑学を発見した!
【食べ物雑学】「鰹節」は世界一硬い食べ物
【雑学解説】世界一固い食べ物として鰹節はギネス認定されている
いろいろと鰹節について調べてみると、なんと鰹節は世界一硬い食べ物としてギネス認定されているそうなのだ。
我が家で使用するのは削られたものであるが、実際の鰹節にも触ったことはある。たしかにものすごく硬かった。
そのままかじったら歯が折れること間違いなしである。
鰹節の固さレベルは「水晶」と同じ
まだ本物の鰹節を触ったことのない方にどのくらいの硬さなのか説明しよう。世の中には硬度を表す単位があり、それを「モース硬度」という。
ご存知の通り、世界で一番硬い鉱物は「ダイヤモンド」である。このダイヤモンドのモース硬度が10.0という数値になる。
それに次いで、ルビーが9.0、サファイヤも9.0、トパーズが8.0、水晶が7.0とされている。
では、鰹節のモース硬度はいくつかお分かりだろうか。なんと水晶と同じ7.0もあるのだ!
もちろん鰹節によっても硬度の差はあるが、かなり硬いものだということが分かっていただけただろう。この硬さのおかげで、世界で一番固い食べ物としてギネスにも認定されている。
では、実際に鰹節の硬さがエグいことをわかってもらうために、こちらの動画をご覧いただきたい!
鰹節を削っていくところからスタートし、アクシデントに見舞われながらも「鰹節ナイフ」を完成させた投稿者…。謎の高度テクニックを披露してくれる。
最終的にはカルピスウォーターの缶を貫通させる強度になった「鰹節ナイフ」。もはや銃刀法違反やで…。
スポンサーリンク
【追加雑学①】鰹節が固い理由は「カビ」だった
鰹節はふわふわと海に生えているわけではないと知った我が子と一緒に動画を見ていると、鰹節のビジュアルについて「土に埋まってそうだね…」という感想をいただいた。
たしかに。白茶っぽい色をしているので、サツマイモ掘りなどで埋まっていたら見間違える自信があるほどに「土に埋まってました」感を醸し出している。
すると我が子から、なんでこのような色になったのか、どうして硬いのかなど、子供あるあるの「なんで攻撃」が始まった。
知らんがな。
しかし、本物の鰹節を知らない子どもに聞かれて、初めて自分でも同じ疑問を抱いた。そこで、そのあたりの謎も調べてみることにした…。するとどうやらあの白や茶色っぽい色の正体は「カビ」だということが判明。まさかあれがカビだったとは。
カビというと一瞬「腐ってる、食べられない」と思いがちだが、実際はブルーチーズなど、食べ物を美味しくするために使われていることも大いにある。鰹節の「カビ」も、同じように鰹節の味に一役買っているのだ。
このカビ付きの鰹節は、上品な香りとうま味を味わうことができる。まさに懐石料理や和食にぴったりというわけだ。
ちなみに、カビ付きの鰹節のほかに、カビ付きでない鰹節というものもある。こちらはカビ付きよりも少し魚独特の風味を残したもので、パンチのある料理などにぴったりなのだ。
おすすめ記事
-
わざとだよ…?かつお節は実はカビていた!本節食べたい…
続きを見る
スポンサーリンク
【追加雑学②】カビ付きとカビなしを見分けるときは商品名をチェック
さて、鰹節にも違いがあり、それぞれの特徴も違うとなると、その特徴を活かした料理に使いたいと思うかも。
そんなとき、スーパーに売っている鰹節がカビ付きとカビなしどっちなのか、見分ける方法はあるのだろうか。まさか袋を開けてちょっと味見…なんてわけにはいかない。この見分け方、ちゃんとあるので安心してほしい。
まず、カビ付きのものは「かれぶし」といい、商品の裏などにも「かれぶし削りぶし」などと書かれている。
そしてカビなしのものは「あらぶし」というのだ。買い物に行くときにはぜひチェックしてみてほしい。
ちなみに、カビ付きの鰹節のほうが値段が高い。私達が普段食べている鰹節はカビなしの鰹節というわけだ。
【追加雑学③】11月24日は「鰹節の日」
ヤマキ株式会社が作った「鰹節の日」は11月24日。これは、11(いい)24(節)という語呂合わせからきているらしい。
ヤマキさん、ちょっと無理があるぞ。
ちなみにヤマキの本社は以外にも愛媛県にある。
私もよくお世話になっている「かつおパック」が1973年に大ヒットし、そこから鰹節業界でトップシェアをキープし続けている、鰹節の王者だ。
スポンサーリンク
【追加雑学④】鰹節を日本一食べている都道府県はどこ?
では、鰹節と削り節を最も食べている(購入している)都道府県はどこなのか?
平成27年から29年の総務省データから、トップ5をご紹介するぞ!
順位 | 都道府県(市区町村) | 購入数量(g) |
1位 | 沖縄県(那覇市) | 1,518 |
2位 | 高知県(高知市) | 429 |
3位 | 京都府(京都市) | 412 |
4位 | 静岡県(静岡市) | 361 |
5位 | 静岡県(浜松市) | 337 |
まさか…沖縄の圧倒的勝利だとは…!
この結果が予想できた人はスゴい。沖縄と鰹節…イメージがあまり湧かない…。
ちなみに鰹節を最も食べていない(購入していない)市区町村は、石川県の金沢市。これも予想外だった!
料亭が多いイメージだから、鰹節をかなり使いそうではあるが…。購入数量は126g。那覇市の10分の1以下だ。
世界一硬い食べ物|雑学まとめ
いかがだっただろうか。今回の雑学では世界一硬い食べ物である鰹節についてご紹介した。
ふわふわで、一見柔らかそうな鰹節の正体は世界一固い食べ物だったと知って、我が子の知識も一つ増えた。
ふわふわの鰹節ももちろんおいしいが、やはりその場で削って食べる鰹節は香りも味も最高なので、機会があったらぜひ削りたての鰹節を楽しんでもらいたい。
おすすめ記事
-
【食べられる鈍器】あずきバーが硬い理由とは?井村屋のこだわりがスゴい
続きを見る