ハンバーガーショップは数あれど、やはりマックの浸透度合いはすさまじい。「ハンバーガーが食べたい」となれば、多くの人が一番に思い浮かべるお店ではないか。
そう、もはやマックはハンバーガーの申し子…のはずだが、なんでも90年代にはカレーやチャーハンを販売していたことがあるというぞ? え? ハンバーガーショップだよね?
というわけで今回は、マクドナルドの知られざる雑学についてご紹介しよう!
【面白い雑学】マクドナルドはカレーとチャーハンを販売していた
【雑学解説】マクドナルドのカレーとチャーハンってどんな商品…?
90年代初頭のマクドナルドはハンバーガーショップでありながら、いろいろと迷走した商品を発売している。
そのひとつが1991年12月から、夕方5時以降の限定メニューとして売り出された「マックチャオ」だ。
チャオってイタリアの挨拶か? などと思うところだが、その正体はまったく真逆の中華料理。そう、マックなのにチャーハンを売っていたのだ。
午後5時ご飯…まさか、CMで「ご」を並べたいがために夕方5時からのメニューにしたわけじゃないよね?
ちなみにチャーハンだけでなく、ハンバーグやカツがおかずに選べて、それぞれ「ハンバーグチャオ」「カツチャオ」などという名前がついていた。
いや、チャーハンにカツにハンバーグって…もう和洋中ごちゃ混ぜやないかーい! という感じだが、ハンバーガーの具も踏まえて、お店にあるもので作ったという感じか。チャーハンも朝マックに出すスクランブルエッグの卵を使っていたというし。
ちなみに発売当初こそ話題を集めたというが、すぐに売り上げは下がったようで、翌92年の8月には販売終了となっている。まあ…値段も740円とそこそこするので、わざわざマックで食べるお得感はない。「マックでチャーハン食うなら王将行くわ」って感じだ。
不評だったマクドナルドのカレー…
上記の反省を踏まえてか、92年の3月からは650円と若干リーズナブルになった「お昼のカツカレー」というメニューが都内の店舗にて登場した。
その後5月にはさらにプライスダウンした「ビーフカレー」550円と「チキンカレー」520円も発売。もうハンバーガーショップであることすら怪しくなってきた…。チャーハンの際に炊飯器を置いたものだから、使わなきゃもったいないとでも?
案の定、カレーに関してもすぐに販売終了になったのはいうまでもない。以下は当時流れていたCMだ。
「昼も夜もマックのカレー」というパワーワードが耳に残る…なるほど、これは一度ぐらい注文してしまいそうである。
スポンサーリンク
【追加雑学】アメリカのマクドナルドの謎メニュー
迷走していたのは実は日本のマクドナルドだけではない。80年代後半には本場アメリカのマックも「マックピザ」という変わり種メニューを発売していたというぞ!
そういえばピザを食べられるファーストフード店ってあんまりないし、これはけっこう流行るのでは? とも思えるが、ピザにいたっても90年代に入って店舗から姿を消している。
そもそも焼き上がりに10分以上もかかるピザは、とても"ファーストフード"なんて呼べたものではない。つまりお客がマックに期待しているスタイルには合わなかったのである。
しかもハンバーガーと違ってサイズがかさばるため、ドライブスルーの窓口を通らないときた。…店員さん、外まで走って渡しに行ってたのかなあ…?
以下は当時、アメリカで流れていたCMである。これ…かなり本格的じゃないか? たしかにもはやファーストフードの範囲ではない…。
実は今でもアメリカのオハイオ州、ウエストバージニア州にある2店舗限定で提供されているというぞ! なるほど、そういったプレミア感があればファーストフードでなくても売れそうだ。
また日本でも91年に一度テスト販売をしているらしい。やっぱり90年代初頭の日本のマックは、いろいろ試したい時期だったのか…?
ちなみにフィリピンのマックでは「マックパスタ」が人気。変わり種で定着している稀な例だ。昔バイトしていたラーメン屋にもフィリピンパブのお姉さんがよく来たし、ひょっとしてフィリピン人って麺が好きなのか?
「マクドナルドのカレーとチャーハン」の雑学まとめ
90年代初頭のマクドナルドでは、チャーハンにカレーという、ハンバーガーショップらしからぬメニューが扱われていた。もはやハンバーガーショップではなく、いろいろ食べられる軽食屋的な方向を目指していたのか?
ちょっぴりネタ的に紹介してしまったが、こういった試みもさらに店舗をよくしていこうというチャレンジ精神からくるものである。やってみなけりゃわからない! マックは常に挑戦し続けている企業だということだ。